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かわいいエボシカメレオンの特徴とは?飼育に必要なものなどもあわせて紹介

「カメレオンを飼ってみたいけど、難しいのかな?」
「飼いやすいカメレオンっていないかな?」
「爬虫類、飼ったことないけどエボシカメレオンってかわいいな」
カメレオンに興味のある方はたくさんいらっしゃるでしょう。

エボシカメレオンは、カメレオンの中では比較的飼育しやすい動物です。この記事では、エボシカメレオンの生態や、飼育道具、飼育方法などを詳しく解説していきます。

記事を読んでいただければ、あなたもかわいいエボシカメレオンを、飼うことができるようになるでしょう。エボシカメレオンの天寿も全うさせることができます。

国内で、繁殖されているため健康な個体が、入手もしやすく美しいエボシカメレオンを、あなたも飼ってみましょう。

かわいいエボシカメレオンを飼育できるの?

エボシカメレオンは学名をChamaeleo calyptratusといい、カメレオン属カメレオン科に分類されるかわいいカメレオンです。英語ではVeiled chameleonと呼ばれます。

エボシカメレオンのエボシは、日本の昔の男性が被っていた烏帽子に由来し、エボシカメレオンが頭にとさかを持っていることからこう名付けられました。

美しい体色を持ち、くるんと丸まった尻尾のかわいいエボシカメレオンですが、確かに一般的な爬虫類よりも飼育は難しいと言えます。とは言え、ポイントを押さえれば飼うことは可能です。

かわいいエボシカメレオンの特徴

エボシカメレオンの飼育は確かに簡単ではありません。しかし、日本で入手可能なカメレオンの中では入門種と言えます。

カメレオンは、飛び出して左右別々に動く目によって真後ろ以外、常に観察しています。また、長い粘着性の舌を瞬時に伸ばし餌を取ります。足は、木をつかむのに特化していて、体色が度々変化するのはご存知の通りです。

それでは、カメレオンの中でも、特にエボシカメレオンの特徴とはなんでしょう。

ここからは、かわいいエボシカメレオンの特徴について説明します。

エボシカメレオンの生息地について

かわいいエボシカメレオンは、アラビア半島南部イエメンの固有種です。エボシカメレオンは、昼夜の寒暖差が激しい、高地の森林に分布しています。

エボシカメレオンの体の大きさについて

かわいいエボシカメレオンの大きさについて説明しましょう。エボシカメレオンは成体で最大65cm程度になります。胴体のボリュームもあるので、かなり大きくなると考えてください。

大きくなるのはオスで、メスは最大で45cm程度です。

エボシカメレオンの体の色の変化について

エボシカメレオンは、基本的には鮮やかな緑色に、黄色、オレンジ色、茶色、白色などの帯状の模様が入った美しい体色を持っています。

カメレオンは一般的に、環境によって体色を変えると思われていますが、環境よりもむしろ、体調や個体の気分によって色が変わります。

エボシカメレオンの寿命について

かわいいカメレオンですが、彼らの寿命はそれほど長くありません。十数年生きる犬猫、数十年生きるある種の爬虫類と比べて、とても短いと言えます。

エボシカメレオンの場合、寿命はおよそ5~7年ですが、飼育下ではおよそ5年が限界です。あまり長い間、生活をともにできないペットですが、その魅力は尽きません。

エボシカメレオンの飼育に必要なもの


ここからは、かわいいエボシカメレオン飼育に必要な道具を解説していきます。カメレオン飼育については環境がとても大事です。エボシカメレオンを購入する前に、必要な道具を揃えましょう。
  • ケージ
  • 床材
  • ヒーター
  • サーモスタット
  • バスキングライト
  • 紫外線ライト
  • 霧吹き

ケージ

エボシカメレオンの生息地である、イエメンの高地森林地帯は風が吹き、比較的乾燥しています。どのような動物でもそうですが、エボシカメレオンを飼育する際には、生息地の環境をできるだけ再現してあげましょう。

エボシカメレオンのケージは風通しの良いものを選びます。大型の鳥カゴや専用のメッシュケージが適当です。一般的な爬虫類用の、アクリルの飼育ケージはエボシカメレオンには向いていません。

また、エボシカメレオンはかなり大きくなるので、できれば最初から大きなケージを用意しましょう。

カメレオンは、自分より高い場所から、観察されるのを嫌います。野生での天敵が鳥類だからです。従って、エボシカメレオンのケージは高いところに置いてください。

かわいいエボシカメレオンは樹上性の爬虫類です。彼らの四肢は樹上生活に特化しているので、ほとんど地面には下りません。また、性格が臆病なため、物陰が必要になります。

流木やイミテーションツリーで、立体的にケージ内をレイアウトしましょう。その際、エボシカメレオンが好きな太さの木を選べるように、何種類か材料を組み合わせます。

生きた植物を入れても良いのですが、エボシカメレオンはカメレオンの中で唯一、植物食もする種です。ポトスやガジュマルなど生体に毒のない植物を選んでください。

床材

かわいいエボシカメレオンが、地面を歩くことはほとんどありません。しかし、カメレオンはまったく木から下りないわけではないので、滑らないように床材を敷きます。滑る床だと関節を傷めてしまうので気を付けましょう。

床材には、ウッドチップやヤシ殻を使います。これらの床材は、ケージの湿度を一定に保つ効果もあります。

ヒーター

気温が一桁代になる、日本の気候はエボシカメレオン向きではありません。冬場はヒーターが必要になってきます。

カメレオンはケージの高いところまで住処とするので、やけどを防ぐため、表面が高温にならない専用のセラミックヒーターを選びましょう。

サーモスタット

ケージ内の温度を管理するために、サーモスタットも必要です。エボシカメレオンのケージには上記のヒーターだけでなく、昼間はバスキングライトと紫外線ライトを使用するため、暑すぎる環境になることも考えられます。

エボシカメレオンは、暑すぎると弱ってしまいます。サーモスタットをヒーターに取り付けることで、そのような事態を予防しましょう。

ケージ内は、サーモスタットを利用して、昼間は温度が24℃前後になるよう設定してください。夜間は後述するバスキングライトと紫外線ライトを消して、15℃くらいになるようにします。

バスキングライト

エボシカメレオンは爬虫類ですから、当然、変温動物です。従って周囲の気温で体温が変わり、体調や代謝も変わります。そのために、ケージ全体を温めるため、前述したヒーターがまず必要になります。

しかし、ヒーターだけでは充分ではなく、カメレオン自身が必要と感じたときに、日光浴をして体温を調節するためにバスキングライトも必要です。

カメレオンは、暑いと感じると体色を薄くし、寒いと感じると体色を濃くします。ペットにしたエボシカメレオンをよく観察して、飼育温度を工夫してみてください。

バスキングライトはかなり熱くなります。かわいいエボシカメレオンがやけどしないよう気を付けて設置しましょう。

紫外線ライト

野生のカメレオンは日光浴で、紫外線を浴びてビタミンDを体内で合成しています。バスキングライトからは紫外線が出ていないので、紫外線ライトを設置しないと、かわいいエボシカメレオンの骨が弱くなってしまいます。

爬虫類用の紫外線ライトを用意しましょう。

紫外線ライトはバスキングライトと同じ場所を照らすように設置します。自然の太陽光に近づけるためです。

紫外線ライトを導入する上で、気を付けなければならない点があります。カメレオンは目が弱いため、ライトから隠れる場所が必要だという点です。イミテーションでも本物でも植物などで、隠れる場所を作ってやりましょう。

霧吹き

エボシカメレオンの生息地である、イエメンの高地森林地帯では、昼間は暑く乾燥している一方、夕方から朝は気温が下がり、湿度が上がります。霧が出ることもよくあることです。

この環境を再現するために、エボシカメレオンのケージには朝晩霧吹きでスプレーして、湿度を上げましょう。

霧吹きは、安価なものでもかまわないのですが、蓄圧式のものは楽にスプレーできます。また、水粒子の大きさを調節できるものを選ぶ方が良いでしょう。

エボシカメレオンの飼育について



エボシカメレオンは繊細な爬虫類なので、よく観察して注意深く飼育しましょう。

飼育環境を整える

かわいいエボシカメレオンは、もともとアラビア半島南部のイエメンに生息しています。イエメンの中でも、高地の森林地帯に分布していることを考えて、現地の環境を再現することを心がけてください。

イエメン、高地森林地帯では、空気は乾燥していますが、昼と夜の寒暖差が大きく、夜間はやや湿度が上がります。朝、霧が出ることも多い地方です。

昼間は、バスキングライトの下の、ホットスポットが30℃くらいにします。そのほかのケージ内はおよそ25~30℃が適当です。夜はバスキングライトと紫外線ライトを消して、15~20℃くらいになるようにしましょう。

高温多湿の日本の夏の気候は、エボシカメレオンには過酷です。冬はもちろん、夏もエアコンを稼働させます。

エボシカメレオンの生息地では、夜間は冷えて湿度が高くなります。これを再現するために、朝晩2~3時間で乾く程度の霧吹きをしましょう。湿度が足りないと、カメレオンが脱皮不全を起こすことがあります。

定期的に掃除をする

不潔な環境は、かわいいエボシカメレオンにとってストレスになります。定期的に掃除をしましょう。

ただし、頻繁に環境が変わるのもまた、彼らにとってストレスです。掃除は1ヶ月に1回くらいが適当です。

餌をあげる方法

カメレオンは一般的に昆虫食です。ただ、かわいいエボシカメレオンは植物も食べます。これらの点に留意して餌を用意しましょう。

メインの餌としては、コオロギやレッドローチ、デュビアなどが挙げられます。体が大きくなってくると、ピンクマウスも食べます。カメレオンは動きに反応するので、ピンセットで挟んで目の前で動かしてやると良いでしょう。

昆虫を餌とする場合、どうしてもカルシウム不足になります。爬虫類用のカルシウム剤をまぶして与えてください。

補助食として、小松菜・チンゲン菜などの野菜や、リンゴ・イチゴなどの果物も与えましょう。

餌やりの頻度は、幼体なら毎日、成体ならおよそ2日に1回です。

水の飲ませ方

カメレオンは、動いている餌に反応すると前述しましたが、水についても動いていないと反応しません。つまり、水皿を置いて水を入れておくだけでは飲まないということになります。

もちろん、かわいいエボシカメレオンも水を飲まなければ生きていけません。水を飲ませるための、いくつかの方法をご紹介します。

エアーポンプを使う

まず、エアーポンプを使う方法があります。地面に水容器を置いて、熱帯魚などに使うエアレーションの装置を投入し、水面を揺らめかせます。

手間がかからない方法ですが、カメレオンが最初は気付かないこともあるので、上手に誘導してあげましょう。

この方法だと、水が汚れるので毎日水を換えてください。

ドリップ式の給水タンクを使う

カメレオンに水を飲ませるために、よく使用されているのが、ドリップ式の給水タンクです。専用のものを、爬虫類専門店やネットで購入することができます。

使い方は簡単で、ケージのやや高いところにタンクを設置して、ケージ内の植物の葉を経由させるか、直接ポタポタと地面に置いた容器で水を受けるようにします。

この方法だと、カメレオンはかなりの確率で、最初から水に気づきます。

口元に水滴を落としてあげる

飼い始めたエボシカメレオンが、上記のような方法で水を飲まない場合は、スポイトか丸形洗浄瓶を使って、直接水を与えましょう。

口元に水をたらすと、カメレオンはかわいい動作で舌を出して舐めます。飲まなくなるまで与えれば、一回の給水はおわりです。

かわいいエボシカメレオンを長く飼うコツ

かわいいエボシカメレオンを、長く飼うコツがつかめましたでしょうか。以下にポイントをまとめました。

・通気性の良いケージを選ぶ
・餌は主に昆虫で、野菜や果物も食べる
・餌にはカルシウムを添加する
・水を飲ませるのには工夫化必要
・バスキングライトと紫外線ライト、ヒーターが必要

カメレオンは体調や、気分によって体色を変えます。家に迎えたら、かわいいペットをよく観察することが何より大切です。

また、カメレオンはとても繊細な生き物ですから、かわいいからとむやみに触るのは禁物と言えるでしょう。ハンドリングは最低限にしてください。

かわいいエボシカメレオンの特徴や飼育方法を知っておこう

エボシカメレオンの特徴をはじめ、飼育に必要なものや飼育方法、長く育てるコツについて解説しました。

記事を参考に、少しでも長く、かわいいエボシカメレオンとの生活を楽しみましょう。
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