cms-import-animaroll-wp

タイガーサラマンダーの特徴とケージ内のレイアウト|飼育に必要なものも紹介

「タイガーサラマンダーってどんな生き物?」
「どんなものを食べるの?」
「飼育は簡単?」
爬虫類や両生類の飼育に興味がある方でこのような疑問をお持ちの方はいらっしゃいませんか。

この記事ではタイガーサラマンダーの基本的な生態や飼い方について詳しく解説しています。また飼育に必要なおすすめアイテムも紹介しているので、これから飼育用品を揃える予定の方はぜひ参考にしてみてください。

奇抜な模様につぶらな瞳が特徴的なタイガーサラマンダーは人気があり、爬虫類や両生類の飼育初心者の方でも飼育しやすいペットです。

この記事を読むことでタイガーサラマンダーがどんな生き物なのかを学べて、これからの飼育に役立てることができます。

タイガーサラマンダーに興味はあるけどまだ飼育に踏み出せていない方は、ぜひこの記事に目を通してみてください。

タイガーサラマンダーの特徴

タイガーサラマンダーは、両生類有尾目イモリ上科トラフサンショウウオ属に分類されるイモリの一種です。その名の通り体色は黒いベースで黄色い模様が入っており、タイガーサラマンダーの特徴と言えます。

飼い方を学ぶ前に、まずはタイガーサラマンダーがどんな生き物なのかその生態を知っておきましょう。

タイガーサラマンダーの生態

川の近くなど湿度が高く水のある場所を好みますが、乾燥している場所や砂漠などに生息していることもありさまざまな環境に適応できる能力を持っています。陸棲のイモリですが繁殖のために春から夏の間は水場に戻ります。

夜行性なので昼間は穴の中に隠れて休み、夜になると活動し始め餌を探します。肉食なので野生では昆虫や小型の両生類や哺乳類を捕まえて食べているそうです。

タイガーサラマンダーの生息地

北米大陸全域に広く生息しています。生息地の1つであるイリノイ州では、タイガーサラマンダーをなんと「州を象徴する両生類」に指定しているそうです。

以前は複数の亜種がいるとされていましたが、現在はそれぞれが種として独立しているのでタイガーサラマンダーのみで1つの種とされています。

タイガーサラマンダーの大きさ

全長約30㎝にまで成長するため、最大の陸生有尾類とされています。平均的には約20~25㎝で成長が止まることが多いようです。

暖かく湿度の高い地域で生まれたタイガーサラマンダーの幼生は、幼生のまま冬を迎えそのまま最大サイズまで成長してから上陸します。反対に寒くて乾燥した地域だと成長期のまま大人になり早く上陸します。

タイガーサラマンダーのメス・オスの見分け方

繁殖期になると簡単にメス・オスの判別ができるようになります。オスは繁殖期になると総排泄口がかなり大きくなりますが、メスは全く膨らみません。また、メスの方がオスよりも一回り大きくなります。

十分に成長しきっていない個体や繁殖期以外はメス・オスの判別は難しいです。ペットショップなどで販売されている段階では、性別をはっきり明記していることはあまりありません。

繁殖させたい場合には複数匹飼育して、その中からペアを見つけてみましょう。爬虫類や両生類の専門店に行けば欲しい性別の個体が販売されているかもしれません。

タイガーサラマンダーの寿命

平均寿命は約10~20年と長生きする生き物です。

個体や飼育方法によっては平均寿命よりも短く終わることもあります。長く生きるので、飼育する場合には最後まで面倒が見れるかどうかよく考えてから迎えるようにしましょう。

タイガーサラマンダーの種類


タイガーサラマンダーには
・トウブタイガーサラマンダー
・オビタイガーサラマンダー
・ハイイロタイガーサラマンダー
・ブロッチタイガーサラマンダー
・アリゾナタイガーサラマンダー
・ソノラタイガーサラマンダー
などの6種類の亜種が存在しましたが、現在はそれぞれが1つの種として独立しています。

今回はよくペットとして販売されている2種類を紹介します。見た目はよく似ているので見分けるのが難しいかもしれませんが、基本的にどの種類も同じような飼い方で大丈夫です。

トウブタイガーサラマンダー

それぞれの亜種が独立した種になる前からタイガーサラマンダーの基亜種とされているので、「タイガーサラマンダー=トウブタイガーサラマンダー」という認識になります。

特徴などはタイガーサラマンダーと同じです。別名トラフサンショウウオと呼ばれることもあります。

オビタイガーサラマンダー

北アメリカやメキシコに生息する種類です。ペットショップなどでバレットタイガーという名前で販売されていることもあります。

トウブタイガーサラマンダーと比べると、よりはっきりとした黄色い模様が帯のように入っている個体が多いです。個体によって模様の出方や色の濃さは異なるので、気に入った個体を見つけてみてください。

タイガーサラマンダーの販売場所と販売価格

タイガーサラマンダーは
・ペットショップ
・ホームセンター
・爬虫類専門店
・爬虫類即売会
などで販売されています。

特に爬虫類専門店であれば販売されている確率は高いです。飼育に詳しい店員さんがいるので、初心者の方は専門店で購入するのをおすすめします。

価格は約5千~1万5千円で販売されていることが多いです。お店や成長段階によって値段は変わります。爬虫類や両生類は犬猫とは違い、大きく成長した個体の方が高値で販売されることが多いです。

タイガーサラマンダーの飼育に必要なもの


それではタイガーサラマンダーの飼育に必要なものを紹介していきます。最大で30㎝ほどにまで成長する生き物なので、ケージは少し大きめのものが必要になります。

どのアイテムもタイガーサラマンダーを飼育するための重要な役割を持っているので、できれば全て揃えてセットしてからお迎えするのがいいでしょう。
  • ケージ
  • 床材
  • シェルター
  • 水入れ
  • ライト

ケージ

30㎝ほどのタイガーサラマンダーを飼育するためには幅60㎝あるケージが必要になります。まだ小さな個体を飼育する場合は45㎝のケージでも問題ありません。

爬虫類ケージは扉が観音開きで餌やりやメンテナンスがしやすく、フタがメッシュになっているので通気性がよくおすすめです。

水槽などで飼育することもできますが、必ずフタがあるものでフタの隙間を埋めて使うようにしましょう。壁面や電源コードなどをつたって脱走されてしまうからです。

床材

水辺の湿った場所を好むので、床材は保湿性の高いものを選ぶ必要があります。カエル用のソイルやヤシガラ、水苔などがおすすめです。

また観賞魚のろ過材として販売されているウールマットは汚れが目立ちやすく安価なので、見た目を気にしなければ床材に向いている商品です。

土は床材として使うと見た目もよく水気を含みやすいですが、タイガーサラマンダーの体にひっついて動き回るとケージ内が汚れてしまうので土よりもソイルを使うのがいいでしょう。

シェルター

野生化では穴を掘ってその中で休むことが多いので、シェルターがなければ隠れることができず安心して休むことができません。必ず設置してあげましょう。

タイガーサラマンダーが隠れられるものであれば何でもいいです。爬虫類用品として販売されているウェットシェルターは、上部に水を入れて湿度を保つことができるのでおすすめです。

水入れ

水入れは水を飲むだけでなく、中に入って水に浸かれることができるよう、全身が入る深さが必要です。また、タイガーサラマンダーにひっくり返したり動かされないよう、重みのある入れ物がいいでしょう。

水入れには常に綺麗な水を入れておいてください。水が汚れたままだと水分補給することができないからです。爬虫類用の水入れは重みがあり出入りしやすいのでおすすめです。

ライト

タイガーサラマンダーを鑑賞しやすいようにライトを設置しましょう。ライトは水槽用のLEDライトがおすすめです。

1日中点けっぱなしにしているとタイガーサラマンダーが落ち着いて休むことができません。人間の生活リズムでいいので、夜にはライトを消してあげましょう。

タイガーサラマンダーの飼育方法

タイガーサラマンダーは丈夫で飼いやすいので、初心者の方でも簡単に飼育することができます。健康に長く生きてもらうに基本的な飼育のポイントをおさえておきましょう。

日本にいる生き物ではないので、気温や湿度には特に注意する必要があります。特に日本の夏の暑さはタイガーサラマンダーにとってはとても辛いものです。ケージ内の環境は飼い主がしっかり管理してあげましょう。

ケージ内のレイアウト

タイガーサラマンダーの飼育環境はカエルとよく似ています。特にアクアテラリウムはタイガーサラマンダーがもともといた環境を再現できるのでおすすめの飼い方です。

ソイルを敷き丈夫な植物を植えたり石などを置いてレイアウトしてみると、より自然に近い環境をケージ内で再現することができます。また、タイガーサラマンダーが隠れたり休める場所も増えるので気に入ってもらえるでしょう。

レイアウトが難しい場合は、まずはシンプルなレイアウトで飼い始めて、慣れてきたら少しずつ凝っていくというやり方でもいいです。

適切な温度と湿度

タイガーサラマンダーの適温は10~23℃ほどです。少し低めの温度を好み、寒さには強く暑さに弱い生き物です。

25℃以上の温度が続くと体調を崩してしまうので、夏場はクーラーで温度管理をしましょう。冬は10℃以下にならなければ問題ないので、暖かい部屋にケージを置いていれば特にヒーターなどを使わなくても飼育することができます。

また湿度も重要になります。60~80%ほどの湿度を好むので、冬場の乾燥する時期にはケージ内が乾燥しすぎていないかよく観察しましょう。霧吹きで床材を濡らすと湿度を保つことができます。

餌の量

肉食なので餌はコオロギやミルワーム、肉食爬虫類やカエル用の人工飼料を与えます。幼体の場合は毎日、成体になれば2~3日に1回のペースで餌やりしましょう。

タイガーサラマンダーは食欲旺盛であげればいくらでも食べようとします。それに応じて餌を与え続ければ肥満になり、短命に終わってしまうことがあるので注意が必要です。餌を与えるときには体型をよく観察し、飼い主が餌の量をコントロールしてあげてください。

タイガーサラマンダーの繁殖について

タイガーサラマンダーは4~5年で性成熟すると言われており、十分成長した個体を2~3か月ほど冬眠させることで繁殖を促すことができます。

産卵は水中で行われるため大きめの水槽を準備し、その中に水草などの産卵床を用意します。1度に数十個の卵を産み、孵化までにかかる日数は気温によって変わりますが20~50日ほどかかると言われています。

繁殖は難しいですが、飼育に慣れればぜひチャレンジしてみてください。また、孵化した幼体を飼育できるか事前によく考え、繁殖は計画的に行いましょう。

タイガーサラマンダーがかかる可能性のある病気

タイガーサラマンダーは皮膚病にかかることが多くあります。入荷して間もない個体や汚れた環境で飼育することで発症すると言われています。

体表にブツブツしたものが出て皮膚が溶けてくる症状が現れます。発見したらすぐに病院を受診しましょう。タイガーサラマンダーを診てくれる病院は限られているので、事前に病院をチェックしておいてください。

皮膚病にかかると徐々に食欲が落ち痩せてしまいます。ケージ内は常に清潔を心がけ、水の交換を忘れないようにしましょう。

出典:オビタイガーサラマンダーの細菌性皮膚炎|セレーネペットクリニック
参照:https://selene-pet-clinic.com/info/227/

タイガーサラマンダーの特徴とケージのレイアウトを理解しよう

タイガーサラマンダーは見た目が美しく丈夫で飼いやすいので人気のあるペットです。飼育する場合は温度や湿度、また餌の量などを飼い主がしっかり管理してあげましょう。

またアクアテラリウムは見栄えもよくタイガーサラマンダーが好む環境を作ることができます。好きな植物や石を見つけてレイアウトを楽しんでみてはいかがでしょうか。

長生きする生き物なので、最後まで愛情を持ってお世話してあげましょう。

この記事を参考にぜひタイガーサラマンダーの飼育に挑戦してみてください。
モバイルバージョンを終了