スリランカに生息するトクモンキーに関する豆知識10｜会える場所3選

トクモンキーという動物をご存知でしょうか。トクモンキーとはスリランカだけに生息するマカク属の小型のサルです。湿度の高い森林、川辺にある森林などで生活しています。

絶滅危惧種に分類されているサルですが、実は日本の動物園でも見ることができます。トクモンキーはどのようなサルなのでしょうか。

この記事ではトクモンキーを知ってみたい方に、トクモンキーに関する豆知識やどこで会えるかについてご紹介します。

トクモンキーが属しているマカク属は20種ほどの種からなります。アフリカ大陸北西部、ユーラシア大陸南部、インドネシア、スリランカ、日本と幅広い地域に分布しています。アルジェリア北部にいるバーバリーマカク以外は全てアジアにいます。

また、日本で最もポピュラーなサルであるニホンザルもマカク属の中に含まれていて、日本はマカク属が分布する地域の中で一番最北となります。

テレビ番組「ダーウィンが来た」では、新しい群れに入るための就職活動をするという珍しいサルとして紹介されたことのあるトクモンキーですが、一体どのようなサルなのでしょうか。

ここでは、名前の由来やどこに住んでいるのか、食べ物など、トクモンキーに関する豆知識を10個ご紹介します。

トクモンキーという名前にはどのような由来があるのでしょうか。トクモンキーの「トク」とは、トルコに伝わる婦人用の帽子であるトーク帽から名付けられました。

トーク帽とは、つばのない円錐台形のフォルムをした帽子のことです。トーク帽を頭の上にぴったりと乗せるようにしてかぶる姿とトクモンキーの頭が似ていることから、トクモンキーの名が付いたといわれています。

では、トクモンキーはどこに住んでいるのでしょうか。トクモンキーはスリランカのみに分布する固有種です。

トクモンキーは現在、IUCN（国際自然保護連合）のレッドリストで絶滅危惧種に分類されていて、ワシントン条約の保護下にあります。

トクモンキーが生息している場所は主に湿度の高い森林や川辺にある森林、低木林などで、森林であればどこでも生活することができます。また、樹上、地上のどちらでも活動することができます。

スリランカは現在、農場の拡大や燃料としての森林伐採が原因で森林が減少しています。そのため、トクモンキーが農作物を食べて害獣として扱われることもあり、狩猟や罠にかけられることもあります。

トクモンキーの体重はどのくらいでしょうか。トクモンキーの体重はオスで5～6キロと言われています。

マカク属のサルはニホンザルやアカゲザルなど体重が10キロを超えるよう大きなサルが多く、その中ではトクモンキーは小型の部類に入ります。

トクモンキーの体長はどのくらいでしょうか。トクモンキーは体長50センチほどです。人間の赤ちゃんくらいの体長とおよそ同じくらいと考えられます。

細身の身体に長いしっぽを持っている、スタイルのとてもキレイなサルです。ぱっつん前髪のような頭部もあいまってモード系のようなイメージを持っています。

トクモンキーの毛色ですが、全体的には赤みがかった茶色をしています。頭頂部の毛が、帽子を被ったような形で中心から外へ向かって放射状に生えています。

顔は肌色で毛は生えておらず、アイラインを引いたようなくっきりした目が際立ちます。メスは年齢を重ねるにつれ、顔がピンク色になります。