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インドホシガメの寿命はどのくらい?飼育する際に必要なものも紹介

「インドホシガメってどんなカメ?」
「どんなものを食べるの?」
「寿命はどのくらいなの?」
インドホシガメに興味がある方でこのような疑問をお持ちの方はいらっしゃいませんか。

この記事ではインドホシガメの基本的な生態や飼い方について詳しく解説しています。
また飼育に必要なおすすめアイテムを紹介しているので、これから飼育の準備を始める方は是非参考にしてみてください。

この記事を読むことで、インドホシガメを飼育するために必要な知識をつけることができます。

リクガメはとても頭がよく飼い主の顔や声を覚えると言われており、ペットとして特におすすめする生き物です。
インドホシガメを飼育しようか悩んでいる方は、是非この記事に目を通してみてください。

インドホシガメとは?

インドホシガメは爬虫綱カメ目リクガメ科リクガメ属に分類されるリクガメの一種です。
インド南東部や西部、スリランカやパキスタンに生息しており、砂漠や熱帯雨林などさまざまな場所で生活しています。

飼育方法を知る前に、まずはインドホシガメがどんなリクガメなのか学びましょう。
ペットショップやホームセンターなどであまりインドホシガメを見る機会がないなと感じている方も多いのではないでしょうか。

また見かけても他のリクガメと比べてかなり高価で販売されています。
その理由についても触れたいと思います。

インドホシガメの形態

インドホシガメは、まん丸なドーム型の甲羅に美しい黄色の模様が入っており、その模様が星のように見えることがインドホシガメの名前の由来になったとも言われています。

大きさは35~40㎝ほどに成長します。メスの方が大きく育ち、オスで体長20㎝以上を超えることはなかなかありません。
餌の量や個体にもよりますが成長スピードは比較的遅いです。

ちなみに全てのリクガメが綺麗な丸い甲羅のまま成長するわけではありません。
栄養が不足していると甲羅がボコボコとしたり凹んでしまうことがあります。
美しい甲羅に育てるには飼い主による餌や体調の管理が必要です。

インドホシガメの生態

インドホシガメは草食なので野生では草や葉、多肉植物、果実、花などを食べます。
時には動物の死体や家畜のフンを食べることもあるようです。

生息地では人がいる畑や牧草地などに住んでいることもあり、畑の野菜を食べるので農家からは害獣とされているところもあります。

雨が好きなので雨季に活発になります。
雨があまり降らない時期は朝と夕方に活動し、昼間は陰になるところで休みます。

また繁殖するのは雨季で、1度に10個ほどの卵を複数回産卵するようです。
産卵から150日ほどで孵化し、その直後から1人で生きていきます。

インドホシガメの販売価格

インドホシガメは一般的なペットショップやホームセンターではあまり見かけることはありません。爬虫類専門店や爬虫類イベントで販売されていることが多いです。

価格はかなり高騰しておりベビーでもおよそ20万円以上、成長した個体だとおよそ40万円以上します。
模様や甲羅の形、販売店舗によって価格は変わります。

なぜここまで価格が高騰しているのかというと、インドホシガメが絶滅の危機に瀕しているためワシントン条約によって保護のランクが上がったからです。

インドホシガメは2019年から最も規制が強い1類に入っているため、販売目的での国際取引が禁止されています。つまり現在販売されているインドホシガメは国内で繁殖させられたCB個体ばかりなのです。

購入したインドホシガメにはマイクロチップの登録票がついてきます。
国内で流通している数が少ない分、価値がぐんぐんと上がっているというわけです。

出典:ワシントン条約について|経済産業省
参照:https://www.meti.go.jp/policy/external_economy/trade_control/02_exandim/06_washington/cites_about.html

インドホシガメの寿命

平均寿命は約30年とかなり長生きします。
もちろん個体や育て方によるので、30年未満で亡くなることや30年以上生きる可能性も十分にあり得ます。

上手に育てると人間と同じくらい生きる生き物です。
最後まで面倒を見る覚悟を持って飼ってください。

また飼い主の年齢によっては万一の時に備えて代わりにお世話をしてくれる人を見つけておくのもいいでしょう。

インドホシガメを飼育する際に必要なもの


それではインドホシガメの飼育に必要なアイテムを紹介していきます。
それぞれ重要な役割を持っているので、できるだけ全て揃えてセットしてからインドホシガメを迎えるようにしましょう。

飼育に慣れてきてケージの大きさに余裕があれば、ケージ内をおしゃれにレイアウトしてみてもいいかもしれません。まだ慣れないうちはできるだけシンプルに飼育しましょう。
  • 飼育ケージ
  • 床材
  • 紫外線ライトとバスキングライト
  • エサ入れ
  • 水入れ
  • シェルター
  • 保湿器具

飼育ケージ

インドホシガメは30㎝ほどに成長するので、幅90㎝以上あるケージが必要です。
もし10㎝未満の個体から飼育し始める場合はまず60㎝のケージで飼育し、狭くなってきたら大きなケージに買い替えてもいいでしょう。

リクガメを飼育している方の中には自作のケージで飼育している方も多いですが、初心者の方は市販のケージを購入することをおすすめします。

自作だと強度や安全面が心配ですし、気密性がなければケージ内の温度や湿度を保つことができません。はじめは市販ケージで飼育し、慣れてきたら自分でこだわってケージを自作するのがいいかもしれません。

床材

何も敷いていない環境だと脚がツルツルと滑ってしまいます。
インドホシガメにはヤシガラや土がおすすめです。

どちらも園芸コーナーや爬虫類用品として販売されています。ヤシガラは保湿性が高く、湿度が高い環境を好むインドホシガメにはピッタリです。

またインドホシガメに限らずリクガメは穴を掘ることが好きです。土は安価で手に入るし掘りやすいのでおすすめです。

床材はインドホシガメが潜れるくらいの深さを入れてあげましょう。また汚れた部分は取り除き、定期的に全交換してください。

紫外線ライトとバスキングライト

インドホシガメが元気に暮らしていくための重要なアイテムです。
どちらか1つだけでなく、どちらも必要になります。

リクガメは紫外線を浴びてビタミンDを取り入れてカルシウムを吸収することで丈夫な骨や甲羅を作ります。屋内飼育では紫外線を浴びることができないので、ケージ内に紫外線ライトを設置しましょう。

またケージ内にバスキングライトを設置し一部分だけ高温の場所を作ることで、体の代謝を上げ食べた餌の消化を促すことができます。

バスキングライトを設置するとケージ内の温度が上がります。夏場は温度の上がりすぎを、冬場は保温不足を防ぐため温度計もセットで購入しましょう。

エサ入れ

インドホシガメが食べやすければ特にどんなものでも構いません。
人間用の食器やタッパーでも大丈夫です。

ただリクガメはエサ入れの中に入って食べようとしたり、力持ちなので動かそうとすることがあります。なるべく簡単に動かされないような重みがあり、フチのついたものがおすすめです。

エサ入れがなければエサと間違えて床材を食べてしまったり、排泄物などで汚れてしまいます。どんなものを選べばいいのかわからない方は、爬虫類専用として販売されているエサ入れを購入しましょう。

水入れ

インドホシガメは水浴びや水を飲むことが好きです。
溺れない深さで体が浸かる水入れを設置してあげましょう。
こちらも重みのある容器を選んでください。

また水入れの水はいつも綺麗なものを入れてあげましょう。

シェルター

インドホシガメが身を隠して落ち着くことができるようシェルターを入れてあげましょう。
特に飼い始めは必ず入れてあげてください。

シェルターはインドホシガメがスムーズに出入りでき、中でゆっくりできる奥行が必要です。
大きすぎても落ち着かないので大きさ選びは慎重に行いましょう。

保湿器具

インドホシガメは他のリクガメと比べて多湿を好みます。
水容器を入れておけば問題ない時もありますが、冬場など乾燥する時期はそれだけでは足らないことがあります。

霧吹きなどでも足らない場合は加湿器を入れましょう。
加湿器は人間が使う小型のものや電気を使わないものが向いています。

ミスト式の加湿器を入れる場合は保温球の近くには置かないようにしましょう。保温球が濡れると割れてしまうことがあるからです。
湿度を測るための湿度計も忘れず購入してください。

インドホシガメの飼育方法

インドホシガメを飼う上で気を付けることを知っておけば、初心者の方でも飼うことはできます。お世話の中では特に餌やりと環境整備が重要です。

インドホシガメはリクガメの中では「多湿系」に分類されており、乾燥系のリクガメに比べるとやや飼育は難しいと言われています。

不適切な環境で暮らすことはインドホシガメにとってかなりのストレスになります。
幸せに寿命を全うしてもらうためにも、飼育方法について正しい知識をつけておきましょう。

餌について

草食なので野菜をメインに与えます。
リクガメ用の人工飼料も販売されているのでトッピングしてあげると喜びます。


インドホシガメに与えることができる野菜は、
・小松菜
・青梗菜
・ニンジン
・カボチャ
・ベビーリーフ
・トマト
などスーパーで簡単に手に入るものばかりです。

野菜や人工飼料だけでは不足してしまうカルシウムやビタミンなどのサプリメントも忘れずに添加しましょう。

幼体には1日に数回食べるだけ、成体は1日1回腹八分目に餌やりします。
同じ野菜だけでなくいろいろな野菜を人工飼料と合わせてバランスよく与えてください。

温度や湿度について

インドホシガメの適温は28~35℃ほどで、夜間は20℃くらいまで下がっても大丈夫です。
適切な温度が保てていないと食欲がなくなって拒食になり弱る原因になってしまいます。

バスキングスポットの直下は40℃ほどに設定し、好きなときに体温を上げることができるようにしてください。ケージの中で暑いところと涼しいところができるよう、ライトの位置やワット数を工夫する必要があります。

また適切な湿度は70~80%ほどとかなり高いです。人間だとジメジメして不快に感じてしまうほどの多湿を好むので、ケージ内は乾燥させないよう気を付けましょう。
湿度が不足すると鼻水を出したり肺炎になってしまうことがあります。

日光浴や冬眠について

暖かい時期には是非屋外で日光浴させてあげましょう。
窓を開けて室内でしてもかまいません。太陽の紫外線を浴びることはインドホシガメにとっても嬉しいことです。

暑い時期に長時間外に出していると熱中症になってしまうことがあります。必ず日光から逃れられる場所を用意してあげてください。

一般的なリクガメは冬場は冬眠しますが、野生のインドホシガメは冬眠しないことが多いようです。対応できる気温の幅が広いことが要因のようです。

飼育下では冬場など寒い時期には保温球やパネルヒーターなどを追加して温めてあげましょう。冬眠させた方が長生きするとも言われていますが、慣れない状態で冬眠させるのは危険です。1年中暖かい環境で飼育する方が安心でしょう。

インドホシガメがいる動物園

インドホシガメは以下の動物園で見ることができます。
・福岡市動物園(福岡県)
・京都市動物園(京都府)
・札幌市円山動物園(北海道)
・愛媛県立とべ動物園(愛媛県)

インドホシガメが展示されている動物園は他にもあります。
野生と同じような環境でゆったりと過ごしている姿を見ることができます。
是非足を運んでみてください。

インドホシガメについて深く知ろう


インドホシガメは正しい飼育方法であればとても長生きする生き物です。
穏やかで人懐こいリクガメはとてもいいペットになると思います。

現在は流通している数が少ないのでなかなか目にする機会がないかもしれませんが、長く連れ添うことになるのでどんな子を選ぶのかたくさん悩んでください。
この記事を参考に是非インドホシガメを家族に迎えてみてはいかがでしょうか。
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