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犬のまつ毛は切ってもいいの?犬のまつ毛の役割を詳しくご紹介

更新日:2024年03月26日

愛犬の顔を見ていて、まつ毛が気になることはないでしょうか。犬の種類によっては、まつ毛がかなり長くなるという犬種があります。犬のまつ毛はカットしてもよいものなのか、そもそもまつ毛にはどのような役割があるのか、犬のまつ毛について解説します。

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犬のまつ毛の役割とは?

トリミングをしていると気になるのが、犬のまつ毛です。人間にもまつ毛はあるのですが、まつ毛をカットする人はほとんどいないでしょう。

人間のまつ毛には空中を舞うゴミ、ホコリなどから目を守る役目や、目を乾燥から守りうるおいを保つ役割などがあります。これらの役割のためにも、まつ毛をカットする人はほとんどいません。

では犬の場合はどうかというと、人間のまつ毛は上下に生えているのですが、犬の場合は上しか生えていません。

犬のまつ毛にはどんな役割があるのか、邪魔だというだけで切ってしまってよいものなのか、見ていきましょう。

犬のまつ毛の役割1:目や眼球の保護をする

犬のまつ毛が持っている大切な役割の1つ目は、まつ毛が犬の目や眼球に入りそうな異物をさえぎることで、目や眼球の保護をするという役割です。

室内だけでも、空気中にはチリやホコリなど雑多なゴミが浮いています。犬のまつ毛にはこういった異物が目や眼球に入りこんで傷つけたりすることから、目や眼球を保護する役割があるんです。

また、雨の日や犬の体を洗っているときに、シャンプーや水が直接目に入ったりしないようまつ毛がガードしているという役割もしています。

犬にまつ毛があるのは、空気中にただようゴミや雨などの水から目を守るためでしょう。

犬のまつ毛の役割2:目の乾燥を防ぐ

人間でも、じっと目を開いていると目が乾燥してくるということがあるでしょう。犬のまつ毛には、犬の目を乾燥することから防ぐ、という役割もあります。

すでに紹介したように人間のまつ毛と犬のまつ毛は違います。また犬の場合は目頭に「瞬膜(しゅんまく)」と呼ばれるヒダがあって、そこから涙が分泌して目をうるおわせる働きを持っています。

犬のまつ毛はこのうるおいを守って水分が蒸発するのを減らし、目が乾燥することを防いでいます。まつげがあると蒸発が半減するというのですから、その役割は重大です。

犬が人間よりも長く目を開けたままでいられるのは、「瞬膜」やまつ毛のおかげでしょう。

犬のまつ毛の役割3:日差しから目を守る

犬のまつ毛がもつ役割の3つ目は、日光の強い日差しが目を傷つけることがないよう、まつ毛がガードするという役割です。これは、犬にとっては大事な役割となっています。

というのも、犬の場合は小型犬であっても一般的に散歩はさせた方がよいため、外出する機会が多いからです。

猫など室内飼いのみで対応できるペットなら日光を避けることも難しくはありませんが、犬の場合はそうではありません。

犬は外に出かける機会が多いため、そんなときに目が太陽によって傷つけられることがないよう、まつ毛がガードしています。目元にカゲを作り出して目の日よけをする、という役割もします。

犬のまつ毛の役割4:まばたきをさせる

人間のように頻繁ではありませんが、犬もまばたきをしています。このまばたきを行わせるという役割も、犬のまつ毛がもつ大事な役割の1つとなっています。

例えば、人間のまつ毛に異物が触れると意識しなくてもかってに目をつぶってしまう、ということがないでしょうか。これは、目を異物から守るための自然な働きです。

犬のまつ毛にも同じような役割があり、まつ毛に異物が触れることでまばたきをして目を守ります。犬のまつ毛に触れてみると、目を閉じる姿を確認することができるでしょう。

犬は瞬膜があるので人間よりも目が乾燥しにくくまばたきの回数は少ないのですが、きちんとまばたきをしていますし、まばたきする必要があります。

犬のまつ毛は切ってもいいの?

いくつもの役割をもっている犬のまつ毛を切ってもよいのかということですか、基本的にカットの必要はありませんがあまりにもまつ毛が長い場合に、切った方がよいというケースがあります。

猫のヒゲのように、犬のまつ毛は絶対に切ってはいけない、ということはありません。しかし犬のまつ毛にはまつ毛なりに目を守る役割がいくつもあるため、好きなように切ってよい訳でもありません。

ここからは、犬のまつ毛を切るときにどんなことを気をつければよいのか、長さについてや切るときの注意ポイントを紹介いたしますので確認しておいてください。

犬のまつ毛は切ってもいいのか注意点2つ

  • 犬のまつ毛には最適な長さがあり、犬種によっても長さが変わる
  • まつ毛のカットをする場合は愛犬の様子を見ながら慎重にカットする

まつ毛には最適な長さがある

犬のまつ毛は切っても構わないのではありますが、まつ毛がもつ役割をきちんとはたしてもらうために最適な長さ「目幅の1/3」は維持している必要があります。

ただ犬種によって、まつ毛をカットする必要がでてきたりまったくその必要がなかったりと違いがあります。とくに短毛種や長毛種など、被毛の長さによって変わってくることがあります。

被毛の長い長毛の犬、スコッチテリアのように毛の長い犬の場合はまつ毛も相応に長くなりやすく、目が隠れるほど長くなったらまつ毛をカットした方がよいでしょう。

日本で大のプードルのような短毛の犬種は、逆にまつ毛は長くなりにくいので、そもそもカットする必要があまりないでしょう。

カットする場合は愛犬の様子を見ながら

もしも犬のまつ毛をカットする必要があると判断した場合でも、カットをするときは犬の様子を見ておかしなそぶりをしていないか、気をつけて行うようにしましょう。

理想的なのは、トリミングサロンで相談してみることです。トリミングサロンなどではさまざまな犬種のトリミングを行っていることから、どの程度ならカットした方がよいのか判断しやすいです。

トリマーさんなら犬のまつ毛のカット自体も慣れているので、問題なく行うことができるでしょう。

とくにはじめのうち、慣れていないうちは飼い主がやるのでは最適な長さが分かりにくいです。できればトリミングサロンでカットしてもらうときに、一緒にやってもらうとよいでしょう。

愛犬のまつ毛をお手入れしよう!

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