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うさぎの“床かじり”問題:原因&防止グッズおすすめ5選

更新日:2025年11月26日

1分でわかるこの記事の要約 うさぎの床かじりには歯の伸びすぎやストレス、縄張り主張など複数の原因があります。 安全な代替物(かじり木、牧草)の提供と十分な運動時間確保が重要な対策です。 ジョイントマットやペットサークルで […]
1分でわかるこの記事の要約
  • うさぎの床かじりには歯の伸びすぎやストレス、縄張り主張など複数の原因があります。
  • 安全な代替物(かじり木、牧草)の提供と十分な運動時間確保が重要な対策です。
  • ジョイントマットやペットサークルで物理的に保護し、しつけも並行して行いましょう。
  • 誤飲や感電、不正咬合など、床かじりにはうさぎの健康を脅かす危険が潜んでいます。

「愛うさぎが、部屋んぽ中にフローリングやカーペットをガリガリ…」そんな光景に頭を悩ませていませんか?床が傷つくのはもちろん、うさぎが何か変なものを食べてしまわないか、健康への影響も心配になりますよね。 実は、うさぎの床かじり行動には、彼らなりの理由が隠されています。 この記事では、うさぎが床をかじる根本的な原因から、今日からすぐに始められる具体的な対策、そしてお悩みを解決するおすすめの防止グッズまで、分かりやすく徹底解説します。 この記事を読めば、愛うさぎの床かじりをやめさせ、安全で快適な生活環境を整える方法がわかります。

うさぎが床をかじるのはなぜ?考えられる5つの原因

うさぎが床をかじる行動には、様々な理由が考えられます。単なるいたずらと片付けず、まずはその背景にあるうさぎの気持ちや習性を理解することが、問題解決への第一歩です。

1. 歯の伸びすぎを防ぐための本能的な習性

うさぎの歯(特に切歯)は、人間の歯とは異なり一生伸び続ける「常生歯」です。野生のうさぎは、硬い木の枝や草の根などをかじることで、歯が伸びすぎるのを防ぎ、適切な長さに保っています。

飼育環境にいるうさぎも、この本能的な習性から、手近にあるものをかじって歯を削ろうとします。床やケージ、家具などがその対象になってしまうのは、かじるのにちょうど良い硬さや感触だからかもしれません。常に何かをかじる対象を提供してあげることが、この習性を満たす上で非常に重要です。

2. ストレスや退屈を感じているサイン

ケージの中で過ごす時間が長すぎたり、部屋んぽの時間が短かったりすると、うさぎは運動不足や退屈を感じてしまいます。有り余ったエネルギーを発散させるためや、退屈しのぎとして、床をかじる行動に出ることがあります。

また、引っ越しや模様替えといった環境の変化、飼い主とのコミュニケーション不足、騒音などもストレスの原因となり得ます。床をかじる行動が急に増えた場合は、うさぎが何らかのストレスを抱えているサインかもしれません。うさぎの生活環境全体を見直してみましょう。

3. 縄張りを主張するマーキング行動

うさぎは縄張り意識が強い動物です。自分の縄張りを主張するために、顎の下にある臭腺をこすりつけて匂いをつける「マーキング」という行動をします。

このマーキング行動の一環として、物をかじることで自分の存在をアピールすることがあります。特に、新しい環境に慣れようとしている時や、他に同居ペットがいる場合にこの行動が見られやすいです。床をかじることで「ここは自分の場所だ!」と主張しているのかもしれません。

4. 好奇心や探求心からくる行動

うさぎは非常に好奇心旺盛な動物です。特に若いうさぎは、目に入るものすべてに興味津々。「これは何だろう?」「どんな味がするんだろう?」と、口を使って確かめようとします。

これは人間でいうと、赤ちゃんが何でも口に入れてしまうのに似ています。床の素材の感触や音、匂いなどに興味を惹かれ、探求心からかじってしまうのです。この行動は成長とともにある程度落ち着くこともありますが、危険なものをかじらないよう、環境を整えてあげることが不可欠です。

5. 飼い主の気を引きたい・かまってほしい

うさぎは賢い動物なので、自分の行動と飼い主の反応を関連付けて学習します。もし、うさぎが床をかじった時に、飼い主が慌てて駆け寄ってきたり、大声で名前を呼んだりすると、「床をかじれば注目してもらえる」と覚えてしまうことがあります。

この場合、床かじりは飼い主の気を引くためのコミュニケーション手段になっている可能性があります。叱っているつもりでも、うさぎにとっては「反応してくれた」というご褒美になっているのかもしれません。


今すぐできる!うさぎの床かじりをやめさせるための具体的な対策4選

原因が分かったら、次はいよいよ具体的な対策です。うさぎの気持ちに寄り添いながら、環境を整え、時にはしつけも取り入れていきましょう

1. かじっても良い環境を整える

「床をかじってはダメ」と禁止するだけでなく、「これをかじっていいよ」という代替案を用意することが最も効果的な対策です。うさぎのかじる欲求を安全な方法で満たしてあげましょう。

  • かじり木を用意する: まず、かじり木は必須アイテムです。りんごの木、なしの木、パパイヤの茎など、様々な天然素材や形状のものがありますので、愛うさぎの好みを探してみてください。
  • 牧草を常に用意する: いつでも食べられるように牧草を豊富に用意しておくことも重要です。特にチモシーなどの硬い牧草は、歯を自然に摩耗させ、健康を維持するのに役立ちます。
  • おもちゃを与える: わらでできたボールやトンネルなど、破壊して遊べるおもちゃを与えることで、退屈を防ぎ、床への興味をそらすことができます。

2. ストレスや運動不足を解消する

うさぎの心と体の健康のためには、日々のストレスケアが欠かせません。最も重要なのが、十分な運動時間(部屋んぽ)を確保することです。

毎日決まった時間にケージから出し、安全が確保されたスペースで「部屋んぽ」をさせてあげましょう。ペットサークルなどを活用して行動範囲を区切り、思い切り走ったり跳ねたりできる環境を作ってあげると喜びます。

また、飼い主とのコミュニケーションも大切です。優しく名前を呼んで撫でてあげたり、おやつを手からあげたりする時間を設けることで、うさぎは安心感を得られます。

3. しつけで「ダメ」を教える

根気は必要ですが、しつけによって「床をかじるのはいけないこと」だと教えることも可能です。うさぎが床をかじったその瞬間に、低く、少し強い口調で「ダメ」「いけない」など短い言葉で伝えます。

この時、感情的に怒鳴るのは逆効果です。手をパンと叩いて少し大きな音を出し、行動を中断させる方法もあります。重要なのは、かじった直後に行うことと、一貫した態度で接することです。

そして、かじるのをやめてかじり木などへ興味を移したら、たくさん褒めてあげましょう。叩いたり、恐怖を与えるようなしつけは、飼い主との信頼関係を損なうため絶対に避けてください。

4. かじられたくない場所を物理的に保護する

しつけや環境改善には時間がかかるため、それと並行して物理的な対策も行いましょう。フローリングやカーペットの上には、うさぎが滑りにくく、かじりにくい素材のマットやシートを敷くのがおすすめです。

また、壁の角や家具の脚、電気コードなどは、専用の保護カバーやガードで覆いましょう。特にコード類のかじりは感電事故につながる非常に危険な行動なので、徹底した対策が必要です。


うさぎの床かじり防止に!おすすめ便利グッズ5選

ここでは、うさぎの床かじり対策に役立つ具体的なグッズを5つ厳選してご紹介します。愛うさぎの性格やご自宅の環境に合わせて、最適なものを選んでみてください

1. かじり癖のある子に最適!【ジョイントマット・タイルカーペット】

部屋んぽスペースに敷くマットとして人気なのが、ジョイント式のマットやタイルカーペットです。クッション性があり、うさぎの足腰への負担を軽減する効果も期待できます。万が一かじって破壊されてしまっても、汚れたり傷んだりした部分だけを交換できるので経済的です。ペット用に開発された、表面が滑りにくく、防水・消臭機能がついた製品もおすすめです。

2. 掃除も楽々!【ペット用フロアシート・クッションフロア】

広範囲をカバーしたい場合や、おしっこの粗相も気になる場合には、防水性の高いペット用のフロアシートやクッションフロアが便利です。一枚のシート状になっているため、隙間がなく掃除が非常に楽になります傷や汚れに強い耐久性のある素材でできているため、かじり癖のあるうさぎにも比較的長く使うことができます。

3. 部屋んぽスペースを限定【ペットサークル・フェンス】

「どうしてもかじられたくない家具やエリアがある」という場合に最も確実なのが、ペットサークルやフェンスでうさぎの行動範囲を物理的に区切ることです。これにより、うさぎが危険なコード類に近づいたり、大切な壁や家具をかじったりするのを防ぎ、安全な空間を提供できます。選ぶ際は、うさぎがジャンプして飛び越えられない十分な高さがあるかを確認しましょう。

4. かじる欲求を満たす【かじり木・おもちゃ】

床かじり対策の基本中の基本であり、最も重要なグッズです。うさぎのかじる欲求を床ではなく、安全な対象に向けさせるために、多様なかじり木やおもちゃを用意しましょう。りんごやもも、なしなどの果樹の木でできた木製のかじり木は特に人気があります。マルカンやGEX、サンコーといったメーカーから多様な製品が出ているので、いくつか試して愛うさぎのお気に入りを見つけてあげましょう。

5. 最終手段として【かじり防止スプレー】

どうしても特定の場所をかじる癖が直らない場合の補助的な手段として、かじり防止スプレーがあります。これは、リンゴの皮から抽出した天然の苦み成分などを利用したもので、うさぎが嫌がる味を学習させ、かじる行動を抑制します。ただし、効果には個体差が大きく、全く気にしない子もいますあくまで他の対策と併用する最終手段と考えましょう


注意!床かじりで考えられる3つの危険性

うさぎの床かじりは、単に床が傷つくだけの問題ではありません。うさぎ自身の健康や命に関わる危険性も潜んでいます

1. 誤飲による健康被害

フローリングのワックスやカーペットの化学繊維などを食べてしまうと、中毒症状を起こす危険性があります。また、かじり取った欠片を飲み込むと、消化管に詰まり、命に関わる「うっ滞(消化管運動の低下)」を引き起こす可能性があります。

2. 電気コードのかじりによる感電事故

床の近くの電気コードは、うさぎにとって格好のかじり対象です。万が一、通電しているコードをかじってしまうと、口の中の火傷や感電事故につながり、最悪の場合は命を落とすこともあります。コードカバーで徹底的に保護してください。

3. 歯の不正咬合

硬すぎる床材などをかじり続けると、歯が不自然に削れたり欠けたりして、正常な噛み合わせができなくなる「不正咬合」を引き起こす原因になります。不正咬合になると食事がうまくできなくなるため、動物病院での定期的な処置が必要になります


Q&A|うさぎの床かじりに関するよくある質問

Q1: 100均グッズで対策できますか?

  • A1: はい、工夫次第で活用できます。ワイヤーネットでサークルを作ったり、コルクマットを敷いたりすることは可能です。ただし、ペット用に作られていないため、うさぎが噛み砕いて誤飲する可能性のある素材は避け、安全性と耐久性を最優先に考えて使用してください。

Q2: ケージの床(プラスチック)をかじるのですが、どうすればいいですか?

  • A2: ケージの床をかじるのは、ケージ内が退屈であるサインかもしれません。ケージ内に牧草マットを敷いたり、固定式のかじり木を取り付けたりしましょう。また、ケージの外に出たいアピールの可能性もあるため、部屋んぽの時間を増やしてあげるのも効果的です。

Q3: 急に床をかじり始めました。病気の可能性はありますか?

  • A3: 可能性はゼロではありません。歯の不正咬合や体の痛みといった不快感から、破壊行動が増えることがあります。もし、床をかじる以外に食欲不振、うんちが小さい、元気がないなど、他に気になる症状が見られる場合は、病気のサインかもしれません。速やかにうさぎを診てくれる動物病院を受診しましょう。

まとめ

うさぎの床かじり行動は、歯を削る習性、ストレス、縄張り主張など、様々な原因が考えられます。大切なのは、叱るだけでなく、その裏にあるうさぎの気持ちを理解し、欲求を満たせる環境を整えてあげることです。

  • かじっても良いもの(かじり木、おもちゃ)を十分に与える
  • 部屋んぽの時間を確保し、ストレスや運動不足を解消する
  • マットやサークルなどのグッズで物理的に床を保護する

これらの対策を組み合わせ、うさぎにとっても飼い主にとっても安全で快適な空間を作ることが、問題解決への近道です。この記事でご紹介した対策を参考に、今日からできることから始めて、愛うさぎとの毎日をさらに豊かなものにしていきましょう。

この記事のまとめ
  • うさぎの床かじりは、歯の健康維持やストレス、縄張り意識など本能的な原因から発生します。
  • かじり木や牧草を十分に与え、適切な運動時間を確保し、ストレスを軽減することが重要です。
  • マットやサークルで物理的な保護を行い、危険な場所からうさぎを遠ざける工夫をしましょう。
  • 誤飲や感電、歯の不正咬合といった深刻な危険性があるため、早期の対策がうさぎを守ります。

初回公開日:2025年11月26日

記載されている内容は2025年11月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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