スナネコは砂漠の天使！7つの特徴や性格と絶滅危惧種｜子猫を発見

スナネコの大きな特徴の1つとして、頭部のつくりがあげられます。頭部は幅広く、大きく尖った三角形の耳は低く離れた位置にあります。スナネコは砂漠に生息する猫なので、耳の中は長い毛で覆われており、この毛は耳孔に砂が入ってしまうのを防ぐ役割をしています。

このように、スナネコの体のつくりは砂漠での活動に適したものになっています。

一般的にネコは聴力が良いことで知られていますが、スナネコの聴力も非常に優れていることで有名です。

イエネコの五感で一番優れているのは聴覚であり、可聴域は60ヘルツ～65キロヘルツとされていて犬や人に比べて高音域に強いです。また、種によっては100キロヘルツまでの帯域を聞き取ることができる種類のネコもいます。

このように、ネコは非常に聴覚が優れていて、スナネコも同じように聴覚が優れていると考えられます。スナネコはこの非常に優れた聴覚を地中に隠れた獲物を探しあてるなど、狩りに役立てています。

スナネコの体毛はイエネコなどの猫とは少し違うつくりになっています。足の裏が長い体毛で覆われているなど、スナネコの体毛は砂漠で活動するのに適したつくりになっているのが特徴的です。

砂漠は摂氏80℃近くになることもあり、体毛で体を守らなければ容易に死んでしまうので、砂漠に生きるスナネコらしい進化であるといえます。

スナネコの足の裏は長い体毛で覆われていて、この体毛によって熱い砂漠の上を問題なく歩くことができます。砂漠は非常に高温であるため、この体毛がなければすぐに足の裏を大やけどしてしまい、砂漠の上を満足に歩くことさえできません。

この体毛はスナネコにとって必要不可欠なものであり、他の種の猫には見られないスナネコならではの特徴です。

スナネコは砂漠に生息するため、日本でよくみられるネコとは生態が大きく違っています。そのため、スナネコには砂漠に生息する生き物らしい生態がよくみられます。


ここでは、スナネコの生態について説明いたします。

スナネコは主に夜行性で、日中は巣穴や岩陰に身を潜めて過ごしています。砂漠の日中はとても気温が高くなり、歩くだけで足の裏をやけどしてしまう危険もあります。これらの理由から、日中に活動することは命取りです。

そのため岩陰や巣穴などで日が沈むのを待ちます。そして日が沈み、夜になると活動を開始します。

スナネコは主に夜行性のため、夜になると活動を開始します。暑い砂漠では日中に活動することが難しく、日中は基本的に岩陰や巣穴に隠れて過ごします。

また中には例外もいて、生息地によっては昼行性のスナネコもいます。例えば、キジクルム砂漠では昼行性で、暑い時期のみ夜行性になります。