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断耳は必要なの?断耳を行う理由とは|断耳の方法や各国の反応

更新日:2024年11月01日

皆さんは、ドーベルマンやボクサーの耳が生まれつきピンと立ち耳であると思いますか?元来、これらの犬種は垂れ耳なのですが、耳の一部を切除する断耳という行為によって立ち耳になっています。この記事では、断耳を行う理由や断耳に対する各国の反応などについてご紹介します。

断耳は必要なの?断耳を行う理由とは|断耳の方法や各国の反応

断耳の方法3:成長した犬は手術が必要

断耳をするには、軟骨の成長具合がとても重要になります。そのため、成長した犬が断耳をする場合は、より難しい手術となります。

また、成長することで知覚も敏感になっているので、傷の痛みも子犬の時期に比べて大きくなりますから、より慎重に断耳をするかどうかを判断する必要があります。

獣医さんとよく相談をして「切らない」という選択をすることも大切です。

現在断耳が規定されている犬種

断耳が、犬種標準(スタンダード)とされていたり、今でも断耳する犬種にはどのようなものがあるのでしょうか?

断耳する犬種として代表的な犬種の普段見慣れている姿は、実は断耳をした後の姿というのも少なくありません。

断耳する犬種

  • ミニチュアシュナウザー
  • ボクサー
  • グレートデン
  • マンチェスターテリア
  • ドーベルマンピンシャー
  • アメリカンピットブルテリア

断耳に対する国の反応

現在では、外見上の理由が断耳を行う大きな理由となっていますが、世界の国々では、断耳が動物虐待になるとの理由で禁止されている国もあります。

断耳に対する世界の国々の反応、また日本の反応は、どのようなものなのでしょうか?
国/地域断耳への反応
ヨーロッパ反対(法律で禁止されている国もある)
アメリカ賛成(反対の声が続出)
カナダ賛成(禁止する州もある)
日本賛成(飼い主、ブリーダー任せ)

ヨーロッパは断耳禁止国がある

昔は犬を守るために行われてきた断耳ですが、犬に大きな負担をかけることになる断耳については、動物愛護の観点から反対する声も大きくなってきています。

イギリスをはじめ、ドイツなどのヨーロッパの国々では断耳をすることが法律で禁止されています。

断耳が禁止されている国では、医学的な治療のためではない、外見上の理由から断耳をした場合、動物虐待となってしまい罰則が設けられています。

禁止している国

  • イギリス
  • ドイツ
  • オランダ
  • デンマーク
  • スウェーデン
  • ノルウェー
  • スイス
  • フランス

アメリカは反対者が続出

アメリカでは、犬種標準(スタンダード)として、断耳を行うことが容認されていますが、やはり、動物愛護の観点から、断耳に対して反対する声が大きくなってきています。

しかし、ヨーロッパのように法律で禁止するまでは至っておらず、飼い主の判断に委ねられている状況です。

外見的な理由での断耳を拒否する動物病院もあり、断耳に対する反対は続出しています。

カナダは禁止する州が出てきている

カナダにおいても、犬種標準(スタンダード)として断耳を行うことが容認されていますが、断耳を禁止する州も出てきています。

大西洋に面している、ニューブランズウィック州、プリンスエドワードアイランド州、ノバ・スコシア州、ニューファンドランド・ラブラドール州で断耳が禁止され、2012年にはマニトバ州でも州の獣医師協会が断耳することを禁止にしました。

その他の州でも、断耳を禁止とすることが検討されています。

日本は容認する姿勢をとっている

日本での断耳はどのような状況かというと、現在の法律では「断耳を禁止する」という条項はなく、飼い主やブリーダーの判断に任されているのが現状です。

しかし、海外での断耳に対する反対の声は日本にも入ってきているため、最近では、断耳してないドーベルマンなどを街で見かける機会も増えてきています。

断耳を反対している国が増えている

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初回公開日:2019年08月27日

記載されている内容は2019年08月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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