どうして犬は布団を舐めるの？犬が布団を舐める理由とその対処法

眠る前に犬が布団を舐める理由としてまず考えられるのが、自分の匂いを探しているからということです。

犬は人間と比べると何百万倍もの優れた嗅覚を持っており、匂いにはとても敏感な生き物です。

睡眠時は最も無防備になるため、自分の匂いがしみついた場所を探して安心感を得るべく、布団を舐めることがしばしばあります。

とりわけ新しいベッドを作ってもらったばかりの犬や、新居に引っ越した直後の犬、新しく家に迎え入れられたばかりの犬など、自分の寝床がまだ完全に決まっていない時によくこのような行動を取るでしょう。

安全な場所を確保したいからというのも、犬が寝る時に布団を舐める理由のひとつとして考えられるでしょう。

犬は寝る時に外敵から攻撃されると全くの無防備の状態になってしまうので、布団を舐めることでしっかりと自分の匂いを寝床につけて「ここは自分のテリトリーだぞ」と周囲に縄張りをアピールしようとすることがあります。

特に、警戒心の強い犬はこのような心理から布団を舐めることがあるでしょう。たとえば、元保護犬や元野良犬は安心しきった状態で眠ることが今までできなかったため、安全確保のために布団をしばしば舐めます。

犬が寝る時に布団を舐めるのは、何も明確な理由があるとは限りません。ただ単に、犬の習性ゆえに特に理由がなくとも布団を舐めることもあるからです。

何かを、とりわけ自分のテリトリー内にあるものを舐めるというのは、犬にとってごく自然な行為であり、本能的な習性と言っても過言ではありません。

不安や緊張・ストレスを感じているわけではないけれど、なんとなく布団を舐めることで落ち着くから、あるいはそれが習慣になっているからというのも、犬が寝る際に布団を舐める理由として説明できるでしょう。

飼い主さんの匂いの染みついた布団を舐めるというのは、犬からの愛情表現だと考えられるでしょう。では、他に犬はどのようにして愛情を表現してくれているのでしょうか？

ここからは、犬のよくある愛情表現についてチェックしていきましょう。

犬の愛情表現として最も有名かつオーソドックスなのが、舐めるという行為です。犬は大好きな人に対して「好きだよ」という愛情を伝えるために、顔などその人の体をぺろぺろと舐めます。

顔などを舐めるというのは、私たち人間が愛する人や家族に行うキスのような感覚なのでしょう。

犬から口元など顔を舐められるということは、犬から好かれていることの証拠ですので、喜んでよいと言えます。

しっぽを振るというのも、犬の定番の愛情表現方法として挙げられるでしょう。犬は大好きな人を目の前にすると、あるいは大好きな人に噛まってもらえると、無意識のうちにしっぽを振ります。

しっぽを振るというのは、犬からの好意や愛情・親愛のボディランゲージだと言えるでしょう。

たとえば、飼い主さんが外出先から帰宅すると犬は大喜びして玄関までお迎えに行き、嬉しそうにしっぽをふりふりさせます。

犬の愛情表現のひとつとして知っておきたいのが、すり寄ってくるということです。犬は大好きな人に対して体を擦り付けるようにしてスリスリとスキンシップをしてきます。

「大好きな人の匂いを自分の体にいっぱいつけたい」「大好きな人の優しいぬくもりを体中で感じたい」と考えているのでしょう。

すり寄ってきた時に優しく声をかけたり撫でてあげると、犬は嬉しそうにしてくれるはずです。

犬が執拗に布団を舐めると布団が汚れてしまいますし、何よりストレスなどが原因でそのような問題行動を取ってしまっている可能性があります。

ここからは、犬が布団を舐める時の対処法についてご紹介していきますので、ぜひご参考ください。

空腹をまぎらわそうとして布団を舐める犬もいます。この場合は、ご飯をあげることが何よりの対処法だと言えるでしょう。

ご飯の量が足らないと、あるいはご飯とご飯の時間の間隔が空きすぎていると犬は空腹ゆえに布団を舐めてしまうことがあるので、ご飯の量・時間などを見直してみてください。