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ラーテルは怖いもの知らず?ラーテルの生態や弱点を徹底解説!

更新日:2024年01月10日

ラーテルは「世界で有数怖いもの知らずな動物」としてギネス認定されているほど気性の激しいイタチ科の動物です。頑強な皮膚や鋭い鉤爪、臭腺といった様々な特徴を持ち、自身より大きな動物にも一切怯まずに攻撃を仕掛けるラーテルを見られるのは、国内では「東山動植物園」のみです。

ラーテルは怖いもの知らず?ラーテルの生態や弱点を徹底解説!

ラーテルとは?

ラーテルはアフリカ及び中東の乾燥地に生息するイタチの仲間であり、「世界で有数怖いもの知らずの動物」としてギネス認定されている動物です。

ラーテルは本当に恐れ知らずであり、天敵であるライオンやコブラはもちろん、現地のヒトにさえ果敢に立ち向かうことで知られています。

ラーテルの習性・生態

ラーテルは主に乾燥地に生息するイタチ科ラーテル属の動物です。

ラーテルの食性は雑食ですが、蜂蜜をエサとするために蜂の巣を襲う数少ない哺乳類としても知られており、「ミツアナグマ」の別名も持っています。

ラーテルの生息地

ラーテルはアフリカ及び中東の乾燥地に生息します。一部は森林や湿原にも生息しています。

夜行性の動物のため昼間は樹洞や岩の隙間で一匹で休み、夜にはエサを求めて広範囲を走り回って、目についたものを手当たり次第に襲います。

その「恐れ知らず」な生態は現地では有名であり、現地のことわざにも登場したり、なんと歩兵戦闘車の名前にもその名前が付けられるほどです。

ラーテルの種類

ラーテルはイタチ科ラーテル属を構成する唯一の種類です。

ラーテルはイタチ科の中でもかなり初期の段階で分岐した、原始的な種類であることが判明しています。

比較的広範囲に生息しているラーテルですが、その原始的な生態を維持したまま単一種として現在まで生きてきました。

なおイタチ科はこのような単一種で構成される属が多く、ラッコやアメリカアナグマ、クズリ、ミンクなども単一種で種属を構成しています。

ラーテルの被毛

ラーテルの体毛は見た通り、背面全体が灰色の体毛で覆われています。

ラーテルの体毛自体には色以外のこれといった特徴は無いのですが、この灰色の体毛で覆われている背面部の皮膚は非常に伸縮性に富み、その上で硬さも併せ持つ非常に頑強な構造となっています。

この特徴的な背面部の皮膚がラーテル最大の特徴であり、天敵に襲われても爪や牙と言った相手の武器をものともしないため、どのような相手であっても果敢に襲い掛かる性格の理由となっています。

ラーテルの好物

ラーテルの食性は雑食ですが、特に蜂蜜を好みます。蜂蜜のために蜂の巣を襲うことが多く、哺乳類の中でも極めて珍しい習性です。

ラーテルは蜂の巣を襲いますが蜂の巣を探す能力は持たず、代わりに蜂の巣を見つけるのがミツオシエ科の小鳥です。

ミツオシエが空から蜂の巣を見つけると鳴き声で知らせ、見つかった蜂の巣をラーテルが壊して両者が蜂蜜や蜜蝋を得るという共生関係にあります。

ラーテルは蜂蜜を好んで食すことから「ミツアナグマ」とも呼ばれており、学名や英語名も「蜂蜜を食べる」という意味から来ています。

ラーテルの特徴

ラーテルは「世界で有数怖いもの知らずの動物」としてギネス認定されていることで有名な動物です。

何故ラーテルが「世界で有数怖いもの知らず」なのか、それはラーテルの性格もありますが、その性格を裏付ける生態の特徴が重要になってきます。

ラーテルの特徴

  1. 強烈な臭いを出す
  2. 猛毒に強い耐性がある
  3. 鋭い爪と強い顎を持つ
  4. 皮膚は伸縮性がある
  5. お腹と顔の皮膚が弱い

ラーテルの特徴1:強烈な臭いを出す

ラーテルはスカンクと同様に肛門付近に臭腺を持ち、強烈な臭いの液体を噴射できます。

ラーテルの臭いによる威嚇は主に大型の肉食獣を相手に行われ、スカンク程に特化した威力はありませんが、襲おうとしてきた敵を怯ませて襲う気を無くす程度には十分な臭いを放ちます。

臭いは一度付くと1週間はとれないため、衣服に付くと非常に厄介です。

また特徴的なツートンカラーの体色はスカンクとよく似ており、一種の警戒色としても働いていると考えられています。
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初回公開日:2019年08月27日

記載されている内容は2019年08月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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