兄弟猫の多頭飼いの方法や事前準備｜性別や相性の重要性を解説

猫は単独行動を好む動物であり他の動物との生活がそれほど得意ではないため、兄弟猫の多頭飼いをする場合は猫同士の相性が最も重要です。

相性が悪い猫と同居することになれば、過度なストレスを感じてしまい体調を崩す可能性もあります。

相性が良ければ、一緒に寝たり、遊んだり、毛繕いをしあう相手ができるため、飼い主としても安心できるというメリットがあります。

猫は集団生活が苦手な動物であるため、兄弟猫を多頭飼いする場合、1頭だけ飼う場合よりも飼育方法に工夫が必要です。では、具体的にどんな飼育環境を用意して、どんな世話をすればよいのでしょうか？

兄弟猫を多頭飼いする場合、餌はそれぞれの餌入れに入れ均等に与えましょう。

年齢が同じ兄弟猫である場合、同じ種類の餌で問題ありませんが、一つの餌入れに2頭分餌を入れて与えると、ケンカになったり、食べる量が偏ってしまったり、それぞれが食べた量を把握できないことがあります

。餌入れは猫の数だけ用意し、同じタイミングで均等に与えるようにしましょう。

猫は縄張り意識が強い動物ですが、兄弟猫であれば仲良くなることも多く一緒に遊ぶこともあるでしょう。

多頭飼いをする時には、広めのスペースとキャットタワー、おもちゃなどを用意して猫たちが思いっきり遊べる環境を作ってあげましょう。

猫同士で遊ぶことで、運動不足解消になり社会性を学ぶことができます。猫同士の遊びの中で甘噛みなど手加減することを学び、人間に対しても本気で咬んだり引っ掻いたりすることをしにくくなります。

兄弟猫を多頭飼いする場合、トイレは猫の数、または猫の数+1を用意しましょう。

猫は縄張り意識の強い動物なので、トイレの共有は好みません。トイレの数が足りないと、喧嘩になったり、他の猫が使ったトイレを嫌がり部屋で粗相をしてしまう可能性もあります。

最低でも猫の数だけのトイレが必要です。さらに、もし1頭が間違えて2つのトイレを使ってしまったとしてももう1頭がトイレを使えるように、可能ならば猫の数+1のトイレを用意しましょう。

飼育環境や方法を工夫しても、どうしても猫同士で喧嘩してしまうこともあります。頻繁に喧嘩する場合は、無理に仲良くさせるのではなく、別の対策を考えましょう。ここでは猫同士が喧嘩するときの対処法を3つ紹介します。