【犬・猫】旅行時のペット対応完全ガイド|留守番・預け先の選び方と安心準備
更新日:2025年12月11日
- 旅行時のペットの預け先は、自宅留守番、ペットホテル、ペットシッター、親族・知人の4択があります。
- 各選択肢にはメリット・デメリットがあるため、ペットの性格や期間、予算に合わせて最適な方法を選びましょう。
- 短期留守番は可能ですが、2泊3日以上の長期はシッターやホテル利用が推奨され、見守りカメラの設置も有効です。
- ペットホテル選びは清潔さ、スタッフの専門知識、緊急対応、口コミを確認し、事前の見学が重要となります。
- ペットシッターは自宅で普段通り過ごせるメリットがありますが、信頼性や損害賠償保険への加入を確認しましょう。
- シニア犬や持病のあるペットは、医療体制が充実した預け先を優先的に検討し、事前の情報共有が不可欠です。
旅行中のペット、預け先は4択!それぞれのメリット・デメリットは?
旅行や外泊が決まった時、まず考えなければならないのが「ペットをどうするか」です。主な選択肢は4つあり、それぞれにメリット・デメリットが存在します。ペットの性格や健康状態、旅行の期間、そしてご自身の予算などを考慮して、最適な方法を選びましょう。
1. 自宅でのお留守番
猫や、環境の変化に敏感なペットにとっては、住み慣れた家で過ごせるのが最大のメリット。ただし、長期間放置することはできません。1泊程度の短期旅行で、誰かが様子を見に来てくれる場合に限られるでしょう。
2. ペットホテルに預ける
専門のスタッフが24時間体制で見てくれる施設もあり、安全性が高い選択肢です。他の犬や猫と触れ合うことで社会性を育む機会にもなりますが、逆に他のペットが苦手な子にはストレスになる可能性も。料金やサービス内容は施設によって様々なので、事前の比較検討が重要です。
3. ペットシッターに依頼する
ペットシッターが自宅に来て、いつもと同じ環境でペットのお世話をしてくれます。ご飯やトイレの世話、犬の場合は散歩など、普段の生活リズムを崩さずにケアしてもらえるのが大きな利点です。ただし、信頼できるシッターを見つけること、他人が家に入ることへの抵抗感が課題となる場合があります。
4. 親族や知人に預ける
気心の知れた相手であれば、飼い主もペットも安心感が高いでしょう。しかし、相手がペットの飼育経験者とは限りません。万が一の事故やトラブルを避けるためにも、アレルギーの有無や緊急時の連絡先、かかりつけの動物病院情報などを正確に伝える準備が不可欠です。
【期間別】犬と猫の留守番、何日までOK?準備と注意点
ペットを自宅でお留守番させる場合、旅行の期間によって準備すべき内容が大きく異なります。特に犬と猫では留守番に対する得意・不得意も違うため、それぞれの特性を理解した上で対策を講じることが大切です。
日帰り〜1泊2日の短期留守番【犬・猫】
1泊程度の短期外泊であれば、健康な成犬や成猫は自宅で留守番が可能です。
短期留守番の準備リスト
- 食事と水の確保:最も重要です。ドライフードなら自動給餌器を利用すると、決まった時間に適量のご飯をあげられて便利。水は、万が一こぼしても大丈夫なように、複数箇所に置いておくと安心です。
- トイレの準備:いつもより多めにペットシーツを敷いたり、システムトイレのシートを新しいものに交換したりしましょう。特に綺麗好きな猫は、トイレが汚れていると排泄を我慢してしまい、膀胱炎などの原因にもなります。
- 室温管理:夏場は熱中症対策としてエアコンをつけたままにし、冬場はペット用のヒーターや暖かいベッドを用意するなど、ペットが快適に過ごせる環境を整えてください。
- ストレス対策:退屈や分離不安を軽減するため、お気に入りのおもちゃをいくつか置いておきましょう。心配な場合は、室内の様子を確認できる見守りカメラを設置すると、飼い主の安心感にも繋がります。
2泊3日以上の長期留守番は危険?
2泊3日以上の長期旅行の場合、ペットだけでお留守番させるのは推奨されません。食事や水の衛生面、トイレの問題、そして何よりペットが感じる孤独やストレスが大きくなるためです。特に犬は群れで生活する動物なので、長時間ひとりぼっちにされると分離不安を発症しやすくなります。
どうしても長期で留守番させなければならない場合は、最低でも1日に1〜2回は様子を見に来てくれるペットシッターや知人の協力が不可欠です。ご飯や水の交換、トイレ掃除はもちろん、犬の場合は散歩もお願いする必要があります。
長期不在中のペットのストレス対策として、飼い主の匂いがついたタオルや服をベッドのそばに置いてあげると安心します。しかし、最も大切なのはペットの安全と心身の健康です。長期外泊の場合は、ペットホテルやペットシッターの利用を積極的に検討しましょう。
【失敗しない】安心できるペットホテルの選び方と比較ポイント
ペットホテルは、旅行中のペットの預け先として最も一般的な選択肢です。しかし、施設によって環境やサービスは千差万別。大切なペットを安心して預けるために、選び方のポイントをしっかり押さえておきましょう。
ペットホテルの種類と特徴
動物病院併設タイプ
- 高齢犬や持病のあるペットでも安心: 獣医師や動物看護師が近くにいるため、緊急時にも迅速な対応が期待できます。
トリミングサロン・ペットショップ併設タイプ
- 滞在中にトリミングやシャンプーを依頼できる: 旅行帰りに綺麗になったペットと対面できます。
ドッグラン完備の専門施設タイプ
- 運動量の多い犬に最適: ケージに閉じ込められっぱなしにならず、のびのびと過ごせます。
後悔しない!ペットホテル選び7つのチェックリスト
良いペットホテルを見極めるには、事前の見学と比較検討が不可欠です。以下のリストを参考にしてください。
- 施設の清潔さ:施設全体が清潔に保たれ、嫌な臭いがしないか。
- スタッフの対応と知識:スタッフは動物への愛情と専門知識を持っているか。
- ケージや部屋の環境:ペットが過ごすスペースは十分な広さか。温度や湿度は適切か。
- 散歩や運動の時間:犬の場合、1日に何回、どのくらいの時間運動させてくれるか。
- 緊急時の対応:体調不良や怪我をした際の対応フロー、提携動物病院の有無。
- 利用条件の確認:ワクチン接種証明書やノミ・ダニ予防は必須か。
- 口コミや評判:ネットの口コミや、実際に利用した人の評判も参考にする。
ペットホテルの料金相場とサービス内容
ペットホテルの料金は、犬種・サイズ、部屋のグレード、地域によって大きく異なります。
ペットホテルの料金相場(1泊)
- 小型犬:1泊3,000円〜5,000円
- 中型犬:1泊4,000円〜7,000円
- 大型犬:1泊5,000円〜10,000円
- 猫:1泊3,000円〜6,000円
上記は一般的な相場です。基本料金には宿泊費、食事、基本的なお世話が含まれることが多いですが、散歩や遊び時間、投薬などはオプション料金となる場合があります。総額でいくらかかるのか、事前に必ず確認しましょう。
ペットシッターに依頼するメリットは?料金や信頼できる人の探し方
環境の変化が苦手なペットにとって、ペットシッターは非常に魅力的な選択肢です。
ペットシッターに依頼するメリット・デメリット
【メリット】
- ペットのストレスが少ない:住み慣れた自宅で、普段通りの生活リズムで過ごせる。
- 個別ケアが受けられる:他のペットを気にせず、その子に合わせたお世話をしてもらえる。
- 多頭飼いの場合に割安になることも:1時間あたりの料金設定が多いため、ホテルに頭数分預けるより安くなるケースがある。
【デメリット】
- 他人を家に入れる必要がある:自宅の鍵を預けることに抵抗を感じる場合がある。
- ペットが一人で過ごす時間がある:シッターは決められた時間しか滞在しない。
- 信頼できる人を探す必要がある:見極めが重要になる。
信頼できるペットシッターの探し方と準備
信頼できるペットシッターを探すには、以下のポイントを確認しましょう。
- 「第一種動物取扱業」の登録:事業を行う上で必須の登録です。必ず確認してください。
- 関連資格の有無:「愛玩動物飼養管理士」などの資格を保有しているか。
- 損害賠償保険への加入:万が一の事故に備えて保険に加入しているか。
依頼を決める前には必ず事前の打ち合わせを行い、人柄やペットとの相性を確認します。ご飯の種類と量、散歩ルート、持病や投薬の有無など、詳細な情報をまとめたメモを渡すとスムーズです。
旅行前に最終確認!ペットを預ける時の持ち物チェックリスト
預け先が決まったら、持ち物の準備です。忘れ物がないように、リストで確認しましょう。
- いつも食べているご飯・おやつ:日数分+予備。環境の変化で食欲が落ちる子もいるため、食べ慣れたものが一番です。
- 食器
- 首輪・リード・ハーネス
- トイレ用品(ペットシーツ、猫砂など)
- お気に入りのおもちゃ
- ベッドやタオル(自分の匂いがついていると安心します)
- 常備薬・サプリメント(1回分ずつ小分けにすると親切です)
- ワクチン接種証明書・狂犬病予防注射済票
- かかりつけの動物病院の診察券
ペットの健康状態と情報の共有
持ち物と合わせて、ペットの情報を正確に伝えることが非常に重要です。性格、しつけの状況、アレルギーの有無、持病、過去の病気や怪我について、書面にまとめて渡しましょう。特に、緊急時にどのような対応を望むか(治療の範囲や費用など)は、飼い主の意思を明確に伝えておくべきです。
【要注意】シニア犬・子犬・持病のあるペットを預けるには?
高齢犬(シニア犬):体力や免疫力が低下しており、環境の変化で体調を崩しやすいため、静かで落ち着いた環境が理想です。シニア犬の受け入れ経験が豊富な施設や、動物病院併設のペットホテルが安心です。
子犬・子猫:ワクチンプログラムが完了していることが預かりの必須条件となることがほとんどです。社会化期の大切な時期なので、他の犬や人とポジティブな触れ合いができる環境が望ましいでしょう。
持病のあるペット:糖尿病や心臓病など、定期的な投薬や食事管理が不可欠です。専門的なケアが可能か、かかりつけ医と連携してくれるかなど、医療体制を最優先に確認してください。
まとめ
旅行や外泊は飼主のリフレッシュになりますが、ペットにとっては不安な時間になり得ます。その不安を和らげ、安全で快適に過ごしてもらうためには、事前の情報収集と念入りな準備が何よりも大切です。
ペットの性格、年齢、健康状態、そして旅行の期間や予算を総合的に考え、「自宅での留守番」「ペットホテル」「ペットシッター」「知人宅」の中から最適な選択をしてください。どの方法を選ぶにしても、ペットのストレスを最小限に抑える工夫をすることが、飼い主としての愛情の証です。この記事を参考に万全の準備を整え、安心して旅行を楽しみましょう。
- 旅行中のペットの預け先は、自宅での留守番、ペットホテル、ペットシッター、親族・知人の4つの選択肢があります。
- 短期の留守番は可能ですが、2泊3日以上の長期はペットシッターやペットホテルなど専門家への依頼を検討しましょう。
- ペットホテルやペットシッターを選ぶ際は、施設の清潔さやスタッフの専門性、緊急対応、そして信頼性を事前にしっかり確認することが重要です。
- シニア犬や持病のあるペットを預ける場合は、医療体制が充実しているか、専門的なケアが可能かを最優先に確認してください。
- 旅行前には、いつも食べているご飯や薬、お気に入りのおもちゃなど、ペットの持ち物リストを忘れずに準備し、健康状態などの情報を預け先に正確に共有しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1: うちの子はペットホテルを嫌がります。どうすれば慣れますか?
A1: まずは日帰りや短時間のお預かりサービスを利用して、場所やスタッフに「慣らし保育」のように慣れさせるのがおすすめです。「ホテルは楽しい場所だ」と覚えてもらうことが大切です。また、自宅で使っているお気に入りのベッドやおもちゃなど、自分の匂いがついた持ち物を持参すると、ペットが安心しやすくなります。
Q2: 旅行先からペットの様子を確認する方法はありますか?
A2: はい、いくつか方法があります。自宅で留守番させる場合は、スマートフォンでいつでも室内を確認できる「見守りカメラ」の設置が非常に有効です。ペットホテルやペットシッターの中には、滞在中の様子を写真や動画で報告してくれるサービスを提供しているところも増えています。預け先を選ぶ際に、そうしたサービスがあるかも比較ポイントにすると良いでしょう。
Q3: ペットホテルのキャンセル料はいつから発生しますか?
A3: 多くのペットホテルでは、キャンセルポリシーが定められています。一般的に、利用日の数日前(3日〜1週間前など)からキャンセル料が発生する場合が多いです。GWやお盆、年末年始などの繁忙期は、より早い段階からキャンセル料がかかることもあります。予約時にキャンセルポリシーを必ず確認しておくことが重要です。
初回公開日:2025年12月11日
記載されている内容は2025年12月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。