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シェルティーとはどんな犬?飼い方や飼い主に向いている人などを紹介

更新日:2024年10月13日

シェルティーを飼いたいけれどどんな犬なのか知らない、という人も多いのではないでしょうか。本記事ではシェルティーの歴史や性格、特徴まで詳しく紹介しています。飼い方や子犬の選び方も紹介しているため、シェルティーを飼うことを考えている人はぜひご覧ください。

シェルティーとはどんな犬?飼い方や飼い主に向いている人などを紹介
シェルティーは美しい長毛や筋肉質でバランスのよい体つき、顔は長めで鼻筋の通った整った美しい顔立ちです。体高は33cm~41cm程度、体重6kg~10kg程度で長毛は柔らかくふさふさしています。

シェルティーには「イギリスタイプ」「アメリカタイプ」があることも知っておきましょう。日本でシェルティーとして飼われているのは、アメリカタイプが多いと言われています。

イギリスタイプのシェルティーは、もともとの牧羊犬としての資質を大切にしているタイプのシェルティーです。そのシェルティーがアメリカに渡り、より「美しさ」を追求されたことで生まれたのがアメリカタイプのシェルティーとされています。

より見た目が美しいのがアメリカタイプであり、また体格もイギリスタイプよりもアメリカタイプの方ががっしりとしているでしょう。

シェルティーの寿命

シェルティーの平均寿命は、12歳~13歳前後と言われています。犬の平均寿命は約13年~14年と言われているため、シェルティーの寿命は犬の平均寿命よりは多少短めでしょう。

しかし、個体によっては長く生きる例もあります。日本国内においても20歳まで生きた例があるため、個体によっては平均寿命の倍程度まで生きることがあるでしょう。

犬の寿命は飼育環境によっても変わると言われています。たとえば屋外飼育と屋内飼育では、屋内飼育の方が長生きしやすいです。これは屋内で暮らせることで外気温の影響を受けにくくなり、感染症や事故にもあいにくくなるといったことが理由と考えられています。

いずれにしても、シェルティーは平均的な犬の寿命程度は生きてくれます。長く一緒に暮らすことを考えて飼うようにしましょう。

シェルティーの毛色・大きさ

シェルティーのスタンダードカラーは「セーブル」、「トライカラー」、「ブルーマール」、そして「ブラック&ホワイト/ブラック&タン」の5色です。

セーブルはシェルティーによく見られる、茶色で薄いゴールドからマホガニーまでの色合いの毛色のことです。鮮やかな色合いをしており、色の濃淡によって違う名前で呼ばれることもあります。

トライカラーは体が黒い毛色のシェルティーのことです。シェルティーの頬や目の上などには茶色が入ります。ブルーマールはシルバーブルーの毛色をしており、黒色が大理石の模様のように入っているシェルティーのことで、全体的に青く見えます。

ブラック&タンは今では存在しないとされている毛色です。ブラック&ホワイトは名前の通り黒と白の2色の毛色をもつシェルティーです。ハイブラックとも呼ばれ、シェルティーの毛色の中では珍しいとされています。

ジャパンケネルクラブによると、シェルティーの理想の体高は牡で37cm、牝は35.5cmとなっています。体高が33cm以下、あるいは40.5cmを超えると好ましくないとされていますが、個体差があるため理想よりも小さい場合や大きい場合もあります。

出典・参照: シェットランド・シープドッグ|一般社団法人 ジャパンケネルクラブ

シェルティーの飼い方

シェルティーは長毛でダブルコートになっているためかなりの毛量があり、毎日毛が抜けます。美しい長毛を保つためには、こまめなブラッシングが欠かせないでしょう。

また、毛量が多いため見た目では太ったり痩せたり、問題が起こっていたりするかどうかが分かりにくいです。毛によって体が隠れているため、見た目だけでは体の変化に気づけない可能性が高いでしょう。

シェルティーの体調管理をするためにも、定期的に体重測定をしたり、体を触っておかしなところはないか確認したりする必要があります。とくに子犬の時期のシェルティーは食事の適量が日々変わっていくため、毎日こまめに量を変える必要があるでしょう。

また、ブラッシングの際にはシェルティーの目や鼻だけでなく、皮膚や爪も確認しましょう。

シェルティーをしつける際のコツ

シェルティーをしつける際は飼い主がリーダーとしてふるまい、良いことをしたらしっかりと褒め、悪いことをしたら短く叱るようにすることがコツです。

シェルティーはとても頭がよい犬であるため、甘やかしてしまうと言うことをきかず、しつけられなくなってしまう可能性があります。飼い主はリーダーとして、毅然とした態度でシェルティーをしつけましょう。

また、悪いことをしてしまったシェルティーを叱る際にも注意が必要です。シェルティーは優しく穏やかな反面でデリケートな面ももつため、厳しく叱りすぎてしまうと飼い主に対して恐怖を感じるようになってしまうでしょう。

シェルティーは長い歴史の中で人と共に暮らし牧羊犬として活躍してきたことから、とても賢く飼い主に対して一途で忠実な面があります。

飼い主が毅然とした態度で接したり、甘やかしすぎず厳しくしすぎたりしないように気をつけることで、スムーズにしつけられます。

日々の運動が大切

シェルティーは犬の中でもかなり活発で、遊び好きな犬です。そのため日々の生活の中でも運動量が必要で、散歩は1日2回程度、1回の散歩も30分程度はした方がいいでしょう。

毎日同じ道を散歩するのではなく、ときには違う道を散歩コースにしてみたり、少し早めに歩いたりジョギングしたりすると楽しく散歩できます。ドッグランで自由に遊ばせることもおすすめです。

ただ、散歩させる際にも注意点があります。警戒心が強いため、吠えたり動き回るものに反応して追いかけたりすることがあります。牧羊犬として活躍するための本能ですが、現代で飼う際には問題行動の原因になってしまうでしょう。

こういった行動を抑えるためには、「リーダーウォーク」で散歩させることが大切です。しっかりと飼い主の足元に寄り添って散歩することを覚えさせれば、見知らぬ人や見知らぬ犬を追いかけようとしたり、吠えたりする可能性が低くなります。

シェルティーを飼う際に注意したい病気

ここでは、シェルティーがかかりやすい病気を紹介しています。シェルティーを飼う際にはこれらの病気にかかりやすいことを知り、対処や早めの治療をおすすめします。

・膿皮症
・毛包虫
・疥癬 (ヒゼンダニ症)
・フィラリア症
・胃腸炎
・ケンネルコフ
・重症筋無力症
・てんかん

「膿皮症」はなんらかの原因によりシェルティーの皮膚のバリア機能が低下して起こる皮膚の病気です。「疥癬」はヒゼンダニが皮膚に寄生し、かゆみを引き起こします。「毛包虫」は毛包中にニキビダニが見られる病気で、重篤な皮膚疾患になる可能性のある病気です。

「フィラリア」は蚊によって寄生虫に感染する病気で、体重が減ったり咳がでたり呼吸が速まるといった症状があります。「胃腸炎」は散歩中に落ちている異物を食べることで起こりやすく、嘔吐や腹痛をもたらします。

子犬の頃に起こりやすい「ケンネルコフ」は、伝染性気管支炎です。「重症筋無力症」は神経伝達物質の伝達障害により起こり、筋力が低下したり運動障害を起こすことがあります。「てんかん」は脳の病気で、硬直してガタガタ震えたり欠伸といった発作が見られる病気です。
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初回公開日:2023年05月23日

記載されている内容は2023年05月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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