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クレステッドゲッコーの販売価格の目安|種類や飼育の注意点も紹介

「クレステッドゲッコーってどんな生き物?」
「一般家庭で飼育できるの?」
「飼育できるなら、どんなことに注意したら良い?」
ペットを飼育した経験があっても、爬虫類は初めてという方は多いのではないでしょうか。飼育するにあたり、専門的な知識が必要であったり、飼育が難しかったりと、初心者からすると爬虫類はハードルが高そうに見えるでしょう

身近で飼育している人が少ないと相談も簡単にできないため、手を出しにくいのではないでしょうか。

本記事ではクレステッドゲッコーの種類や生態、飼育する上で注意したい点などを詳しく紹介します。

爬虫類に興味がある方や初心者でも飼えるのか不安な方、初めて名前を聞いたという方も、クレステッドゲッコーの魅力を存分に知ることができるでしょう。

実際に飼育したいという方の為に種類別、販売価格の目安なども紹介しますので、爬虫類の中でも人気のクレステッドゲッコーに興味がある方はぜひご覧ください。

そもそもクレステッドゲッコーとは?

クレステッドゲッコーは、オーストラリアの東部の、数々の島からなるニューカレドニアの森林に生息するヤモリです。ヤモリは日本でもよく見かけますが、クレステッドゲッコーは夜行性で、木の上に棲んでいます。

クレステッドゲッコーというお洒落な名前の由来は、頭部にある鱗の突起が王冠(クレスト)に見えることから名付けられました。まぶたはなく、ぱっちりとした目はとても愛嬌があります。

足先に趾下薄板(しかはくばん)と呼ばれる無数のヒダがあり、つるっとしたケージもこのヒダのおかげで上手に張り付くことができます。ケージは観察に適しているので、張り付いている姿を裏側からじっくりと観察してみてください。

和名をオウカンミカドヤモリと言いますが、親しみを込めて英名のクレスと呼ばれています。ヤモリは大人しい性格の個体が多く、クレステッドゲッコーも動きがおっとりとしているので、ハンドリングがしやすいなど、大変人気があります。

体長は約20cmで体重は45g~50g、寿命は15年程です。品種改良を重ねた結果、種類が豊富で、色や模様など様々な個体がいるのが魅力です。

同じ種類でも模様が個体ごとに異なるため、販売店で見比べてみてください。

食べるもの

クレステッドゲッコーは雑食なので、野生ではコオロギやデュビアなど昆虫の他に果物も食べます。爬虫類を飼ったことがない方は、生き餌を与えることに抵抗を感じる方も多いのではないでしょうか。

飼育下であれば人口餌が手軽に与えられるのでおすすめです。ペーストタイプの人口餌をスプーンに乗せて直接与えたり、容器に入れてケースの中に置き餌をしたりすることも可能です

また、抵抗がなければ飼育下でも生き餌を与えると喜ぶのでおすすめです。幼体はタンパク質が豊富な昆虫を好み、餌は毎日食べます。成体は1日~2日おきに餌を与えましょう。

大人しい性格なので、手の平に乗せた状態で餌を与えることができます。食べる様子を眺めたい方にはおすすめの給餌方法でしょう。

成体になるとバナナなどの果物も好むようになりますが、果物は糖分が高いため、与えすぎると肥満になるので注意しましょう。

クレステッドゲッコーは飼育しやすいの?

生きた昆虫以外にお手軽に与えられる人口餌があったり、大人しく人慣れしやすい性格だったりと初心者にも飼育しやすいポイントが多くあります。生き餌と人口餌を併用できること、または人口餌だけで完全飼育できるところが飼育しやすい理由です。

爬虫類は好きだけれど、毎日生きた昆虫を餌として与えなければならないと考えると、ハードルが一気に上がってしまいます。昆虫が苦手な方には難しいと言えるでしょう。

その点、クレステッドゲッコーは専用の総合栄養食があり、初心者でも問題なく飼育することができます。幼体には昆虫の配合割合の多い人口餌もありますので、幼体から成体まで安心です。

クレステッドゲッコーは夜行性なので、爬虫類を飼育する際に必須のライトなどは不要です。また、温かい気候のニューカレドニア出身なので、飼育環境の温度調整が必要です。温湿度計をケージに設置し、体温調整ができるようにしてあげましょう。

クレステッドゲッコーは人になつくの?

大人しい性格で、飼育環境の順応も高いクレステッドゲッコーは人になつきやすいと言われています。爬虫類に興味がある方はハンドリングという言葉を聞いたことはないでしょうか。

特に何かをさせるのではなく、手に乗せてスキンシップをとることをハンドリングと言います。動きが早い個体は挑戦するのが難しいですが、クレステッドゲッコーは動きが穏やかなので得意としています。

飼育する上で、可愛い個体を触りたくなることもありますが、ハンドリングは掴むのではなく、乗せるようにしてあげましょう。触る前後は手を洗うことや、食後はそっとしておくことも大切です。

最初の内はストレスを感じない程度に触れるようにし、手に乗せる練習をすれば、いずれ慣れてくれるようになるでしょう。給餌の際には置き餌ではなく、スプーンに餌を乗せて食べさせてあげることで、さらになつくようになるのではないでしょうか。

また、触る練習をしておくのは健康チェックを行いやすいなどの理由もあります。

一方で、自然下では人間が触れることはないため、飼育しているからといってべたべたと触るのは良くないという意見もあります。しかし飼育する以上、私たちは健康管理をする義務があります。なついてくれるクレステッドゲッコーを愛でる分には問題はないでしょう。

クレステッドゲッコーの種類と販売価格の目安

体の模様が魅力のクレステッドゲッコーですが、大きく8種類に分けることができます。品種改良を経て鮮やかな色や独特の模様をもっている個体はファンも多く、またクレステッドゲッコーは人工餌で育てられることから、飼育しやすいと根強い人気があります。

販売価格は幼体と成体で異なり、幼体で15,000円前後、それ以降成体になると30,000円前後となります。品種改良を経て定着した体の模様をモルフと言い、モルフによって販売価格はさまざまです。

実際にクレステッドゲッコーを飼育する際には、専用のケージや餌入れ、湿度計などが必要になります。飼育環境作りに、初期費用でおよそ20,000円~30,000円プラスでみておくとよいでしょう。

ここからは販売されているクレステッドゲッコーそれぞれの価格を紹介します。予算の計画の参考にしてみてください。

目立つ特徴のない「ノーマル」

特にシンプルで、模様のないクレステッドゲッコーをノーマルと言います。流通数もとても多く、販売価格は10,000円前後と特に安めの金額です。

全てのノーマルが全く同じということはなく、色の濃淡など個体差があります。ノーマル同士を掛け合わせ品種改良を重ねた結果、現在のたくさんの美しいモルフができ上がりました。

鮮やかなモルフも見ごたえがありますが、シンプルな見た目だからこそ、隅々まで観察するのも楽しいかもしれません。爬虫類の中でも飼いやすいと言われるクレステッドゲッコーですが、初心者の方はノーマルから飼い始めてみるのはいかがでしょうか。

体の色が2色になっている「バイカラー」

ノーマルと同じく体に模様のない個体ですが、体に2色ある個体をバイカラーと言います。単色にはない華やかさがぐっと上がります。

2色の組み合わせで多いのは、オレンジ・オリーブ・レッド・バックスキン(ベージュ)の4色です。色味も個体ごとに異なるので、販売店にて実際に見てお気に入りの個体を見つけてみてください。

また、クレステッドゲッコーは変温動物なので昼と夜でも色の違いを見ることができます。大切に育てながら、じっくり観察してみるのも面白いのではないでしょうか。

模様がほとんどない「パターンレス」

ノーマルやバイカラーと同じく模様のない個体で、背中から腹部まで単色です。こちらもノーマル同様シンプルな見た目だからこその愛らしさがあります。

カラーは、オレンジ・ホワイト・オリーブ・チョコレート・レッド・ニアブラック・バックスキンと豊富です。飼いやすいことの他に模様や色味が豊富なことも、ファンが多い理由でしょう。

また、幼体から成体へ成長する過程でも模様に変化があります。小さな体ではありますが寿命も長いので、変化を楽しむこともできるでしょう。

同名の犬のように黒いスポットが入った「ダルメシアン」

名前からも想像できる通り、体に複数の黒いスポットがあり、個性的で美しい個体です。ノーマルやパターンレスのクレステッドゲッコーからは、見た目が一気に華やかになります。

黒いスポットが多くなるほどに販売価格も上がるとされていて、黒いスポットが100を超えるとスーパーダルメシアンと呼ばれます。100という数字は正確に数えるのではなく、全体の密度を見た目で判断されます。

ノーマルとダルメシアンを並べてみると、同じクレステッドゲッコーなのか不思議になる程、見た目の個性が違います。色鮮やかな個体も目を引きますが、模様はまた違った存在感があります。そして模様の入り具合も個体ごとに違うので、ぜひ販売店にて目で見て確かめてください。

炎のような模様が入った「ハーレクイン」

ファイアと呼ばれる個体があります。体の側面に炎のような模様が入っているのが特徴的ですが、ファイアは横腹や手足は無地です。

ハーレクインはファイアをさらに品種改良し、手足にも炎の模様があります。愛らしいノーマルと比べると、凛々しい見た目をしています。

ここまで複数のモルフを紹介しましたが、まだまだたくさんの種類が存在します。単色でも愛らしいパターンレスや2色が美しいバイカラー、シンプルが魅力なノーマルとビビッドなポイントが光るダルメシアンなど、それぞれ個体の良さがあります。

これだけ品種改良を重ねられてきたのも、クレステッドゲッコーが人気である証ではないでしょうか。販売店に行く機会があればぜひ実物をご覧ください。

クレステッドゲッコーを飼育する際に気をつけたいこと

クレステッドゲッコーは自然が美しいニューカレドニアに分布しています。普段は木の上に棲み、夜行性です。

ストレスを与えず飼育するためには、環境を出来るだけ生息地に近付けるように工夫するのが良いでしょう。ケージの中の温度はおよそ25~32度、湿度はおよそ60%が理想とされています。

冬はヒーターを使用し、寒さをしのぐ場所を作ることが重要ですが、ケージ全体ではなくクレステッドゲッコーが温度を選んで移動できる場所を作ることがポイントです。寒いなら温かいところ、暑いなら涼しいところと選び、移動できるように工夫してあげましょう。

木の上に棲むクレステッドゲッコーのために、ケージは高さのある物を用意してあげてください。30cm×30cm×45cm程度のケージが理想です。

壁に張り付いたり、木の上を歩いたりして移動できるようにケージの中にコルクや木の枝を入れてあげると喜びます。また、爬虫類はしっぽを触ると自切りと言って、しっぽを身代わりに切って逃げようとします。

一度切ってしまうと同じ長さには戻らないので、ハンドリングの際には触って驚かせないよう注意が必要です。

クレステッドゲッコーの種類別の販売価格を知ろう

クレステッドゲッコーのモルフにより販売価格さまざまであるとお伝えしました。シンプルなノーマルが流通量も多く販売されており、値段もお手頃で10,000円前後です。

ノーマルと言っても個体差が少しあるので、色の濃淡は異なります。パターンレスもノーマル同様の販売価格です。

次に値段が少し上がるのが、体に炎のようなモルフのあるハーレクインです。こちらは販売価格が15,000円前後です。

模様はありませんが、体の色が2色のバイカラーはノーマルやパターンレスよりも販売価格が上がり、20,000円前後です。ダルメシアンについては、黒いスポットが多くなるほど販売価格が上がります。

モルフの違いで価格も異なりますが、生き物なので少しずつ模様や顔つきも違います。販売店にて実物を見て、お気に入りの個体を見つけてみてください。
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