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野良猫の殺処分の現状とは?殺処分を減らし人と共生するための方策

更新日:2024年01月08日

野良猫はゴミを荒らしたり、大声で鳴いたりするので嫌っている人も多くいます。そのため通報によって殺処分を受ける頭数がとても高くなっています。これは野良猫による被害が実際にあるからですが、野良猫を出しているのが人間であることも理解しなければいけません。

野良猫の殺処分の現状とは?殺処分を減らし人と共生するための方策

野良猫や引き取り手のない猫が殺処分されている

猫は飼い主がおらず周辺住人からクレームが入ったり、飼い主がわからずに保護されると一定の期間を経て動物保健センターが引き取り、そこで殺処分によって駆除されてしまいます。

これは猫が特別に保護される動物に該当しておらず、その頭数も多くて放っておくと野良猫が際限なく増えてしまうため、殺処分という方法を取っています。

これは世界的に見ても同じ方法を行っている地域が多く、人間側の考えだけで動物の運命を決める典型的な例と言えるでしょう。

猫はなぜ捨てられるのか

猫は犬に次いで人間に飼われていることが多い動物ですが、その中には少なからず外見の可愛さだけを求めて飼っている人もいます。

猫は室内で飼う場合が多く、そこで壁や床を引っ掻いたり、トイレ以外の場所で排泄をするなど、飼い主からするととても嫌な行動を取ることがあります。

成長すれば体が大きくなるので、そこで可愛くないという理由から捨てられるケースもあり、猫をぬいぐるみと勘違いしている人も少なくありません。

野良猫が迷惑とされる理由

野良猫は食事を得るためにゴミ集積場を荒らしたりすること、排泄物を自分の好みの場所で行なうことが衛生的に問題があるため、嫌がられています。

猫は鋭い爪と器用に使える前足があるので、袋に入った残飯でも簡単に取り出すことができ、その際に周囲にゴミが散らばることになります。。

また猫は排泄物を出した場所を何度も利用するという習性があり、これが追い払ってもやってくるので人間が野良猫を迷惑に感じています。

野良猫の殺処分の現状とは?

野良猫が動物保健センターに引き取られると一定期間は保護され、そこで里親になってくれる人がいれば飼い猫になることができます。

しかし飼い主が現れなければ、そのままセンターが世話をすることはなく、殺処分によって最終的な対応を行っています。

現在の日本において野良猫の殺処分は、どのような状況になっているのでしょうか。

殺処分とは1:野良猫が殺処分される理由

野良猫が殺処分されている理由としては、衛生状態の悪い環境の中にいるため、多くの病原菌を持っている可能性が高いからです。


野良猫は一度の出産で数匹の子猫を産むので、そのままにしていると急速に増加します。そのため、数を抑制する意味でも殺処分が選択されます。

殺処分とは2:殺処分をしている施設

野良猫は動物保健センターが引き取ってから2日間の公示期間を経て、そこで飼い主がわからない場合には殺処分という方法が選ばれます。

殺処分については引き取った動物保健センターで行われることになり、実行される日時については施設が単独で決めることになります。

引き取り期間についての上限は特に決まっていないため、動物保健センターでは殺処分を実施せず、そのまま預かり続けている施設も存在しています。

殺処分とは3:殺処分で用いられている方法

動物保健センターが引き取った野良猫の殺処分を決定すると、同じ施設内にある専用の部屋において、炭酸ガスによる窒息や注射による薬剤投与で殺処分を実行します。

この殺処分する費用については自治体が負担しているため、コストの観点から炭酸ガスによって一度に大量の頭数を対象にすることが一般的になっています。

殺処分とは4:殺処分の問題点

殺処分は増えすぎた野良猫を頭数を減らす意味で行われていることであり、現実問題として野良猫によって住民に被害を与えていることも事実です。

野良猫は飼い猫が捨てられて、仕方なくそのような状態になることが多く、猫だけに責任を負わせる殺処分は、人間の勝手な理屈を野良猫に押し付けているという問題があります。

動物保健センターが保護できる期間が短いことも問題であり、里親になってくれる人は必ずいるので、人間も責任を負うべきだと言えます。

殺処分とは5:野良猫の殺処分数

野良猫が公的機関が引き取っていることは広く知られていますが、その後で殺処分が行われていることまで知っている人は多くないでしょう。

野良猫を集めているのは動物保健センターですが、野良猫を集めてから以後の対応については積極的に広報していないので、知らないのも仕方ないと言えます。

そのために野良猫がどれくらい殺処分されているのか知っている人は限定的であり、これが殺処分に対する意識の低さに関係しているのは間違いありません。
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初回公開日:2019年08月23日

記載されている内容は2019年08月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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