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ヤモリの鳴き声ってどんな声?鳴く理由や対処法などもあわせて紹介

「ヤモリって鳴くの?」
「ヤモリの鳴き声ってどんな感じ?」
「鳴き声を聞いてみたい」
自宅の壁や窓などに、時々張り付いている小さな恐竜のようなヤモリを見かけたことがあるでしょう。いつの間にかひっそりと現れる彼らに、このような疑問を持ったことはありませんか?

本記事では、ヤモリの鳴き声や鳴く理由、そして種類別の鳴き声を、動画を交えて紹介しています。また、鳴き声がうるさい時の対処法も紹介しているため、鳴き声に頭を悩ませたことがある人は、参考になるでしょう

そして、この記事を読むことで、意外に個性的で愉快な鳴き声から、ヤモリの性質を知ることができます。

ヤモリがなぜ鳴くのか知りたい人や、そもそもヤモリの鳴き声を聞いたことがない人は、ぜひこの記事を最後まで読んでみてください。

ヤモリとは?


ヤモリとは、ずばりトカゲのことです。正しくは、爬虫網有隣目(ゆうりんもく)ヤモリ科に属しているトカゲの総称です。

よくイモリとヤモリの違いは何かという質問を耳にしますが、そもそもヤモリは爬虫類でイモリは両生類に分類されています。

爬虫類と両生類の主な違いは、肺呼吸するのが爬虫類、皮膚呼吸するのが両生類です。そのことからわかるように、生息地にも違いがあります。

ヤモリとイモリの見分け方で一番簡単なのは、ひっくり返してお腹を見ることでしょう。イモリのお腹は赤く、全身は黒いです。また、ヤモリの全身は鱗で覆われています。

ヤモリの鳴き声

ヤモリは非常に大人しい生き物で、積極的に鳴き声を出すことは滅多にありません。そのため、ヤモリの鳴き声を聞いたことがある方は少ないのではないでしょうか。

種類や状況で鳴き方に違いがありますので、詳しく紹介していきましょう。

沖縄のヤモリの鳴き声


沖縄には何種類ものヤモリが生息していますが、そのほとんどがホオグロヤモリという種類です。

繁殖期や縄張り争いの時には「ケケケ」や「チッチッチッ」という鳴き声が聞こえます。短くさえずるような声が特徴です。

ホオグロヤモリは比較的ヤモリの中でもよく鳴くそうで、威嚇の時は短くさえずる声を素早く連続して出します。これはオス同士が近接してしまった時などに発せられます。捕獲時に抵抗する際にも似たような声を発します。

沖縄ではヤモリを「ヤールー」と方言で呼ぶ人もいて、家の守り神といわれて親しまれています。

トッケイヤモリの鳴き声


トッケイヤモリはインド北東部や東南アジア全域に生息し、大きさは18センチから30センチ前後です。体色のパターンが多様で、グレーやブラックなど地味な固体から、黄色の斑点がある毒々しい個体までさまざまです。

トッケイヤモリの名前の由来は、正にその鳴き声にあります。

お腹を膨らまし「ケケケケケ」という断続的な鳴き声の後、「トッケイ!」と、非常に大きな鳴き声が響きます。

鳴く理由は求愛行動なのですが、厄介なことに鳴き声を発するのはオスだけではありません。気になる方は、飼う前に一度鳴き声を確かめることをおすすめします。

この「トッケイ」という声を7回聞くと幸運が訪れるという言い伝えもあるため、インドネシアでは幸運を呼ぶヤモリと呼ばれています。

その他のヤモリの鳴き声


ヤモリは実は、ペットとしても人気です。南極大陸をのぞく全大陸に生息していると言われ、その種類も多種多様です。見かけや大きさにも個性がありますが、その鳴き声もまた種類によって特徴があります。

ヒョウモントカゲモドキ、別名レオパードゲッコーなどは、黄色い地肌に黒い斑点模様がヒョウを思わせます。温厚な性格で「キュウウウ」や「ギギ!」という鳴き声を発します。

その他にもクレステッドゲッコー、別名オウカンミカドヤモリは「キュキュキュキュ」と連続的な鳴き声を発したり、「キュー、キュー」と声を上げるように鳴いたりします。

オオヒルヤモリはヤモリには珍しく昼行性です。「ぎゅぎゅ」と鳴きます。

このように少し上げただけでも色々な鳴き声があり、この個性の違いもヤモリの魅力の1つでしょう。

ヤモリが鳴く理由

ヤモリの鳴き方がさまざまあるように、鳴く理由もさまざまです。日常的に鳴き声を発しているわけではありません。

続いては、ヤモリがどういった時に鳴くのかについて、見ていきましょう。先ほどの動画を確認しながら見ると、面白いでしょう。

ストレスを感じた時

ヤモリはデリケートで臆病な生き物で、ストレスを感じやすいです。触られたり、大きな音にも弱いです。

捕獲しようとすると、威嚇をして「ケケケ」「ケッケッケッ」などと鳴きます。レオパードゲッコーなどはハンドレイングの際には「ギギ!」「ギュギュ!」と鳴くそうですが、これも触られることへのストレスを感じているのでしょう。

ニホンヤモリも驚いた時や威嚇の時には「ピッ!」などと声を上げますが、どちらも彼らにとっては大きなストレスとなるのです。

外でヤモリを見つけると、つい捕まえたくなってしまうこともあるでしょう。飼育しているならやはり構いたくなります。ストレスによる悲鳴をあげさせないように、最小限のコミュニケーションを心がけましょう。

びっくりした時

基本的にあまり鳴かないヤモリですが、びっくりした時には声を上げる種類もいるようです。驚きのあまり威嚇したり、怒ったりして鳴いているようです。

多様な種類のヤモリですが、驚いて威嚇した時に「ケッケッケッ」と鳴いたり、「キー」「ゲコ」などと声をあげたりするようで、種類だけでなく個体でも違ってくるようです。

クレステッドゲッコー、別名ガーゴイルゲッコーは威嚇で「キュキュキュキュ」と鳴きますが、びっくりしたというよりは怒っているのでしょう。

ニホンヤモリも突然触られたりすると、「キュー」と声を発します。

ヤモリの中でも気の強い部類に入るトッケイゲッコーは、驚かすと臨戦態勢に入り幼体でも威嚇してきます。そして「ケッケー!」と鳴きながら精一杯攻撃してきます。

人間でもやはり驚かされると、怒ってしまう時はあります。ヤモリも同じで、びっくりするとつい威嚇をしてしまうのでしょう。

縄張りを主張する時

比較的穏やかな性質の多いヤモリですが、やはり縄張り争いはあるようです。

クレステッドゲッコーの例を上げると、繁殖期には1頭のオスを中心にハーレムを築くため、激しい縄張り争いがあり、時には命を落とすこともあると言います。威嚇する時は「キュキュキュキュ」という小刻みな鳴き声を連続で発します。

その鳴き声から人気のあるトッケイヤモリですが、ヤモリの中でも好戦的な種類で縄張り意識が非常に強く、単独で行動しています。怒ると「ケー!」や「ケッケッ」という威嚇の鳴き声を上げて攻撃してきます。

トッケイヤモリは繁殖期に関係なく、縄張り意識があるようです。

その他のヤモリも縄張り意識はあるようですが、その理由は様々です。

求愛する時

ヤモリが鳴く理由の1つに求愛行動があります。鳴き声で自分をアピールしているのでしょう。

また、沖縄などでは夜にうるさいほど鳴いていて、困っている人もいるそうです。これも実は、求愛が主な理由とされています。さらに、求愛となるとオス・メス関係なく鳴くため、夜は特にうるさいと感じるのでしょう。

鳴き声がうるさい時の対処法

ヤモリはほとんどの種類が夜行性です。夜に鳴くのは習性なので仕方がありません。

とはいえ、沖縄や宮古島などでは「チッチッチッ」と鳴く、ホオグロヤモリが多く生息していて、悩まされることもあるようです。家の中で鳴かれてしまえば、なおのこと気になってしまいます。

ただ、ヤモリは基本的に害虫を食べてくれるため、人間にとって助けになる生き物です。そのため、なるべく駆除という方法はとりたくありません。

ヤモリを駆除するのではなく、家の近くのヤモリのえさとなる昆虫を駆除するようにしましょう。単純な方法ですが、家に寄せ付けないようにすることで、鳴き声のストレスは軽減されるでしょう。

ヤモリの鳴き声や意味について知ろう

固体や種別によって若干の違いはあるものの、繊細で弱いヤモリは日常的に声を出しているわけではありません。ただ、鳴く時の理由は大体同じようです。

今回紹介した内容を参考に、ヤモリの鳴き声の違いや鳴く理由を理解し、ヤモリの生態に詳しくなりましょう。
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