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アシナシトカゲの特徴とは?ヘビとの違いや飼育に必要なものについて紹介

「アシナシトカゲってどんな生き物?」
「ヘビに見えるけどトカゲなの?」
「餌は何をあげればいいの?」
爬虫類に興味のある方でこのような疑問をお持ちの方はいらっしゃいませんか。

この記事ではアシナシトカゲの基本的な生態や飼い方について詳しく解説しています。
また飼育に必要なおすすめのアイテムも紹介しているので、これから飼育の準備を始められる方はぜひ参考にしてみてください。

この記事を読めばアシナシトカゲがどういった生き物で、ペットとして飼うために知っておくべきことを学ぶことができます。

アシナシトカゲはトカゲの仲間ですがトカゲのような4本の脚が無い不思議な生き物です。
初めてアシナシトカゲを見た方はヘビと何が違うのかわからないかもしれません。
興味のある方はぜひこの記事に目を通してみてください。

アシナシトカゲの特徴とは?

アシナシトカゲは有鱗目トカゲ亜目アシナシトカゲ科に分類されるトカゲの一種です。
驚くことにアシナシトカゲ科の多くの種類は四肢を持っています。
かつてはヘビトカゲと呼ばれていたことがあります。

ヘビなどのニョロニョロ系が苦手な方にとっては本種を苦手に感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。しかし爬虫類好きの中にはアシナシトカゲの熱烈なファンもいて、密かに人気のあるトカゲです。

飼い方を学ぶ前に、まずはアシナシトカゲの生態について知っておきましょう。

アシナシトカゲの体の大きさについて

アシナシトカゲにはいくつかの種類がいますが、特に大きくなるヨーロッパアシナシトカゲは全長1.4mほどにまで成長します。
ヒメアシナシトカゲなど他の種は全長30~50cmほどと小型です。

ペットショップなどで販売されているのはまだ幼体の小さい個体からすでに成長している個体などさまざまです。

臆病な性格をしているので、人に慣れるには少々時間がかかるかもしれません。
床材に潜り体を隠してしまうこともあります。

アシナシトカゲの寿命について

寿命はなんと30~40年ほどで、50年も生きた個体が確認されているほど大変長寿な生き物です。

かなり長生きするので、飼育される際には最後まで面倒を見る覚悟を持って飼いましょう。
また餌の与えすぎやストレスを与える飼い方をしていると短命に終わってしまうこともあります。長生きしてもらうためにも正しい飼育方法を学んでおくことが重要です。

アシナシトカゲの尻尾について

アシナシトカゲは体のおよそ半分が尻尾だと言われています。
他のトカゲと同じように、驚いたり恐怖を感じると自分で尻尾を切り落とす「自切」をしてしまうので、飼育下では気を付けるようにしてください。

ぱっと見ただけではどこからが尻尾なのかわかりませんよね。
トカゲには排泄や繁殖をするための排泄孔というものがついています。
多くのトカゲは尻尾の付け根の辺りに排泄孔があるので、アシナシトカゲの場合も同じです。

アシナシトカゲとヘビとの違いについて

ヘビとよく似た見た目をしていますが、実はヘビとは体のつくりが全く違うのです。
まずヘビは体が柔らかくグネグネととぐろを巻くことができますが、アシナシトカゲは体が硬いためとぐろを巻くことはできません。

またアシナシトカゲの目には瞼があります。また耳孔という耳の穴もありますが、ヘビはどちらも持っていません。よく見ると顔もヘビとは全然違います。

アシナシトカゲは尻尾を自切するとお伝えしましたが、ヘビは自切しません。
よく似た見た目ですがこんなにも異なる点があるのです。
興味のある方はぜひペットショップなどで実際に見比べてみてください。

アシナシトカゲの値段について

アシナシトカゲは2万円前後で販売されていることが多く、爬虫類の中では比較的安価な方です。初心者の方でも手が届きやすい価格ですね。
値段は店舗や種類によって変わってきます。

爬虫類は総合ペットショップやホームセンターなどでも販売されていますが、アシナシトカゲを見かける機会は少ないです。

爬虫類専門店や爬虫類の即売会に行くと販売されていることが多いので、特に爬虫類飼育初心者の方は専門店で購入するのをおすすめします。

アシナシトカゲの飼育に必要なもの


アシナシトカゲは昼行性のトカゲなので、昼間の日光を再現するためのライトや保温器具が必要になります。

これから紹介する飼育アイテムはそれぞれに重要な役割があるので必ず揃えましょう。
できれば生体を迎える前に飼育セットを揃えてセッティングしておくと、お迎え当日に生体のストレスを軽減させることができます。
  • ケージ
  • 紫外線ライト・バスキングライト
  • 床材

ケージ

アシナシトカゲは体が硬く体を曲げることが得意ではないので、高さより底面積のあるケージが必要です。幅90cmあるケージであれば十分飼育することができます。
また大型のアシナシトカゲを飼育する場合は90cm以上のサイズを選びましょう。

こちらで紹介しているケージは扉が観音開きなので餌やりや掃除がしやすく、フタはメッシュになっているので通気性がいいのでおすすめです。また前面ガラスなので中の生体をよく観察することができます。

ケージを選ぶ際は必ずフタがついていて固定できるものにしてください。少しの隙間でも脱走されてしまうことがあるからです。

紫外線ライト・バスキングライト

昼行性のトカゲにとってこれらのライトは必需品です。
どちらか1つだけではだめなので注意してください。


爬虫類は紫外線を浴びてビタミンDを吸収し、成長に必要なカルシウムを体内で成長するので丈夫な骨格を作るためには紫外線ライトが必要です。

ただアシナシトカゲは強力な紫外線量を必要としないので、ライトは紫外線量が少ないもので大丈夫です。

また昼行性のトカゲは日光を浴びることで体温を上げて、体を活性化させたり食べたものを消化したりします。ケージ内にバスキングライトを設置しライトの直下が30℃以上になるようにしてください。

床材

アシナシトカゲは40~50%の湿度で、やや乾燥しているの環境で飼育します。
ヤシガラや腐葉土が特におすすめです。
全ての面を湿らせると湿度が上がりすぎるので、一部だけにしてください。

あまり深く床材を敷きすぎると潜って姿が見えなくなるので、様子を見ながら量を調節してください。また汚れた部分は取り除き、定期的に全交換しましょう。

アシナシトカゲは肉食のトカゲです。
コオロギやデュビア、人工飼料を餌として与えます。


カルシウムなどのサプリメントも添加しましょう。
特に昆虫だけではカルシウムが不足しやすく、最悪の場合病気になることがあるので昆虫にはサプリメントをまぶして与えてください。

人工飼料は慣れるまでは食べてくれないかもしれませんが、管理が楽で爬虫類のことを考えて作られた総合栄養食なので慣れてもらいましょう。
ヒョウモントカゲモドなど肉食爬虫類用の人工飼料でOKです。

餌やりは2~3日に1回様子を見ながら与えます。餌を食べるのが下手なのでピンセットで口まで持って行ってあげたり、餌皿に置いて食べさせてあげてください。

アシナシトカゲのことについて知って適切に飼育しよう


アシナシトカゲはヘビによく似たトカゲですが、実際には異なる点が多くとても面白い生き物だということが伝わったかと思います。

爬虫類専門店に行くとさまざまな種類のアシナシトカゲが販売されています。
体色や模様はさまざまなので、ぜひいろいろな店に足を運んで気に入った個体を探してみてください。

かなり長生きする生き物なので、最後まで愛情を持って大切に飼育しましょう。
ぜひこの記事を参考に、アシナシトカゲの飼育にチャレンジしてみてください。
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