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キバラガメの特徴や性格は?飼育に必要なものや飼い方について解説

「キバラガメってどんな生き物?」
「キバラガメの餌は何を与えれば良い?」
「キバラガメを飼育する場合に必要なものやコツを知りたい」
このように、キバラガメの飼育に興味があっても、飼い方がよくわからず、飼育をためらっているという方は多いのではないでしょうか。

本記事では、キバラガメの特徴や性格などの基礎知識、キバラガメの値段、キバラガメの飼育に必要なもの、飼育方法とコツについて解説しています。

この記事を読むと、キバラガメの特徴や生態をよく理解したうえで、キバラガメが長生きできるように適切な飼育環境を整えてあげることができるでしょう。

キバラガメの飼育にチャレンジしたい方や、キバラガメの飼育に不安を感じている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

キバラガメとは?

キバラガメとは、その名前の通り黄色いお腹のカメですが、初心者でも比較的飼いやすいとされているためペットとして人気です。

ここでは、キバラガメについて詳しく解説していきます。

大きさや甲羅の模様

キバラガメの外見は個体によって異なりますが、甲羅は基本的に濃い緑色から黒褐色でキールと呼ばれる太い線のような模様があります。この模様は成体になってからも比較的明瞭で、キバラガメの特徴の1つです。

また、オスが甲長約12~15cm・体重約400~900gに対し、メスは甲長約20~27cm・体重1.5~2kgほどになり、オスの2倍くらいまで成長します。

生態

キバラガメは、アメリカ・フロリダ州~バージニア州の南東部やメキシコにかけて広い地域に生息しています。湖沼や流れが穏やかな川など、静かで落ち着いた水辺が生息地域です。

また、食性は雑食で幼体の頃は肉食の傾向が強いですが、成長するとだんだんと草食に傾いていきます。成体のキバラガメは、人間が与える野菜や果物はもちろん、小魚やエビ、水草などさまざまなものを食します。

性格

キバラガメは、基本的に大人しくのんびりした穏やかな性格です。

人になつきやすく、個体によっては人の手からエサをもらうために近づいてくることもあるでしょう。キバラガメの中には気性が荒い個体も存在しますが、総じてスキンシップが取りやすく飼育も比較的に容易なため、爬虫類の飼育が初めてという方にもおすすめです。

分類

キバラガメは、アカミミガメの基亜種です。アカミミガメの亜種については、さまざまな考え方がありますが、キバラガメ、ミシシッピアカミミガメ、カンバーランドキミミガメの3種類とする説が現在有力とされています。

他亜種との雑種と思われる個体も多く、模様など外見の特徴もバラエティー豊かです。

キバラガメの値段



キバラガメは、ミドリガメという名前で流通しているミシシッピアカミミガメに次いで多く輸入されています。体も丈夫で繁殖も容易なため、比較的安い価格で入手できます。

日本国内で繁殖された個体が出回っていますが、海外から輸入された個体の方が安価なこともあり、国内での繁殖はあまり盛んではありません。

キバラガメ自体の値段はそこまで高くなく、2千円を超えることも稀です。どちらかというとキバラガメそのものより、飼育する環境を整える方にお金がかかるといっていいでしょう。

キバラガメ飼育に必要なもの



比較的安価で手に入るキバラガメは、体が丈夫で飼育しやすいため、カメの飼育が初めての方でも飼いやすい種類です。

しかし、初めてキバラガメを飼育する場合は、何が必要なのかわからない方もいるでしょう。

ここでは、キバラガメを飼育するのに必要なものを解説します。
  • 水槽
  • 亀用紫外線ライト

水槽

キバラガメが幼体の頃は、手のひらに収まるくらいの大きさのため、幅30cm程度の水槽でも飼育が可能です。

しかし、キバラガメの成長は早くすぐに大きくなります。キバラガメの大きさに合わせて水槽の大きさを変えていく必要があり、最終的に幅90cm以上のサイズの水槽で飼育します。

亀用紫外線ライト

キバラガメは日光浴をして甲羅干しをするため、自宅で飼育する場合は、紫外線ライトの設置が必要です。

紫外線を浴びることによって、カルシウムの吸収を促進するビタミンD3を補っています。

ビタミンD3が不足すると、甲羅が曲がってしまったり、柔らかくなってしまったりする、クル病になってしまう場合があります。また、クル病になって甲羅が変形してしまうと、完治することはありません。

水槽内に安定した陸場をつくり、しっかりと日光浴ができるようにしてあげましょう。

キバラガメは雑食性です。

ミズガメ用に配合された餌を主食にし、アカムシ・乾燥エビ・小魚・野菜・果物などを副食として与えると良いでしょう。基本的に好き嫌いなく食べてくれる場合が多いですが、個体差があるため観察を欠かさないようにしてください。

キバラガメの飼育方法



初心者でも比較的飼育しやすいとされているキバラガメですが、健やかに飼育していくために、適切な飼育方法を把握しておきたいものです。

ここでは、キバラガメの飼育方法を解説します。

温度や水質の管理

キバラガメは自分で一定の体温を保つことができない変温動物のため、外気温の影響を受けやすく、外気温が下がるとともに体温も下がってしまいます。特に幼体時は気温が低すぎると食欲がなくなり、体調を崩しやすくなります。

野生下では冬眠する種ですが、飼育下で冬眠するとそのまま死んでしまう可能性が高く、温度管理は非常に重要です。水温は20度以上に保ち、冬場はヒーターを使い保温するようにしましょう。

また、水質の管理も必要です。キバラガメは水質の変化に弱く、水質が悪化すると寿命に関わってくる場合があります。ろ過フィルターを使用したり、掃除や水替えをこまめにしたり、清潔な状態をキープするようにしてください。

餌やり

キバラガメは雑食性で、幼体時は動物食性が強いですが、成体になるにつれて草食性に偏る傾向があります。そのため、幼体時は動物食性の餌を多めに与えるようにします。

成体のキバラガメは、ミミズ・貝・甲殻類・水草・苔などに加え、人間が与える果物や野菜などさまざまなものを食し、基本的に好き嫌いはあまりありません。飼育する場合は、ミズガメ用の餌をメインにし、果物や野菜を副食として与えると良いでしょう。

飼育のコツ



キバラガメは、水中と陸地両方で生活する半水棲です。

そのため、水槽の約50~70%ほどを水場とし、石やレンガ、流木などで体を乾かす場所として陸地をつくります。水深は甲羅の高さの約2~3倍くらいが目安ですが、幼体時は少し浅くして徐々に水深を深くして慣れさせた方が良いでしょう。

また、陸地の乾燥と保温をするには、バスキングライトを用いるのも有効です。バスキングライトはバスキングスポットと呼ばれる高温地帯をつくり出し、キバラガメはここで体を温めることができます。

個体によって好みがありますが、バスキングスポットの温度は約30~33度くらいになるように調節してください。

キバラガメの寿命



キバラガメの寿命は、およそ25~45年程度です。

亀は呼吸数や心拍数も少なく、代謝もゆっくりであるため、成長スピードが遅いことから長寿になるとされています。一般的に亀の寿命は約30年ですが、種類や飼育環境によって大きく異なります。また、野生下の亀より飼育下の亀の寿命が長い場合が多いでしょう。

キバラガメに長生きしてもらうには、温度設定や水質管理など、適切な飼育環境を用意することが大切です。

キバラガメの特徴や生態を理解して飼育しよう



キバラガメは丈夫で飼育しやすく、比較的安価で入手できるため、亀の飼育が初めてという方にもおすすめです。

しかし、逃げ出した個体や、飼い主に捨てられた個体が繁殖するなど、生態系に及ぼす影響が問題視され、要注意外来生物に指定されています。キバラガメを最後まで責任もって飼育する場合は、特徴や生態をよく理解することが大切です。

キバラガメの飼育に興味がある方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
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