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愛猫の最期をおだやかに迎えるために|高齢猫のサインとケア方法

更新日:2024年01月04日

猫の平均寿命が延びた結果、老衰を経験する猫が増えています。愛猫の老いに別れのときを想像して、悲しくなる飼い主も多いでしょうが、穏やかに最期を迎えるためには、飼い主が準備しておくことが大切です。この記事では、猫の最期を迎えるための準備についてご紹介します。

愛猫の最期をおだやかに迎えるために|高齢猫のサインとケア方法
運動能力に低下によって、猫の行動範囲は狭くなります。運動機能の低下によってお気に入りの場所に行けなくなった猫は、ストレスを感じます。

猫の行きたい場所が高い所であれば、スロープをつけてあげたり、別の安全な場所に気に入りそうなスペースを用意してあげましょう。

また、一定の場所から動かなくなる猫もいます。そのような場合は、その場所を心地よいものにする工夫をしましょう。

自宅で猫の最期を迎える方法2:老猫用の消化の良いフードを用意する

老猫になると、体の内部にある内蔵の機能が低下します。消化器官の機能低下により、食べ物を消化する力が衰えますので、消化しやすい食事に切り替えることが必要です。

猫の消化器官の低下は、便で分かります。便に異常があれば、獣医師に相談する必要があります。その際、与えている食事の内容と量をきちんと伝えましょう。

猫の寿命が延びたことにより、老猫用の食事にはたくさんの種類があります。愛猫にぴったりの物を見つけてあげましょう。

自宅で猫の最期を迎える方法3:寝床や居場所の温度調節に気を付ける

老猫に対して、エアコンの風を直接当てることは、温風でも冷風でも良くありません。

体の機能が低下して動くのが辛い猫は、居心地が悪くてもその場で我慢してしまいます。気がついたら体調を崩してしまっていたということにならないよう、飼い主がきちんと管理しましょう。

若い頃はできていた「気に入らなかったら逃げ出す」という行動ができなくなったり、そもそも体に悪い状況を判断できなくなるのが老衰です。

自宅で猫の最期を迎える方法4:緊急時も対応可能な病院を探す

患っている猫の場合には、かかりつけ以外にも夜間や休日でも対応してくれる病院を見つけておくことは最重要事項といえます。

問題が発生したとき病院探しに手間取ってしまったことが原因で、猫が助からなかったとなれば、飼い主は後悔してしまいます。猫にとっても不幸な最期です。

日頃から、緊急時の行動をシミュレーションしておくことが重要です。できる限りのことをやったとなれば、例え猫が助からなくても、後悔は浅く済みます。

自宅で猫の最期を迎える方法5:なるべくそばで見守る

「大多数の飼い主が猫の最期に立ち会いたいと考えている」というアンケート結果があります。ですが、実際に猫の最期に立ち会えたのは、半数以下です。

同じアンケートで、立ち会いたかったのに立ち会えなかった飼い主は、ほぼすべてに近い比率で「後悔している」と答えています。

最期が近い猫は、急に体調が変化することもあれば、急死することもあります。猫の最期がどのようなものであれ、後悔しないように日頃から環境を整えておきましょう。

構い過ぎはよくありませんが、飼い主が傍にいた方が、猫も安らぐでしょう。

猫の最期ケアにグッズ

猫の最期を自宅で迎える際、介護が必要な猫もいます。ペット用介護グッズを取り入れれば、飼い主と猫の双方の負担を減らせます。

自宅にあるものを代替品としても問題ありませんが、猫の安全と快適さを第一に考えましょう。

猫の最期ケアにグッズ1:薄型トイレマット

老衰や体力低下によって、猫トイレの段差を乗り越えられない猫もいます。設置したトレイマットの上に直接砂を少量撒き、そこでトイレをさせる方法があります。砂の飛び散り防止のため、周囲に壁を作るのもです。

また、自分でトイレに入って砂を掻くことができても、感覚が鈍っているため、尿をトイレから外すこともあります。そういった場合に備えて、猫トイレの下にトイレマットを敷いておけば、掃除が楽です。

排泄後に自分で体を舐めることができない場合は、飼い主が体を拭いてあげましょう。

猫の最期ケアにグッズ2:ペットスロープ

人間が歳を取り階段の上り下りが辛いと感じるように、猫も段差を上り下りするのが辛くなります。

設置場所のサイズに合わせて、緩い坂道であるスロープを設置すれば、猫はその場所への上り下りがしやすくなります。

自宅にある板上の物をスロープとして使うのも構いませんが、滑らないように、板の表面は適切に処理しておきましょう。

階段でなくとも、出窓やキャットタワーの上など、猫のお気に入りの場所へ行きやすいようにスロープを設置するのもです。

猫の最期ケアにグッズ3:マナーパット

マナーパットとは、マナーベルトの中に設置するインナーのことです。トイレに行けなくなった猫に使用します。このあたりまでくれば、猫の最期はすぐそこまで来ていると覚悟しておきましょう。

猫の最期が近づくと、猫はトイレに行くことができなくなります。身体能力の低下で立ち上がることができなかったり、そもそも尿意に気づかないこともあります。

通気性が悪いと皮膚に問題が生じる可能性がありますので、こまめにチェックする必要があります。排泄後は飼い主がキレイにしてあげましょう。

猫の最期ケアにグッズ4:防滑マット

防滑マットとは、フローリングの上に置く、毛足がない柔らかな布地のことです。

身体能力が低下した猫は、肉球でのふんばりが効かず、爪の出し入れもすばやく行えないため、フローリングの上で滑ってしまうことがあります。

重大なケガにつながる可能性があるので、防滑マットの設置は必須です。老衰でなくても、早い段階で用意しておけば、ケガ防止になります。

ホームセンターや100円均一ショップでも販売していますし、サイズを調節できる物もあります。マットごと滑らないよう、裏面と床がしっかり固定できるものを選びましょう。

猫の最期ケアにグッズ5:耐圧分散マット

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初回公開日:2019年08月21日

記載されている内容は2019年08月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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