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シェルティーとはどんな犬?飼い方や飼い主に向いている人などを紹介

更新日:2023年11月09日

シェルティーを飼いたいけれどどんな犬なのか知らない、という人も多いのではないでしょうか。本記事ではシェルティーの歴史や性格、特徴まで詳しく紹介しています。飼い方や子犬の選び方も紹介しているため、シェルティーを飼うことを考えている人はぜひご覧ください。

シェルティーとはどんな犬?飼い方や飼い主に向いている人などを紹介
「シェルティーを飼ってみたいと思っているけれど、どんな犬なの?」
「シェルティーを飼うときに気をつけておかなければいけないことはある?」
シェルティーを飼ってみたいと考えていてもどんな犬なのか知らなかったり、飼い方が分からなかったりすることもあるでしょう。

本記事ではシェルティーとはどんな犬なのか、シェルティーの歴史や性格・特徴について紹介します。また、シェルティーの飼い方や注意しておきたい病気、飼い主として向いている人や子犬を選ぶときのポイントも紹介しています。

この記事を読むことで、シェルティーがどんな歴史や特徴をもつ犬なのか理解できるだけでなく、飼い方や注意しておくべき病気も把握できるでしょう。

シェルティーについて知りたい人や、注意すべき病気について知っておきたい人は、ぜひこの記事を参考にしてください。

シェルティーとはどんな犬?

シェルティーは大型犬よりは小さい中型犬で、中型犬の中でも人気の犬種です。シェルティーの毛は長毛で美しく、気品のあるたたずまいとその穏やかな気性もあいまって、日本だけでなく世界でも人気がある犬となっています。

しかし人気があることは知っていても、実際にシェルティーがどんな犬なのか知らない、という人も多いのではないでしょうか。

実は「シェルティー」は愛称で正式名称は他に存在します。また、コリーと似ているとも言われていますが、違う特徴をもつ犬でもあります。

ここからは、シェルティーの正式名称やコリーとの違いについて紹介していきます。

正しくは「シェットランド・シープドッグ」

「シェルティー(Sheltie)」の愛称でよく知られていますが、正式名称は「シェットランド・シープドッグ(Shetland Sheepdog)」といいます。

シェットランドとは、イギリス(スコットランド)北端の北海に浮かぶ「シェットランド諸島」のことです。シープドッグはその名前の通り、羊をまとめる牧羊犬を意味しています。

シェルティーの正式名称から、シェルティーがイギリス(スコットランド)のシェットランド諸島で牧羊犬として活躍してきた犬種であるということが分かるでしょう。

日本ではシェットランド・シープドッグよりも愛称のシェルティーで呼ばれることが多いですが、フランスでは意味が同じ「ベルジェ・デ・シェットランド(Berger des Shetland)」と呼ばれていました。

また、シェルティーはその交配の歴史から、「シェットランド・コリー」や「ミニチュア・コリー」、「リリプシャン・コリー」や「フェアリー・ドッグ」という呼び方をされていたこともあります。

出典・参照: シェットランド・シープドッグってどんな犬?性格としつけ方|アクサダイレクト

似ているとされるコリーとの違い

コリーの中でもとくに「ラフ・コリー(Rough Collie)」と似ていると言われますが、シェルティーとラフ・コリーは違う犬種です。

一番大きな違いは、ラフ・コリーが大型犬であるのに対してシェルティーは中型犬であることでしょう。

ラフ・コリーの体高は約55cm~60cmとかなり大きいのに対して、シェルティーの体高は約35cm~37cmと小さいです。体の大きさを見比べれば見分けは簡単につくでしょう。

また、ラフ・コリーよりも小型なシェルティーはより筋肉質で引き締まっているだけでなく、ラフ・コリーのスタンダードカラーが3色なのに対して、シェルティーのスタンダードカラーは5色という違いもあります。

ただ、コリーの中でもラフ・コリーとシェルティーがよく似ているというのは事実です。ラフ・コリーが小さいうちは見分けがつかないということもあるでしょう。

これには、シェルティーがラフ・コリーと交配・改良を重ねて誕生した犬種であることが影響していると言えます。

シェルティーの歴史

シェルティーは「シェットランド・シープドッグ」という名前の通り、イギリス(スコットランド)北端のシェットランド諸島にて、羊をまとめる牧羊犬として活躍していた大型犬が元になったとされています。

シェットランド諸島で活躍していた大型の牧羊犬が、同じくイギリス(スコットランド)を原産国とするボーダー・コリーやラフ・コリーと交配・改良されて進化した結果、現在のシェルティーになったと言われています。

シェルティーがラフ・コリーとよく似ていると言われるのは、現在のシェルティーにいたるまでの交配にラフ・コリーが使われていたことも影響しているのでしょう。

もともとは大型犬であったとされるシェルティーの先祖ですが、前述したように現在のシェルティーは中型犬です。交配に使われていたとされているボーダー・コリーやラフ・コリーも大型犬でしたが、どうして中型犬になったのでしょうか。

以下では、シェルティーの歴史としてどんな環境で進化してきたのか、その人気の歴史についても掘り下げていきます。

厳しい寒冷地の環境で進化した

シェットランド諸島は「海洋性亜寒帯気候」と呼ばれる気候で、イギリス(スコットランド)の中でもかなり寒い地域にあたります。

シェットランド諸島の気候は平均気温が7℃を下回るのが11月~4月まで続き、夏の7月や8月の平均気温でさえ12℃前後、最高気温も14℃前後とかなり涼しいことが特徴でしょう。

シェルティーの先祖となる大型犬の牧羊犬は、シェットランド諸島の厳しい寒冷地の環境で進化を続けてきました。海洋性亜寒帯気候と呼ばれる寒冷地にあるシェットランド諸島は荒涼としており、植物や牧草も大きくは育ちにくい環境です。

そのため家畜も大型になりにくく、牧羊犬として飼われていたシェルティーもだんだんと小型化していき、現在の大きさになったと考えられています。シェルティーは長い歴史の中で環境に合わせて、進化してきたのでしょう。

シェットランド諸島のお土産として人気だった

19世紀にイギリス海軍がシェットランド諸島に立ち寄った際、水兵がシェルティーを気に入ってイギリスに持ち帰ったことによりシェルティーが知られるようになりました。以来、シェットランド諸島からの人気のお土産になっていきました。

イギリスに紹介された頃は「シェットランド・コリー」と呼ばれており、シェットランド・コリーとして犬種を保護するためのクラブが設立されています。シェルティーの名前は、元はシェットランド・コリーだったのです。

ただ、ここでコリーの愛好家からコリーの名前がついていることに反対が出ました。コリー・クラブの反対を受け、シェルティーはシェットランド・コリーからシェットランド・シープドッグという名称に変更されました。

日本にシェルティーが紹介されたのは、1955年頃(昭和30年頃)だと言われています。ちょうどその頃日本では名犬ラッシーが放映されており、コリーに人気が集まりました。

しかし、コリーは大型犬で日本の住宅事情では飼うのが難しい家庭が多く、コリーに似ていてより小さいシェルティーが注目されるようになったのです。

シェルティーの性格

シェルティーは基本的に、穏やかで優しい性格をしています。とくに飼い主やその家族に対しては一途な性格をしており、飼い主やその家族に対してだけ甘えたり、忠実にふるまってくれたりする姿が印象的でしょう。

頭も賢く、飼い主が言うことを理解して動いてくれます。しつけもそれほど難しくはないでしょう。

もともと牧羊犬であったことから、活発で遊び好きという一面も持っています。散歩が好きだったり、飼い主とのコミュニケーションでおもちゃを使って遊んだりすることが大好きです。

ただ活発で遊び好きであるがゆえに、散歩ができないと運動不足になってしまったり、コミュニケーションが不足したりすると、ストレスから無駄吠えしてしまうこともあるでしょう。

また、シェルティーにはデリケートな一面もあります。穏やかな性格ですが、警戒心が強いことから飼い主以外にはなつかず、知らない人に噛みついたり吠えてしまったりとトラブルを起こすこともあるでしょう。

シェルティーは優しく穏やかな賢い犬ですが、繊細な面があることをよく理解しておく必要があります。

シェルティーの特徴

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初回公開日:2023年05月23日

記載されている内容は2023年05月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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