スナネコは砂漠の天使！7つの特徴や性格と絶滅危惧種｜子猫を発見

スナネコは肉食で、げっ歯類を主に食べます。胃の内容物調査によると、カクラム砂漠に住むスナネコは約6割をオオスナネズミを含むげっ歯類が占めていて、キジルクム砂漠に住むスナネコは約9割をオオスナネズミが占めていたという報告例があります。

ペットとして飼われているネコは主にキャットフードを食べることが多いので、ネコは肉食であるというイメージを持つ方はあまり多くないでしょう。しかし、ネコ科の動物にライオンやチーターといった肉食動物がいるように、実はネコ科の全ての種が捕食動物です。

そのため、一般的によく知られるイエネコやこの記事で紹介しているスナネコのどちらも肉食動物です。

砂漠では水を飲むことができる場所が限られているため、スナネコは基本的に食物から水分を摂取します。これはスナネコだけでなく、砂漠に住む多くの動物も同様です。

もちろん、水が飲める環境であれば飲水も行います。このように、スナネコは水の少ない砂漠でも効率よく水分補給をすることが可能です。

とても希少性の高いスナネコですが、絶滅危惧種に指定されているのでしょうか？実は、スナネコはイエメンやイスラエルではすでに絶滅したと考えられています。

ここでは、ワシントン条約などにも触れながらスナネコについて説明いたします。

スナネコは、取引の規制を図る条約であるワシントン条約附属書IIに掲載されています。

附属書IIに掲載されている動植物は、絶滅のおそれのある種ではないものの、その種やその種によって得られる材料などが違法に捕獲や採取、取引されないように規制する目的で掲げられています。

そのため、附属書IIに掲載されている種を取引する際には、輸出する国の輸出許可書が必要となります。

人間による環境の変化がスナネコに大きな影響を及ぼしています。放牧を理由とした生息地の破壊やそれに付随した獲物の減少、人為的に移入された他種による捕食などによってスナネコのの絶滅が懸念されています。

また、パキスタンでは1990年代後半に行われた地下核実験によって、スナネコの生息地が深刻な影響を受けてしまったと考えられています。

スナネコの天敵は大型の食肉類であるカラカルやキンイロジャッカル、タイリクオオカミなどや大型の鳥類であるイヌワシがあげられます。また、ヘビに襲われることもあります。

ここでは、スナネコの天敵についていくつかの分類に分けて説明いたします。

スナネコの天敵としてイヌワシなどの大型の鳥類があげられます。行動する時間帯が近いため、スナネコは大型の猛禽類に捕食されやすいです。また、幼い子猫だとワシミミズクに襲われる可能性もあります。

これらフクロウやワシなどの大型の猛禽類はスナネコにとって捕食される危険がある敵です。

カラカルやキンイロジャッカル、タイリクオオカミなどの大型の食肉類系の哺乳類もスナネコの天敵としてあげられます。

スナネコは小柄で捕食しやすいため、これら大型の食肉類系の哺乳類にとって絶好の餌といえます。また、子猫は成体と比べてさらに体が小さいため、アカギツネに襲われる可能性も高くなります。