どうして犬はキスするの？犬がキスする理由と愛情表現をご紹介

リーダーを中心として、群れで暮らしてた狼を祖先にもつ犬にとって上下関係は重要です。相手の口元を舐める行為は服従の意味もあり、敬意を払う行為です。犬にとって飼い主はリーダー的存在ですから、「私はあなたに従いますよ」というサインを出しているということになります。

特に顎下から伺うように舐める場合が多いです。上位のものからの舐め返しがあれば、その服従は受け入れられたと捉えます。このように、意味によって舐め方も少し変化するので面白いですね。

ここまでは犬がキスをすることの意味について考察してきましたが、その他の愛情表現にはどんなものがあるのでしょうか。また、愛犬のあの行為はどんな意味があるんだろうという疑問にもお答えします。

犬がしっぽを振っているときは嬉しいとき！というのは割と一般的に知られていることだと思います。しかし、しっぽを振っていても、全く違う意味のときもあるのです。

嬉しいときは、興奮気味に高くあげたしっぽを小刻みにフリフリします。しかし、大きくブンブンと振っているときは警戒しているかもしれません。

そんなときに迂闊に手を出すと噛まれる恐れもありますので、しっぽを振っている＝喜んでいるとは思わずに、表情やその他の行動も総合的に見て判断する様にしましょう。

犬は同じペットとしてのある猫と比較しても、表情が豊かですよね。笑顔の犬はそれだけで人を癒してくれます。

しかし厳密には、笑顔ができるのは類人猿以上の動物と言われています。犬の笑顔に見える表情は、リラックスしているときの半開きの口、そして相手に親愛の情を示す目を細める行為から派生したものです。

しかしそれだけでなく、人と長い年月を共にする中で学習し体得したという説もあります。確かに野生の狼には、あの様な表情を見ることはあまりありません。

愛犬が飼い主に自分の体をスリスリとこすりつける場面はよくあります。これも愛情表現のひとつであり、「甘えたい」や「構ってほしい」の意思表示です。

そういうときは、是非相手をしてあげてくださいね。

お腹は犬の急所のひとつでもあります。そのお腹を見せるという行為は、犬にとって最大の信頼を表すものです。

また子犬がよく母犬に対してもお腹を見せますが、これは甘えや構ってほしいという意味をもちます。飼い主に対しても同じような気持ちでしているのでしょうね。

また、下位のものが上位のものに服従を示す意味でもお腹を見せますよ。

顔を舐めるという行為は、狼時代の上位者に対して親愛の情を示す挨拶の名残ともいわれています。犬があなたのことをリーダーと認めている証でもあります。とても良い関係を築けていると思いますよ。