ソフトコーテッド・ウィートン・テリアとはどんな犬？特徴や飼い方を紹介

ソフトコーテッド・ウィートン・テリアは、「ウィートン」の愛称で親しまれるアイルランド生まれのテリア種の犬です。

正式名称は「アイリッシュ・ソフトコーテッド・ウィートン・テリア」と、とても長い名前を持っています。

主に農場で繁殖され、家畜の見張りや害獣の駆除など、万能犬としてたくさんの役割をこなしていました。

何百年もの長い歴史があるソフトコーテッド・ウィートン・テリアですが、アイリッシュケネルクラブに公認されたのは1937年、イングランドのケネルクラブに公認されたのは1941年と遅く、公認されて注目を集めるまでにはとても多くの時間がかかりました。

ずっと人間のそばで暮らしてきたのに有名になるのには長い年月がかかった、いわば遅咲きの犬だといえるでしょう。

ソフトコーテッド・ウィートン・テリアの特徴にはどのようなものがあるのでしょうか？次は彼らの特徴について3つの項目から説明します。

飼育を検討している方はぜひ基本的な情報となりますので、チェックしておきましょう。

ソフトコーテッドウィートンテリアは、体高46～48㎝ほど、体重は18～21㎏ほどで、犬の中では中型犬に分類されます。

スクエア型の体型をしていて、しっかりとした頼りがいのある印象を受けます。

ソフトコーテッド・ウィートン・テリアの毛質はシングルコートで、柔らかくウェーブがかった被毛を持っています。

プードルや人間の髪のように伸び続けるので、トリミングが必要です。抜け毛は少なく、人間に対する刺激が少ない犬として、喘息持ちの飼い主さんにも注目を浴びています。

毛の色は名前の由来になったウィートン（小麦色）ですが、子犬のころは個体によって毛の色が異なります。マホガニー、レッド、ブラウンなどの暗い色かホワイトが多いとされ、鼻の先と耳はブラックか暗いブラウンがほとんどです。

このような子犬のころの暗い色の被毛は、成長していくにつれて美しいウィートン（小麦色）へ変化していきます。

ソフトコーテッドウィートンテリアの寿命はおよそ12～14歳といわれています。

他の中型犬の平均寿命と同じくらいで、十年以上の長い時間を共に過ごすことができます。一年でも多く一緒に暮らせるように、健康管理にはしっかりと気をつけてあげましょう。

では、ソフトコーテッド・ウィートン・テリアはどのような性格をしているのでしょうか。続いて、彼らの性格についていくつかピックアップしていきます。

性格はしつけをする上でも重要となってきますので、確認しておきましょう。

ソフトコーテッド・ウィートン・テリアは、とても穏やかな性格をしています。

農場でたくさんの作業を任されるなど、小動物の狩猟犬として育てられた他のテリア犬とは少し違った環境で育ったことが関係していると考えられています。

時折頑固で意地っ張りな一面もみられますが、普段は飼い主に従順で、社交的で愛情深い性格をしています。

子犬のうちから慣れさせておけば、幼い子どもとも一緒に遊んでくれるようなフレンドリーな存在になれるでしょう。