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コバルトツリーモニターの飼育方法とは?おすすめのライトなど飼育環境も紹介

爬虫類が好きな方で、ツリーモニター系に興味を持っている方もいると思います。特に今回紹介するコバルトツリーモニターはツリーモニターの中でも、とても綺麗な青色をしていて、その姿に魅了され生態や飼い方について知りたい方がいるのではないでしょうか。

本記事では、コバルトツリーモニターについてその生態や特徴から飼育に必要なもの、また飼育方法のポイントや注意点などについて紹介していきます。

この記事を読むことで、コバルトツリーモニターについて知識を深められ、コバルトツリーモニターに長生きしてもらうようなポイントを知ることができるでしょう。

これからコバルトツリーモニターを飼ってみたいと思われている方は、是非この記事をチェックしてみてください。

コバルトツリーモニターの生態や特徴とは



コバルトツリーモニターはその文字の意味のとおり、非常に鮮やかで綺麗な青色をしていて、2000年代はじめに新種記載されたばかりのツリーモニターです。流通したばかりの頃は希少性が高く、高価でしたが現在は値段が落ち着いております。

生息地について

コバルトツリーモニターはインドネシアのバタンタ島にのみ生息するツリーモニターです。このバタンタ島があるインドネシアの気候は雨季と乾季があり、雨季は降水量が多く湿度が高めで、乾季でもそこまで最低気温が下がることのない地域となっています。

年間を通して気温が約22〜30度の熱帯雨林で、コバルトツリーモニターはほとんどの時間を木の上で生活しています。

分類について

コバルトツリーモニターは爬虫網で有鱗目、オオトカゲ科マングローブトカゲ亜属に分類されています。日本語ではアオホソオオトカゲやコバルトモニターとも呼ばれているのです。

CITES(ワシントン条約)はII類に分けられています。CITESは絶滅のおそれのある野生動植物の種の取引に関する法律のことですが、I類だと市場の流通は大変難しくなるでしょう。コバルトツリーモニターはⅡ類ですが、I類に変更となる可能性のある種に属しています。

このツリーモニターは樹上棲といって樹の上で生活する種類のモニターです。一般的にツリーモニターは樹上棲なので神経質な個体が多いようです。

出典:ワシントン条約(CITES)|ヘビ牧場どらんごファーム
参照:https://dorango-farm.com/cites/

大きさについて

コバルトツリーモニターの体長は、最大で約1mを超える大きさになるようです。人間の飼育下では1mに達さず成長が止まることも多いようですが、ツリーモニターの中では大型の品種になります。

スリムなフォルムをしていて尻尾は非常に長いので、体長の割には大きく感じないという方もいるでしょう。

寿命について

コバルトツリーモニターを含むツリーモニターの寿命は10年程です。

ただし、人間の飼育下では生息地での環境を完全に再現することは難しく、神経質な性格のため長生きさせるのはなかなか難しいでしょう。長く飼いたい場合は湿度や餌のあげ方など、飼育環境に気をつけましょう。

コバルトツリーモニターの飼育に必要なもの

コバルトツリーモニターを飼育する際は、ほぼ野生の時と同じ環境を作らなければいけません。そのため、飼育設備用意が簡単ではなく、特に細部にまでこだわろうと思えば、その飼育設備は安くありません。

ただ、飼育される方はその生体の寿命を全うしてほしいと思う方がほとんどだと思いますので、コバルトツリーモニターの飼育に必要なものを揃えてあげましょう。
  • 床材
  • ケージ
  • 水入れ
  • ライト
  • ヒーター
  • 登り木

床材

床材にはヤシガラマットやハスクチップがおすすめです。吸水性がいいので、ケージの中を蒸らさずに、ある程度の湿度を保ってくれます。

飼育していると床材はほこりやフンや尿などで汚れてしまうので掃除してあげましょう。また、ダニなどが発生した場合は床材を取り替えてあげることも大事です。新しく床材を使用する場合は日光消毒しておくといいでしょう。

ケージ

コバルトツリーモニターは大型のため、ケージも大きめのサイズで、ある程度の高さが必要です。大体体長の約1.5倍を目安にしましょう。また、コバルトツリーモニターは樹上棲なので、背の高いケージを用意すると、高い登り木を配置することができ、のびのびと過ごせます。

また、コバルトツリーモニターは乾燥が苦手で、湿度を保つことが大事ですが、通気性も保たないといけないので爬虫類専用のケージを使うことをおすすめします。

水入れ

コバルトツリーモニターの水を飲む用の容器は、特に決まっていませんが、水浴びが好きな個体などは体が入るぐらいの水入れを用意してもいいでしょう。

また、水入れから飲まない個体もいますので、その場合は霧吹きなどで濡らしてあげ水分補給をしているか観察してあげましょう。値段は少し高くなりますが、自動で給水してくれる容器は管理が楽でおすすめです。

ライト

コバルトツリーモニターを含むモニター系は、乾燥や紫外線が不足すると美しい青色が白くぼけたように変色してしまいます。また、紫外線不足は脱皮不全になったり、カルシウムを吸収するためのビタミン不足を起こしたりします。

そのため、紫外線モニターと温度を高く保つために必要なホットスポット(バスキングスポット)を作るバスキングライトが必要です。

ヒーター

コバルトツリーモニターを飼育する際は、約24〜27度必要です。また、ホットスポットは約35度を保つようにします。

ヒーターの種類はパネルヒーターが使いやすくおすすめです。取り付けや使い方も簡単で、生体の体が直接ヒーターにつかないので火傷も防げます。

ヒーター使用時はケーブルにサーモスタットを接続すると、温度が表示され、温度設定や調整もしやすいので飼育環境を整えるのが楽になるでしょう。

登り木

コバルトツリーモニターは樹上棲なので、本来木の上で生活する生体です。本来の飼育環境を再現してあげるためにも登り木を立てかけてあげましょう。

振動で落ちてしまわないように、登り木を置く際はしっかり固定します。いろいろな種類の登り木が販売されていますので、是非参考にしてみてください。

コバルトツリーモニターの入手方法と値段とは



コバルトツリーモニターはペットショップや爬虫類専門店で入手することができます。価格は、約14〜17万円程で購入できます。

店頭で選ぶときは、痩せている個体は健康状態が悪いこともありおすすめできません。また、飼育環境に慣れるまで時間がかかりますので、入荷したばかりの生体よりは1ヶ月以上たって、慣れている個体をおすすめします。

コバルトツリーモニターの飼育方法とは



コバルトツリーモニターは比較的飼いやすい生体ですが、飼う際はいくつかの飼育ポイントがあります。以下の点に注意して、コバルトツリーモニターが弱らないように飼育していきましょう。

餌について

コバルトツリーモニターは基本的に肉食ですので、餌は冷凍マウスやヒヨコ、ウズラなどを与えてください。ベビーの頃はデュビアやコオロギ、レッドローチなど昆虫がおすすめです。マウスは食べない個体もいますので、様子を見て与えてください。

カルシウム不足からなる病気を予防するためにも、餌にカルシウム剤をまぶしてあげるといいでしょう。ベビー時は、毎日餌を与え、成長した個体には週に2回ほど餌をあげるようにしましょう。

飼育に適している温度について

コバルトツリーモニターが生息しているのは、1年を通して最低気温があまり下がらない熱帯地方です。人間の飼育下では最低温度が大体23度を下回らないようにし、ケージの中は約24〜27度を保つようにします。

ホットスポットで約35度前後の部分を作り、ケージの中で有効な温度勾配を作るようにするとコバルトツリーモニターにとって過ごしやすい環境になります。

飼育に適している湿度について

コバルトツリーモニターを飼育するのに適した湿度は約60〜70%です。

コバルトツリーモニターは乾燥してしまうと、本来の綺麗な青色が損なわれたり、脱皮不全や呼吸器の障害などいろいろな弊害がでてきたりしてしまいます。湿度計で毎日湿度をチェックし、霧吹きを使ってケージ内が乾燥しないように気をつけましょう。

ハンドリングについて

前述したように、コバルトツリーモニターを含むツリーモニターは神経質な性格の個体が多く、ハンドリングはおすすめできません。完全にできないわけではないですが、暴れたり隠れたりして、やり方によってはストレスを与えてしまう可能性があります。

ショップがハンドリングができると確認できた個体はハンドリングできます。本種はアームに鋭い爪を持っていますので、革手袋などを利用し怪我をしないように注意しましょう。

飼育する際に注意することについて

コバルトツリーモニターに限らず、爬虫類は適当な飼育環境や飼育方法では育てられません。その個体が住んでいた野生環境下を再現するための温度管理や湿度、餌などに加え、個体が弱っている時の原因の究明など、注意するポイントはたくさんあります。また、餌を急に食べなくなりもやもやしてしまうこともあるでしょう。

特に病気などには、より神経質になる必要があります。コバルトツリーモニターが弱ってしまったら、感染症やビタミン・カルシウム不足、寄生虫やダニなど原因を探し素早く対処してあげるようにしましょう。

コバルトツリーモニターの生態や飼育方法を理解して飼ってみよう



コバルトツリーモニターは、その独特で美しい青色の姿に魅了される爬虫類ファンの方も多いのではないでしょうか。もしコバルトツリーモニターを知らない方でも、一度その存在について知れば興味が出てくるかと思います。

生息地が限られており、まだまだ希少な分類で、生態について明らかになっていないことは多いですが、前述した飼育方法のポイントや、飼育環境の整備の仕方を守れば一緒に長く過ごせるでしょう。

最低限の飼育の知識を理解し、コバルトツリーモニターを飼いましょう。
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