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愛猫の最期をおだやかに迎えるために|高齢猫のサインとケア方法

更新日:2024年01月04日

猫の平均寿命が延びた結果、老衰を経験する猫が増えています。愛猫の老いに別れのときを想像して、悲しくなる飼い主も多いでしょうが、穏やかに最期を迎えるためには、飼い主が準備しておくことが大切です。この記事では、猫の最期を迎えるための準備についてご紹介します。

愛猫の最期をおだやかに迎えるために|高齢猫のサインとケア方法

猫の最期ケアをする必要性

愛猫の最期をおだやかに迎えるために|高齢猫のサインとケア方法
完全室内飼いの猫が多い昨今、猫の最期に向けてケアをするケースが増えています。

愛猫に対するケアは、愛猫の最期までしなくてはならないことです。猫の最期ケアとはどのようなものかを知っておきましょう。

猫の最期ケアをする必要性1:猫にも老衰や寿命があります

すべての生物には寿命があります。病気やケガだけでなく、老衰によってその寿命をまっとうする生物も多くいます。

「ピンピンコロリ」という言葉のとおり、直前まで元気でピンピンしていた生物がコロリと死ぬこともありますが、若いときと同じくらい元気なわけではありません。

年齢を重ねるごとに、老いは確実に体に現れます。これを老衰といいます。

猫の最期ケアをする必要性2:運動能力が変わります

人間と同じく、猫も老衰によって運動能力が低下していきます。老猫に、若い猫と同じような体力はありません。耐久力やジャンプ力も失われていきます。

運動能力が衰えるにつれ、遊びの回数や時間が減ったり、今までジャンプして上がっていた高い場所に上がれなくなります。

ケガや病気の可能性もあるので獣医師に相談する必要はありますが、ケガや病気でなければ老衰です。猫の最期がそう遠くない証拠なので、目に見える変化には必ず対応してあげましょう。

猫の最期ケアをする必要性3:目や耳の働きが弱くなります

猫の最期が近づくと、聴覚や視覚が衰え始めます。老人の耳が遠くなったり、目が見えにくくなるのと同じです。

今まで呼びかけに応じていた猫が、急に呼びかけに応じなくなっても、無視ではなく、ただ聞こえていないだけという可能性があります。これは耳の働きが弱くなったからです。

目の働きが弱くなると、それまで狩りが上手だった猫でも、獲物を途中で見失うようになります。

猫の最期ケアをする必要性4:内臓の働きが弱くなります

脚力やジャンプ力、聴覚や視覚などの機能が低下すると同時に、体の中の機能も、猫の最期に向かうにつれてだんだんと低下してきます。

臓器の機能そのものが低下するため、猫は激しい運動ができなくなったり、下痢をしやすくなったりします。

それまで元気に問題なく働いていた内臓の機能が弱くなるということは、猫の最期が近いという目安になります。

猫の最期ケアをする際の注意点

老衰が始まった猫でも、飼い主のケアによって十分快適な生活を送れます。介護アイテムを取り入れるなどして、無理せずケアしましょう。

猫の最期についてしっかりと考え、必要に応じて、家族や獣医師と話し合っておくことも重要です。
  1. 老衰サインを見逃さない
  2. 症状に合わせた環境を用意する
  3. 最期を迎える場所は自宅か病院か決めておく
  4. 猫との別れの心の準備をする

猫の最期ケアをする際の注意点1:老衰サインを見逃さない

猫の最期ケアでは、老衰サインを見逃さないことが重要です。始め時を間違ってしまえば、その分、猫に辛い思いをさせることになります。7歳を超えたあたりから、飼い主は老衰サインに注意が必要です。

猫の老衰サインは、目に見えて現れることが多いです。多くは「今までできていたことができなくなった」「今まで好きだったことをしなくなった」など、若い頃とは明らかに違う変化です。

老衰でない場合もありますので、愛猫に異変が見られるようなら、まずは獣医師に相談しましょう。

猫の最期ケアをする際の注意点2:症状に合わせた環境を用意する

脚力や体力など体の表面的な変化なら、飼い主が愛猫の症状にあわせた環境を整えることで対応できます。

脚力が弱くなってジャンプができないのなら、高い場所へスロープをつけてあげるなど、脚力がなくても好きな場所へ行けるようにしましょう。

体をかがめるのがしんどそうなら、食事の際に長時間かがまなくてもいいように、食器の位置を高くしてあげましょう。

老いたといっても猫は生きていますので、猫の最期まで、幸せに過ごさせてあげましょう。

猫の最期ケアをする際の注意点3:最期を迎える場所は自宅か病院か決めておく

老衰の始まった猫は、緩やかに、しかし確実に、その猫の最期に近づいています。何事もなく眠るように最期を迎える猫もいれば、体調を崩して最期を迎える猫もいます。

「愛猫に長生きして欲しい」「愛猫を失いたくない」という気持ちから、愛猫の最期の間近で混乱し、決断力が鈍る飼い主は多くいます。飼い主として当然の感情ですが、猫の最期を迎えたあと、後悔する可能性もあります。

老猫が体調を崩した際の治療方針はどうするのか、猫の最期はどうやって迎えるのかについて、あらかじめ家族間で話し合っておくことが大切です。
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初回公開日:2019年08月21日

記載されている内容は2019年08月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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