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地域別のねこまたぎの意味7つ|猫関連のことわざ3つ

更新日:2024年11月10日

猫に興味を持つ人は増えていて、猫に関する情報も注目されています。「ねこまたぎ」という言葉は知らない人もいますが、古来より伝わる言葉なのでその意味が地域によって異なっている言葉です。どのような違いがあるのか知ることで、猫に対する知識は増えていくでしょう。

地域別のねこまたぎの意味7つ|猫関連のことわざ3つ

ねこまたぎとは

ねこまたぎという言葉は知らない人もいますが、地域によってその意味が異なっています。方言ではないのですが、その言葉の意味の捉え方が地域によって違いがあるということであり、同じ意味と考えて使うと間違えてしまいます。

日本には言葉の伝わる経過で地域の特性が加味されて、同じ言葉でも細かな意味合いで違っていたり、全く別の意味になってしまう場合があります。「ねこまたぎ」には、どのような意味があるのでしょうか。

どこ発祥の言葉?

ねこまたぎは地域でその意味に違いがありますが、一般的には猫であっても何もせずに立ち去るほど不味い魚ということです。漢字では「猫跨ぎ」になり、猫が跨いでしまうということがよくわかります。

これは魚を遠くから運んでくるようになった頃にできた言葉であり、時間が経つと痛みやすくとても食べられない魚という意味からきています。

地域別のねこまたぎの意味7つ

日本は現在のような標準語ができる前は別の地域で誕生した言葉が口伝などで伝わっていて、その過程で地域によって意味合いが異なってしまうことが多くありました。

ねこまたぎは地方から魚が多く集まる都会で発生した言葉であり、その言葉を知った人が別の場所で広めた時、その地域での風土や文化の違いで意味合いが変わってしまいます。

このねこまたぎという言葉は、地域別ではどのような意味になっているのでしょうか。

地域1:北海道

北海道でねこまたぎというと、不味くて人間でも積極的に食べたいとは思わない魚という意味になります。ただし、人間が好きでないから猫も食べないということではありません。

味覚というのは地域によって異なっていますし、魚の場合は刺身のような生で食べる場合は別にして、加工方法によっては同じ魚でも美味しく感じられない場合があります。北海道は寒いために味の濃いものを好む傾向が強く、薄いと物足りなく感じています。

地域2:東北

東北でねこまたぎとは北海道と同じで、とても不味くて好んで食べたくない魚ということです。東北の場合はその場所で魚が取れるので、この場合の不味い魚とは身そのものが臭かったり、味がいまいちということになるでしょう。

よく知られている魚は美味しいから広く知れ渡っているのであり、よく知らない魚は食べているエサの関係で異臭を放ったり、不味い成分が蓄積されたりするために美味しくないと感じてしまいます。

地域3:関東

関東ではねこまたぎとは意外にもマグロのことを意味していて、その中でも日本人が寿司ネタで好まれるトロの部分になっています。ただし、これは江戸時代の話であり、現代では通用しなくなっています。

江戸時代でもマグロは食べられていましたが、関東では遠隔地から運ばれてきたものを食べていました。そのために日持ちが悪く、すぐに腐ってしまうトロの部分が嫌われた理由です。他にもサバやイワシも同じ理由でねこまたぎでした。

地域4:中部

中部でねこまたぎとは味があまりおいしくない魚を言い、旬ではない魚全般について述べています。そのため、別の時期や調理法によっては美味しいものも多くあります。

魚の旬とは産卵や海水温の低下から自分の体を守るために脂肪分を蓄えている状態であり、一般的に旬では無い時期は産卵後や夏場になっています。

中部は漁業が盛んで地産地消が行われていて、傷ついたり腐敗したりしないので、味そのものでねこまたぎを決めています。

地域5:関西

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初回公開日:2018年12月03日

記載されている内容は2018年12月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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