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スッポンモドキの販売場所はどこ?飼育方法や必要な水槽の大きさについても解説

「スッポンモドキって20年以上生きるって本当?」
「スッポンモドキは何㎝まで成長する?」
「そもそもスッポンモドキはどこで販売しているの?」
皆さんはスッポンモドキというカメをご存じでしょうか。
顔つきが可愛らしく、人懐っこいことからペットとして人気者のカメです。

スッポンモドキならではの魅力的なブタ鼻を見ると、飼育してみたいと感じる方も多いと思います。

この記事では、スッポンモドキの特徴や飼育方法、販売場所などを紹介しています。

この記事を読むことでスッポンモドキを飼育するうえでの心構えや準備ができ、万全の態勢であなたの人生のパートナーとなってくれるスッポンモドキを迎え入れることができるでしょう。

スッポンモドキを飼育してみたい、パートナーとして長く寄り添ってくれるカメとの生活に興味があるという方は是非参考にしてください。

スッポンモドキはどんな生き物?

まずはスッポンモドキの生態や特徴について紹介していきます。
ペットとして人気の高いスッポンモドキですが、いったいどのような生き物なのでしょうか。

生態や特徴を知っておくことで、スッポンモドキならではの魅力や飼育するうえで注意すべきことを知ることができます。
スッポンモドキとお互いに気持ちよく生活ができるように是非覚えておきましょう。

特徴

スッポンモドキの特徴は愛らしいブタのような鼻です。
別名「ブタバナガメ」、英名では「pig nose turtle」と呼ばれており、親しみやすく可愛らしいこのブタ鼻で人気を集めています。

背甲、腹甲ともに甲板(甲羅の表面にある鱗のようなもの)がなく、甲板があるカメよりも甲羅が柔らかいのが特徴です。
カメの特徴とも言える甲羅の模様が少ないのもスッポンモドキならではの魅力ですね。

大きさ

スッポンモドキはとても大きく成長することから、ウミガメのようなカメとも言われています。
最大80㎝程に成長し、日本でも多く飼育されているミドリガメの最大の大きさであるおよそ25㎝と比べると55㎝程も大きく、とても巨大です。

しかし、スッポンモドキだからといって必ず80㎝程まで成長するわけではなく、年齢や餌の量によって変わってきますが飼育下では平均45㎝と言われています。

それでも一般家庭で飼育できるカメの中ではかなり大型のカメと言えるでしょう。

生息地

スッポンモドキは、ニューギニア南部とオーストラリア北部の河川や湿原、池や沼などに生息しています。

しかし現地では食用として用いられていることや、近年のペットブームによる乱獲の影響により個体数が激減、国際自然保護連合によりスッポンモドキは絶滅危惧種に指定されました。

そのため現在では生息地でもとても希少なカメとなっています。

食性

スッポンモドキの食性は植物食を好む雑食です。

野生のスッポンモドキはイチジクなどの落下してきた果実や藻類、水草などを食べます。
また、雨季には植物食だけではなく昆虫や魚、甲殻類なども食べています。

性格

スッポンモドキは人懐っこい性格で、飼い主の顔を覚え、喜んで水槽に近づいてくることもあるペット向きの愛らしいカメです。

しかし、泳ぎが得意なので暴れん坊で少々噛み癖のある一面もあり、単独で飼育する必要があります。

そのため水槽の中も噛まれても問題のないような環境を作る工夫が必要なので、これから紹介する「スッポンモドキの飼育に必要なアイテムと選び方」も是非チェックしてみてください。

寿命

スッポンモドキの寿命は飼育下で平均20年程度と言われています。
しかし40年近く生きたスッポンモドキもいるようなので、大切に育てることができれば長生きさせることができるでしょう。

一般家庭で飼育できる他の動物たちと比べると、スッポンモドキはかなり長生きするので人生のパートナーとして最高の動物と言えます。

スッポンモドキとスッポンの違い

名前に「スッポン」が入っているスッポンモドキ。
日本でもスッポン鍋など高級食材として有名なスッポンとは何が違うのでしょうか。

スッポンモドキとスッポンの違いは生活区域が異なる点です。

スッポンの四股には頑丈な爪が生えており、水中だけではなく陸の上でも生活しています。
それに対し、スッポンモドキの四股は水かき状になっているため産卵する時以外は水中で生活しています。
そのためスッポンモドキのオスは生涯陸に出ることがありません。

また、スッポンモドキには甲板がないため甲羅が柔らかいですが、スッポンはさらに柔らかく触るとブヨブヨしています。

見た目の似ている2種の見分け方は、サイズが大きく灰色や黄色っぽい甲羅をしているのがスッポンモドキ、サイズがそれほど大きくなく緑色の甲羅をしているのがスッポンというように覚えることで見分けることができます。

スッポンモドキを販売している場所と値段

スッポンモドキは絶滅危惧種に指定されており、販売数もどんどん減少していることから
とても希少なカメとなっています。

そのため、ホームセンターなどに入っているペットショップでは販売されておらず、あまりお目にかかることができません。
また、スッポンモドキは対面販売が義務付けられているため通販では購入できません。

熱帯魚ショップや、爬虫類専門のお店でまれに販売していることがあるため、こまめにショップのブログやSNSで入荷情報をチェックするようにしましょう。

価格は子供だと1~2万円程度、大人になると3万円程度の値段で販売されています。
アルビノやプラチナカラーなどはとても希少なので数十万程の値が付き、50万円を超えることもあるようです。

スッポンモドキの飼育に必要なアイテムと選び方


ここからはスッポンモドキの飼育に必要なアイテムや選び方を紹介していきます。

スッポンモドキは大きく成長することや噛み癖があることがわかりましたが、どのような飼育環境を作ればストレスなく生活してもらうことができるでしょうか。

実際に販売されているおすすめの商品も紹介しているので、スッポンモドキの飼育を考えている方や現在飼育していて環境づくりに悩んでいるという方は是非参考にしてみてください。
  • 水槽と蓋
  • 濾過フィルター
  • バスキングライト
  • 紫外線ライト
  • ヒーター

水槽と蓋

スッポンモドキは大型で泳ぐのも得意なカメなので、水槽も大きいものが必要となります。
長生きするぶん、成長もゆっくりなので成長に合わせて水槽を買い替えてあげるようにしましょう。

まずは90㎝水槽から開始し、徐々に大きい水槽にしていくのがおすすめです。
長生きさせるには最終的に180㎝水槽が必要になってきます。
その際は床の補強を忘れないようにしましょう。

泳ぐのが大好きな暴れん坊のスッポンモドキのために、ぶつかっても割れにくいアクリル水槽を選ぶことも大切です。
基本的に水中で生活するスッポンモドキですが、脱走やごみの侵入を防ぐためにも水槽の蓋は頑丈に固定してください。

濾過フィルター

スッポンモドキはフンの量が多く、水が汚れやすいです。
汚れた水のままでは綺麗好きのスッポンモドキはストレスを抱えてしまうのでこまめな水換えをする必要があります。

しかし大きな水槽に入るすべての水を入れ替えるのは想像するだけでもとても大変なことがわかります。
そこでおすすめしたいのは、水を無駄にすることなく水槽内をきれいに保つことができるオーバーフロー式の濾過フィルターです。

また、オーバーフロー水槽だと濾過槽にヒーターなどのコードをしまうことができるため、噛み癖のあるスッポンモドキがコードを噛むのを防ぐこともできます。

スッポンモドキの長生きのためにも是非設置を検討してみてください。

バスキングライト

バスキングライトとはカメの体温を上げるために使用するライトです。

水中で生活しているスッポンモドキに使用するバスキングライトは防水機能のあるライトを選びましょう。

紫外線ライト

スッポンモドキは水中で生活しているため、カルシウムをたくさん与えれば紫外線ライトがなくても飼育することは可能です。
しかし、思うように餌を食べてくれなかったり体調を崩したりすることがあるため、念のため用意しておくのがよいでしょう。

紫外線ライトには防滴機能はないので、水滴がかかって事故が起きないように工夫して設置することが大切です。

ヒーター

暖かい地域で育ったスッポンモドキが快適に過ごせる水温は26℃~28℃くらいです。
ヒーターなしでは作ることのできない水温なのでしっかり設置し、楽しく泳がせてあげましょう。

コードは噛まれないようにしっかり濾過槽にしまったり、本体にもカバーをかけたりしましょう。

スッポンモドキの飼育の仕方

ここからはスッポンモドキの飼育方法について紹介していきます。

人懐っこいとはいえサイズが大きく噛み癖のあるスッポンモドキの飼育は、難易度が高く感じてしまう方もいるでしょう。
餌の与え方やレイアウトの仕方まで細かく説明しますので、飼育を考えている方は是非参考にしてください。

餌の種類と与え方

スッポンモドキは雑食のため、魚や甲殻類、野菜など様々なものを餌とします。

子供の頃はたんぱく質が多く含まれる赤虫を、大人になってからはカメ専用の餌や肉食魚用の餌をバランスよく与えるようにしましょう。
餌を持って近づくと喜んで泳いできてくれるので、可愛すぎるがあまりついあげすぎないように注意してくださいね。

野菜や果実を与える際は水中を汚しにくいレタスやイチジクなどを与えるのがおすすめです。

最適な水温と水質

スッポンモドキが過ごしやすい水温は26℃~28℃くらいなので、ヒーターできちんと管理する必要があります。

スッポンモドキはフンの量が多く、水が汚れやすいです。
綺麗好きのスッポンモドキのために、こまめな水換えやフィルターによるメンテナンスを行って病気やストレスから守ってあげましょう。

レイアウト

上記で説明した通り、スッポンモドキは糞の量が多いです。
掃除もこまめにしてあげる必要があるため、レイアウトはシンプルにしましょう。

泳ぐのが大好きなスッポンモドキはなるべくおもちゃなどの物が少なく、水深の深い水槽を好みます。
飼い主としても楽しそうに泳ぐ姿を見るのはとても嬉しいですよね。

水は並々入れるのではなく、蓋から5㎝程開けて肺呼吸できるようにしてあげましょう。
迎え入れてすぐは早く慣れさせてあげるためにも水槽の底に砂利を敷くのもよいです。

メンテナンス

スッポンモドキは水質が悪くなると、ストレスがたまったり皮膚病にかかったりしてしまいます。
それらを防ぐためにはこまめな掃除が必要です。

また、噛み癖のあるスッポンモドキは掃除の際、水槽内に手を入れると飼い主でも指を噛まれる可能性があるため、ゴム手袋をして行うようにしましょう。

オーバーフロー式のフィルターならよいのですが、上部式フィルターを利用している場合は、週に一度程度の水換えを行いましょう。
またスポンジの濾過部分も毎週洗い、ごみがたまらないようにしてください。

混泳させる際の注意点

スッポンモドキは同種でもそうでなくても噛みついてしまうため、混泳はおすすめできません。
中でも、熱帯魚のプレコはスッポンモドキの甲羅を傷つけるため絶対に混泳させてはいけないので注意しましょう。

大型魚のレッドテールキャット、アロワナなどは口に入れられないので混泳させることができますが、口に入れられる部分に噛みつく可能性はあるため、トラブルは避けられません。
スッポンモドキはできる限り単独で飼育してあげるのがよいでしょう。

スッポンモドキの繁殖

ここからはスッポンモドキの繁殖について紹介します。
絶滅危惧種になり販売されている個体も少なく大変希少になったスッポンモドキを、飼育するために、繫殖をしてみたいと考える方もいらっしゃると思います。

繁殖に関しては愛知県の名古屋港水族館での成功例がありますが、一般家庭での繁殖はとても難しいです。
しかし、絶対に不可能ということはないので繫殖を視野に入れて飼育している方は参考にしてみてください。

オスとメスを見分ける方法

スッポンモドキのオスメス見分け方を紹介します。

オスはしっぽが太くその付け根付近に排泄口があり、甲羅が盛り上がっています。
それに対しメスはしっぽが細く排泄口はしっぽから離れ、体側にあり甲羅が平べったくオスに比べると低いです。

これらの見分け方は他のカメにも共通しているため、他のカメの性別を見分ける際にも参考にしてください。

繁殖時期と産卵方法

スッポンモドキの繁殖は7月から11月頃に行われます。

普段水中で過ごしているスッポンモドキは産卵の時のみ陸にあがってきて、個体によっては40個程の卵を産み落とします。

そのような産卵方法を2度行いますが、スッポンモドキは卵にも噛みついてしまうため、交尾や産卵に気付いたらすぐに卵から親を離しましょう。

赤ちゃんの成長速度

スッポンモドキは赤ちゃんだと大体5~10㎝程で販売されています。
スッポンモドキは長生きなので成長速度もゆっくりですが3才程で成長期に入り、成長期になると40㎝程まで大きくなります。

個体や餌の量、水槽の大きさによっても変わってきますが最大80㎝程にもなるというスッポンモドキなので、大きなサイズでも責任を持って育て、設備を充実させる覚悟が必要です。

スッポンモドキを飼育する際の注意点

ここまでスッポンモドキの魅力や飼育するうえで必要なことを紹介してきました。
ペットとして人気もあり、とてもかわいいスッポンモドキにすっかり夢中になってしまった方も多いのではないでしょうか。

しかし動物を飼育する際には必ず注意しなくてはいけないことがあります。
ここからはスッポンモドキを飼育する際の注意点を紹介します。
自分でもきちんと飼育することができるのか今一度考えてみましょう。

噛む習性がある

スッポンモドキは噛み癖があります。
目の前にあるものは飼い主だろうと同種だろうと水槽設備だろうと何でも噛みます。

そのため水槽内の掃除の際はゴム手袋を装着し、ヒーターやライト、フィルターやコードなどは噛まれても問題がないようにカバーをかけたり、噛むことができないような場所に設置するようにしましょう。

大きく成長する

最大80㎝程まで成長すると言われているスッポンモドキは、広い飼育スペースが必要になります。

また、広い飼育スペースということは水槽内の水の量も多くとても重たいです。
そのため場所の確保だけでなく、床の補強も必要になり費用的な面でも負担が大きいので飼育にはそれなりの覚悟が必要になります。

どのペットにも言えることですが、可愛いからという理由や人気があるからという理由だけで飼育するのはとてもリスクが大きいです。

またスッポンモドキは飼育を始めると平均でも20年あなたと人生を共にする動物です。
今一度自分でも飼育することができるのかしっかり考えてみましょう。

スッポンモドキがなりやすい病気の原因と対策


スッポンモドキがなりやすい病気のひとつに水カビ病というものがあります。

水カビ病とは皮膚や甲羅に発症しやすく、白いモヤモヤしたものが瞼や四股にみられ、最終的には全身に広がる皮膚感染症です。
悪化すると食欲不振や、皮膚や爪の脱落が起こります。

発症の主な原因は飼育環境の悪さで、水カビ病を防ぐためには、ヒーターで水温を適温に保つこと、こまめな水換えや掃除できれいな水質を保つこと、バランスのよい食事を与えることが重要です。

出典:カメの皮膚感染症(水カビ)|垂水オアシス動物病院
参照:http://blog.tarumioasis.com/?eid=1144

スッポンモドキに必要な飼育方法と環境を知ろう


ここまでスッポンモドキの特徴や、飼育アイテム、飼育方法を紹介しました。
スッポンモドキには他のカメにはない特別な魅力が沢山あります。

またスッポンモドキは絶大な人気を集めたアニメ「けいおん!」でも部室で飼育されていたことから、国内でも人気が出て現在も沢山の方が飼育しています。
飼育するうえで困ったことや悩んだことがあると、参考になる記事や頼れる獣医さんも多いので安心して育てていくことができます。

正しい飼育方法や環境を知り、愛情深く育ててあげることで、魅力たっぷりのスッポンモドキはあなたのよきパートナーとなってくれることでしょう。
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