犬と猫を飼う方法5つ｜仲良く同居させるにはどうすればいい？

犬と猫を飼うには、しつけの取り組み方を変える必要があります。共通点としては、体罰をしない、叱るときは短い一言で統一する、褒めるときは分かりやすく、などになります。

犬は、飼い主が生活を主導し、おすわり、待て、散歩というように社会生活に慣れさせます。犬が飼い主にリーダー意識を持たぬよう、自発的な行動には騒がないことも基本です。

猫は、リーダーという概念を持っていないので、犬と違って猫の自発行動に合わせます。猫にして欲しくないことをされたら、その都度叱る、やめたら褒めるをくり返し、猫が求めて来た時には遊んであげましょう。

犬と猫を飼うときの具体的な方法5つをご紹介します。

それぞれどのような生活環境を必要としているのか、お互いを敵とみなさない関係になるにはどのようなケースが多いのか、同居に失敗せず落ち着いた生活をスタートするための、具体的な基本知識を持っておきましょう。

犬は基本的に、人間と同じ平行移動をします。そして人間よりも運動量が多く、体高は低いため、床に近い部分の環境を整えることが大事です。

床に物を置かず、いつも清潔にしておきましょう。犬にいじられたり、つまづいたりしたら困るコードなどにはカバーをし、犬に立ち入られたら困る部屋は犬に開けられないようにしましょう。

また、エサ場所やトイレなど、犬が通る導線や部屋にも、充分なスペースがあることが大切です。

猫は、人間とは違い、縦の導線を移動する生き物です。外敵が追ってこられない高いところや木の上は、猫にとって気持ちの良い場所です。

登られたら困る棚やテーブルは猫が立ち入れない部屋に置き、登っても構わない高い場所は余計な物を置かないようにしましょう。

また、猫が好む風通しの良い空間に、キャットタワーなどの猫が登って落ち着ける場所を設置することも、猫のストレスを軽減する上で大切です。

犬と猫を飼う場合、共に幼齢期から一緒に過ごすのが最も馴染みやすい飼い方です。

犬も猫も親元で守られていた直後でもあり、まだ外敵などの概念が定まらない頃から一緒に過ごしていれば、自然とお互いを仲間と認識できるようになる場合が多いです。

そして、それぞれのしつけをしやすく、物覚えの良い時期でもあり、この頃からお互いのテリトリーをしっかり作って教えておけば、その後もストレスのない生活を送りやすくなるでしょう。

成年の犬が先住で、後から子猫を迎えた場合も、うまくいくケースが多いです。

犬は先述のように、別の哺乳動物にも授乳が可能なほど集団生活への適応力がありますので、後から入ってきた子猫のリーダーとなり、自然と面倒を見ることが多いです。

ただし、子猫が入ってきたことによって今まで飼い主と一緒に作ってきた犬の生活ペースが崩されてしまえば、犬のストレスとなり、小さな子猫が危険に晒されかねません。

じゃれるだけでも傷つけてしまう可能性があります。ある程度育つまで目を離さず、飼い主が犬の生活管理や心のケアをきちんとすることが重要です。

成年の猫が先住で、後から子犬を迎え入れた場合は、特に注意が必要です。

猫はもともと、猫同士でも野生では生活を共にしませんので、全く別の生き物である子犬が加わっただけでも大きな生活の変化と受け止めてしまうことが多いです。

まず、猫のストレスになる騒音や、眠りを邪魔しないことに注意を払いましょう。猫がひとりになれる静かな場所を確保し、犬のエサ場やトイレの場所にも充分に注意します。

猫のテリトリーをしっかり守り、子犬をそこへ立ち入らせない工夫が必要です。

犬と猫は互いに違った縄張り意識や生活習慣を持つ生き物であり、飼い主がそれを意識せずに同居させるのは難しいことが多々あります。

同じ家の中にいても、トラブルやストレスを極力起こさずに過ごしてもらうには何に気をつければ良いのか、喧嘩をした場合にはどのように対処するのが良い方法なのかを解説します。