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シマヘビとアオダイショウの違いとは?見分け方や飼育についても紹介

「シマヘビとアオダイショウは何が違うの?」
「シマヘビの生息地はどこ?」
「アオダイショウを飼育するには何が必要なの?」
シマヘビとアオダイショウについて上記のような疑問を持っているのではないでしょうか。

ヘビは都会に住んでいる人にはあまり馴染みがないかもしれませんが、意外と河川敷や緑の多い公園などでみることができる生き物です。見かけてもそれが何ヘビなのか、見分けがつく人は少ないのではないでしょうか。

本記事では、シマヘビとアオダイショウの見分け方や、生態についてご紹介しています。

この記事を読むことでシマヘビとアオダイショウの特徴や違いについて知れて、ヘビについて詳しくなれるでしょう。

飼ってみたいと思っていた人向けに、両種の飼育方法やおすすめのグッズを掲載していますので、ぜひ参考にしてください。

シマヘビとは?

まずはシマヘビの特徴についてご紹介します。

シマヘビはアオダイショウと同じように日本の各地で見られます。毒性はありませんが、とても気性が荒い生物なので、見つけてもあまり近寄らない方が無難です。

ただし、木に登らず地を這っていることが多いので、車に轢かれてしまうことが多いようです。

体や目の特徴

シマヘビの体は、黄土色をベースに黒っぽい縦縞模様が入っているものが一般的で、それ以外にも縞がほとんど入っていないものや、黒色の個体もいるようです。

体長は80cm〜150cm程度で、鱗一つひとつが大きいのが特徴で、皮膚が硬くほとんど伸び縮みができないので、大きな獲物を飲み込むことはできません。

目は瞳が縦長の楕円形をしており、虹彩と呼ばれる薄い膜の部分は赤い色をしています。

子へびは成体と全く違う柄をしています。黄土色に横縞と言った方がいいのではと思われるような茶色い模様が入っています。この頃はマムシとよく間違われるので、駆除されてしまうことがあり、個体数が減少しているようです。

生息地

シマヘビの生息地は、北海道、本州、四国、九州などの河川敷や耕地、森林などに生息しています。

木登りより地を這う方が多く、田んぼなどにいるカエルをはじめ、ネズミや小鳥などを捕食して生活しています。

アオダイショウなどと比べると気性が荒いので、危険だと言われることもあります。尾っぽを震わせる行動をとった時は攻撃態勢に入っているので、近寄らないようにしましょう。毒はありませんが、噛まれると非常に痛いです。

アオダイショウとは?

アオダイショウはシマヘビに比べて、より人間に近い存在として昔から親しまれています。ネズミ取りと呼ばれ、益獣として扱われることもありました。民家や倉庫に潜んでいることが多いので、見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。

体や目の特徴

アオダイショウは基本、淡い緑色のベースに黒っぽい縦縞が入っています。稀に縞がないものもいます。体長は100cm〜200cm程度で、オスの方が大きいことが多いです。

アオダイショウの瞳は円形で黒色、虹彩はオリーブ色をしています。

緑が多い公園であれば、都心でもよく見ることができます。性格は穏やかで、積極的に人を襲うことはなく、毒もありません。ただし、むやみに悪戯すると、身を守るために噛みついてくることがあります。噛まれると痛いので注意しましょう。

生息地

アオダイショウは北海道、本州、四国、九州の森林や農地、民家の下などあらゆるところに生息しています。基本は樹上性で、木の上にいることも多く、電線に巻き付いている姿も見られるようです。

鳥類の成体や卵を好んで捕食し、ネズミなどの哺乳類も捕まえます。逆に天敵も多く、タヌキやキツネ、イノシシ、ワシやカラスなどたくさんの動物のエサとなります。

シマヘビとアオダイショウの違いや見分け方

シマヘビとアオダイショウは見た目も生態も似ている点が多いです。特に体の色や縞の模様は、個体差があるので、見分けるポイントとしてはあまりおすすめしません。

目の特徴はシマヘビとアオダイショウでは違いがはっきりしているので、こちらで見分けるのがわかりやすいのではないでしょうか。瞳が楕円形で、キリッと怖い目つきをしている方がシマヘビ、瞳孔が丸く黒目がちなのがアオダイショウです。

またその目と同じように気性が荒いのがシマヘビです。目で見分けるのが一番わかりやすい方法になります。

シマヘビ・アオダイショウに遭遇したらどうすればいい?

シマヘビもアオダイショウも、どちらも積極的に人間に危害を加えるような生き物ではないので、見つけても基本的にはそのままにして、静かに立ち去るのが一番です。

民家の中や人が居るような場所に巣を作られてしまうと、知らずに噛まれる危険があります。そのため、草刈りをまめに行ったり、ヘビのエサとなるような生き物が寄ってこないように駆除したりすることも大切です。

危険があり追い払わなくてはならない場合は、近づかず、大きな音を出したり、ホースで水をかける、長い棒で遠くから追い払うようにしましょう。

日本にいるヘビ

日本本土では、シマヘビやアオダイショウの他に8種類のヘビが生息しています。

赤みがかった茶色をしているジムグリ、淡黄色のヒバカリ、淡褐色に黒い横縞模様のシロマダラ、小型で褐色のタカチホヘビがおり、これらに毒はありません。

覚えておきたいのはマムシとヤマカガシです。これらは強い毒性があるので、より注意が必要です。

マムシは淡褐色や灰色ベースに銭形と呼ばれる小判型のような模様があります。ヤマカガシは灰色ベースに赤や黄色、黒の斑点など色が鮮やかで、8種類の中でもわかりやすい明瞭な柄をしています。

シマヘビ・アオダイショウを飼育するにあたって



シマヘビは気性が荒い個体も多いので、初心者には難しいかもしれませんが、個体差があるので、大人しいものを選ぶと良いでしょう。

アオダイショウも同様に、比較的大人しいヘビですが、個体によっては気性が荒かったりすので、見分けることが大切です。

ここからは飼育に必要なアイテムを具体的にご紹介しますので、参考にしてください。
  • 飼育ケージ
  • 水入れ
  • 床材
  • シェルター
  • エサ

飼育ケージ

飼育する時は、蓋のあるガラスのケージをおすすめします。脱走を防止する蓋は必須であり、またケージ自体の強度も必要です。

シマヘビもアオダイショウも思った以上に力があり、プラスチックのケースでは、蓋を押し上げて逃げ出してしまう恐れがあります。

ケージの大きさですが、ヘビがトグロを巻いた状態の約3倍の底面は最低必要です。狭いところでじっとしていることが多いアオダイショウはこの程度の大きさでも飼育できます。

シマヘビは地表性であり、アオダイショウよりも活発に動き回るので、なるべく底面の大きなケージを選んであげると、ストレスなく伸び伸びできるでしょう。

水入れ

シマヘビもアオダイショウも、水分補給をするために水入れは必ず用意してあげてください。それ以外でも、ヘビは脱皮をする前に乾燥予防として水浴びをします。トグロを巻いた状態で全身浸かれる広い水入れを選びましょう。

爬虫類専用を選ぶと、入れ物が低く重厚で、ひっくり返って水が溢れるのを防止します。

床材

シマヘビもアオダイショウも排泄物が多く、ケージや床材が汚れます。頻繁に掃除する必要があるので、床材は交換し易いものがおすすめです。

新聞紙や小動物用のウッドシェイブ、ウッドチップは、汚れた部分だけを交換すれば良いので便利だと言われています。

ウッドシェイブやチップはエサと一緒に誤飲する可能性があります。糞と一緒に排出されますが、たくさん飲み込んでしまうのは気になるでしょう。エサは床材の上に直接置かず、エサ置き場を作るなどして対策します。

シェルター

特に臆病と言われているシマヘビを飼う場合は、シェルターのような隠れる場所が必要です。飼育する場合、ヘビにとって人間の視線はストレスになるので、アオダイショウを飼育するときもあると良いでしょう。

エサ

シマヘビもアオダイショウも冷凍のマウスを与えるといいでしょう。栄養もあって、ペットショップやインターネットなどで簡単に手に入ります。

ヘビの頭よりすこし大きいマウスを与えましょう。

シマヘビ・アオダイショウへのエサの与え方

湯煎でしっかり解凍した冷凍マウスを幼体の場合は週に2〜3回、成体の場合は週に1〜2回与えます。大きさはヘビの頭よりも少し大きめサイズのマウスです。

ヘビはエサを丸呑みにします。消化には時間がかかるので、エサを与える頻度には気をつけましょう。与えすぎると吐き戻しなどを起こし、体調を崩す原因になります。

エサを顔の前に持っていかなくてもよく、シェルターの近くにエサ置き場などを設けてそこに置くだけで良いでしょう。

食べなかった時は翌日すぐに処理します。また数日後に同じように解凍したマウスを置くようにしてください。

シマヘビ・アオダイショウを飼育する時の注意点



シマヘビやアオダイショウを飼育する時に気をつけて欲しいのは、掃除と給水をこまめに行うことです。

ヘビの排泄物は肉食特有の強い臭いがします。排泄物を見つけたらすぐに取り除き、床材全体やケージ内の掃除も数週間に一度は行うようにしましょう。

水もよく飲むので、なるべく頻繁に水を変えてください。体をつけることもあるので、水に汚れが浮いている場合は毎日でも交換します。

また脱皮も頻繁に行います。脱皮柄が水に浸かっていると、カビが生える原因になるので、見つけたら取り除いてください。

シマヘビとアオダイショウの特徴や違いについて知ろう

シマヘビもアオダイショウもよく見かけますが、毒を持たないヘビです。

違いがわかると見かけた時に楽しめると思います。興味を持った方は、ぜひ飼育にも挑戦してみてください。
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