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リクガメの特徴とは|かわいいと人気の種類や飼育時の注意点なども紹介

「リクガメを飼育してみたいけれど、どれくらいまで大きくなるの?」
「リクガメを飼育するために、どのようなものが必要?」
「リクガメを飼いたいけれどどこで販売している?」
リクガメはのしのしと歩き回る姿がかわいいと人気のカメです。そのかわいい姿を見て飼いたいと思う人もいるのではないでしょうか。

本記事では、リクガメの特徴やかわいいと人気の種類、リクガメを飼うのに必要なものなどを解説します。

記事を読むことでリクガメがどこまで大きくなるのか、寿命はどれくらいなのか、また飼育する際にはどのようなものを準備すれば良いのかを知ることができるでしょう。

また飼育する際の注意点や、販売している場所についても解説しているため、リクガメの飼育に興味がある人は参考にしてみてください。

リクガメの特徴とは

リクガメとは爬虫綱カメ目リクガメ科に属するカメのことを言い、アジア南部やアメリカ大陸、ヨーロッパ南部、マダガスカル島などにさまざまな種類のリクガメが生息しています。

アルダブラゾウガメは大きなものだと体長およそ140cm、体重は250kg前後にもなり子供を背中に乗せることも可能です。一方、小さい種類のリクガメだと体長10cm程度であることから、リクガメの大きさは種類によって大きく異なることがわかります。

リクガメは基本的に草食ですが、昆虫や貝類、動物の死骸なども食べる場合があるようです。寿命は30年から50年ほどであり、犬や猫などと比較しても長生きする生き物と言えます。

リクガメはかわいい

リクガメは学習能力が高い生き物であるため、飼い主のことを認識することができます。おとなしく人になつく性格でペットとして飼いやすいと言えるでしょう。

なつくと飼い主の手から餌を食べたり、飼い主の後を追ったりしてかわいい姿を見ることができます。中には頭を撫でてあげると眠ることもあるようです。

種類や個体によってなつくまでにかかる時間は異なりますが、飼育環境を整え、愛情を持って世話をすることで飼い主を覚えてなついてくれるでしょう。

リクガメの人気の種類

リクガメには多くの種類があり、動物園で見るような大きなリクガメだけでなく、家庭でペットとして飼えるくらいの大きさのものもいます。

ここではさまざまな種類のリクガメの中から、かわいいと人気のある種類のリクガメを見ていきましょう。

ヘルマンリクガメ

ヘルマンリクガメはドーム状の丸みを帯びた甲羅が特徴で、前足はシャベル状になっており穴を掘るのに適しています。

大きさは15cmから30cm前後、最大甲長は約35cm、寿命は約30年です。丈夫で日本の気候と似た地域を原産国としているため、飼育環境を整えやすいでしょう。

のんびりとした性格で好奇心旺盛、人に慣れやすいため飼いやすくかわいいリクガメです。飼育する際には底面積が広い飼育ケージを準備する方が良いでしょう。

ロシアリクガメ

ロシアリクガメはヨツユビリクガメとも呼ばれ、本来前足に5本、後ろ足に4本ある指が前後とも4本であることが特徴です。甲羅は丸みを帯びたドーム状になっています。

大きさは15cmから20cm前後、最大甲長約28cm、寿命は約30cmです。個体によって飼育に適した温度が異なるため、様子を見ながら温度を調節することが必要になります。また穴を掘るのが得意であるため屋外で飼育する場合には脱走に注意しましょう。

飼育環境に慣れれば丈夫で飼いやすいかわいいリクガメです。

ケヅメリクガメ

ケヅメリクガメはリクガメの中でも大型で野生では最大甲長が60cmから70cmほどにもなります。飼育下では野生より小さくなる傾向にありますが、それでも最大甲長50cm程度にはなるでしょう。そのため、飼育するためにはかなり広いスペースが必要となります。

また寿命も30年から50年と大変長く、中には100年近く生きる個体もいるため将来の計画をきちんと立てた上で飼育することが必要です。

性格はマイペースですが少し気の荒い部分もあります。飼い主を認識することができ、慣れれば手から餌を食べるようになる人に慣れやすい種類のリクガメです。

アカアシガメ

アカアシガメは頭から前足にかけて赤色やオレンジ色の斑紋が見られるのが特徴です。とくに赤色が鮮明な個体はチェリーヘッドと呼ばれ人気があります。成長するにつれ甲羅の中心がくびれてひょうたんのような形になるのも特徴と言えるでしょう。

大きさは30cmから50cm程度の中型のリクガメで、寿命は30年から50年程と言われています。ジャングルや森林、草原といった高温多湿なところを好み、寒さには弱いです。

ヒョウモンリクガメ

ヒョウモンリクガメはドーム状の丸みを帯びた甲羅に、黄褐色と黒色のヒョウ柄が美しいリクガメです。

大きさはおよそ60cm、最大甲長は約80cmの大型のリクガメで、飼育下では50cm前後になることが多いと言われています。寿命は約30年から50年、さらには80年近く生きる個体もいるため、将来の計画をきちんと考えて飼育することが必要です。

ギリシャリクガメ

ギリシャリクガメは甲羅の模様が豊富で、ギリシャのモザイクと似ていることが名前の由来となっています。日本の気候に適応し、丈夫であるため飼いやすいです。

成長しても大きさ20cmから30cm程度の小型のリクガメで、寿命は30年から50年と言われています。大人しい性格をしており、飼い主を認識することが可能です。

インドホシガメ

インドホシガメは甲羅の模様が星に見えるのが特徴のリクガメです。赤ちゃんの頃は黄色と黒色のがはっきりとしていますが、大きくなるにつれだんだん薄くなっていき、ひとつひとつの甲羅が盛り上がってきます。

大きさは35cmから40cm前後になり、寿命はおよそ25年から30年です。運動量が多いため、飼育する場合には大きな飼育ケージが必要となるでしょう。

パンケーキリクガメ

パンケーキリクガメは指で押すとへこむくらいに柔らかく、平べったい甲羅が特徴のリクガメで、そのユニークな見た目から人気の高い品種です。

大きさは成長しても20cm程度であるため、ペットとして飼育しやすいでしょう。寿命はおよそ20年から30年であり、犬や猫などと比較すると長寿です。

体が軽いため動くのが早く、岩に登ることもできます。高温に弱く飼育下では水に入ることも多いです。

リクガメを飼う際に必要なもの

リクガメを飼いたいけれど、飼育するのにどのようなものが必要なのか分からないという人もいるでしょう。リクガメをペットとして飼う際には、リクガメが過ごしやすいように環境を整える必要があります。

ここではリクガメを飼育するのに必要なものについて見ていきましょう。
  • ケージ
  • 紫外線ライト
  • パスキングライト
  • ヒーター
  • 温湿度計
  • 床材
  • シェルター
  • 餌入れ・水入れ
  • サプリメント

ケージ

リクガメのケージを選ぶ際、10cmまでの個体を飼育する場合は幅約60cm、奥行き約30cmのものを、10cm以上の個体を飼育する場合は幅約90cm、奥行き約45cmのものを目安に選ぶと良いでしょう。

リクガメは活動的で動き回ることが多いため、小さなケージではストレスを感じることもあります。大きくなることが予想される場合には、大きめのケージを選ぶようにしてください。

紫外線ライト

リクガメは紫外線を浴びることで甲羅や骨格形成のために必要な栄養素を作り出すため、紫外線はリクガメにとって欠かせないものです。

室内での飼育では十分な紫外線を浴びることができないため、紫外線ライトを設置して1日の半分は紫外線を浴びられるようにしましょう。

パスキングライト

リクガメは変温動物であり自分で体温を調節することができないため、バスキングライトを設置して局所保温できる場所を作る必要があります。

バスキングライトを設置する際にはリクガメが火傷をしないよう、設置する位置に気を付けてください。

ヒーター

リクガメを飼育する際には、飼育ケージ内を26℃から36℃程に保つことが必要です。とくに寒い時期にはケージ内の温度が下がりすぎないよう注意が必要です。

ヒーターなどの保温器具を使って、飼育ケージ内の温度を保つようにしてください。

温湿度計

リクガメを飼育する際に重要なことは、飼育ケージ内の温度や湿度をきちんと管理することです。そのため、温湿度計を設置して一日数回飼育ケージ内の温度と湿度をチェックするようにしましょう。

床材

リクガメの種類によって乾燥を好むのか湿り気を好むのかが異なるため、飼育するリクガメに適したものを選びましょう。

乾燥を好むリクガメの場合にはバークチップやヤシガラ土を、湿り気を好むリクガメの場合には吸湿性のあるソイルや湿らせたヤシガラ土を使用するのがおすすめです。

シェルター

リクガメが落ち着いてリラックスできるようシェルターを設置しましょう。シェルターはリクガメの甲羅が全て入るようなサイズのものを選んでください。

シェルターを設置することで、リクガメのストレスを軽減したり、紫外線を避けたりすることができます。

餌入れ・水入れ

餌入れや水入れを準備する際には、浅めのものを選ぶようにしましょう。深いものを設置するとリクガメが段差にひっかかり、ひっくり返ってしまう可能性があります。

リクガメはひっくり返ると自分で起き上がれない場合もあり、ひっくり返った状態が続くとそのまま死んでしまうこともあるようです。そのためリクガメがひっくり返りやすい環境になっていないか気を付けるようにしましょう。

またリクガメが餌入れや水入れをひっくり返してしまわないよう、重いものを選んでください。

リクガメは主に草食性であり、小松菜やチンゲン菜などの緑黄色野菜を中心にして、レタスやキュウリなどさまざまな野菜をバランスよく与えましょう。

また栄養の偏りを防ぐため、専用のフードを併用して与えるのがおすすめです。

サプリメント

リクガメを飼育していると、カルシウムが不足しがちになってしまいます。餌を与える際にはカルシウムが多い緑黄色野菜を与えるようにしつつ、サプリメントで補うようにしてください。

リクガメが偏食であるようなら、ビタミン剤もあると良いでしょう。

飼育時の注意点

リクガメの飼育に必要なものがわかったところで、ここからはリクガメを飼育する際に注意すべき点について解説します。

かわいいリクガメが快適な環境で過ごせるよう、是非参考にしてみてください。

餌やサプリメントのあげ方

リクガメの餌は小松菜やチンゲン菜、大根の葉、サラダ菜などを中心に与えるのがおすすめです。しかしこれらの野菜だけでは栄養が偏ってしまう可能性があるため、人工フードも併せて与えると良いでしょう。

赤ちゃんには一日数回、大人には一日一回程度を目安として、個体に応じた量を与えてください。またリクガメにサプリメントを与える際は、ひとつまみ程度を餌にかけて毎日与えましょう。

適切な温度管理

リクガメに適切な飼育温度は飼育するリクガメによって違いますが、日中は28℃から32℃くらい、夜間は26℃から28℃くらいを目安に調節してあげると良いでしょう。

また適切な湿度もリクガメの種類によって異なります。乾燥地帯に生息するリクガメの場合でも、湿度を40%以上に保つことが必要です。

日本では冬から春先にかけて湿度が低くなるため、毎日温湿度計で温度と湿度をチェックし、飼育するリクガメに応じた温度と湿度を管理するようにしましょう。

こまめな清掃

リクガメを飼育していると尿や糞などの排泄物のにおいが気になることもあるでしょう。ケージ内の掃除を怠ると、においだけではなく虫が発生したり、カビが生えたりすることもあります。そのため、こまめな清掃を心がけるようにしましょう。

排泄物や食べ残しはこまめに取り除いたり、汚れた床材を取り除いたりするなど日常的にきれいにするようにします。少なくても3カ月に一度はケージに取り付けているものを外してきれいに洗い、洗えないものは汚れを拭き取るようにしてください。

ケージ内のレイアウト

ケージ内をレイアウトする際にはリクガメの安全に配慮しましょう。バスキングライトを設置する際にはリクガメが触れないような位置に設置し、バスキングライトが当たる部分にはタイルを置くなど、燃えやすいものを置かないよう気を付けることが必要です。

リクガメが運動するスペースを確保するためにも、ケージ内には必要なものだけを置くようにしてください。またリクガメがひっくり返ってしまわないよう、段差には十分気を付けましょう。

運動や日光浴のための散歩

リクガメに健康でいてもらうためにも、運動や日光浴のための散歩はとても重要です。そのためケージから出して運動させたり、日光浴をさせるために散歩させたりするようにしましょう。

ケージから出して運動や散歩をさせる際には、人間の食べ物や観葉植物など、リクガメが食べると危ないものがないかを必ずチェックしてください。

また真夏にはリクガメも熱中症になる可能性があるため、直射日光を長時間浴びさせないよう気を付けましょう。また散歩の後は水を与えるようにしてください。

定期的な温浴

リクガメには定期的な温浴をさせましょう。週に一回程度、35℃くらいのお湯に10分ほど入れて温浴させます。

温浴することで、汚れを落としたり、水分補給したりするという目的があります。温浴中にリクガメが排泄したり、お湯の温度が下がったりしたらお湯を交換するようにしましょう。

リクガメはどこで販売しているの?

リクガメはインターネットなどで購入することができないため、購入したい場合には爬虫類専門店に行ってみるのがおすすめです。ホームセンターなどで販売している場合もありますが、販売数が少なく自由に選ぶことができないでしょう。

またリクガメが大きくなりすぎて飼育できなくなったり、引越しなどが理由で飼えなくなったりして里親募集になっている場合があります。

里親募集に出されているリクガメは、生後2年から3年で20cmを超えているような個体が多いようです。定期的にサイトをチェックしてみると良いでしょう。

リクガメに必要な環境を理解して飼育してみよう

リクガメの特徴やかわいいと人気の種類、飼育に必要なものや注意点について解説しました。リクガメは餌をくれる人や飼い主を認識して直接餌を手から食べたり、飼い主の後をついてきたりするようなかわいい様子を見ることができます。

また餌を食べる様子や動き回る様子は見ていてかわいく、癒されるでしょう。しかしかわいいからというだけで、安易に飼育するのは避けてください。

リクガメを飼育するにはケージ内の環境管理や毎日の世話など大変なこともあります。記事の内容を参考にリクガメに必要な環境を理解し、リクガメの寿命なども十分考慮した上で飼育するようにしましょう。
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