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犬に鳥の骨はNG?愛犬に与えるときの注意点とメリットを知ろう

更新日:2024年03月10日

犬が鳥の骨を食べた時のリスクについて、その理由と共にやさしく解説。骨が危険だからといってただ回避するのではなく、鳥肉に含まれる高い栄養価など、メリットも多くあることも含めて、最終的に骨を与えるかどうか、飼い主さんが判断しやすいように解説します。

犬に鳥の骨はNG?愛犬に与えるときの注意点とメリットを知ろう

犬に鳥の骨を与えるのは危険?

犬に鳥の骨を与えるのは危険だとよく言われますが、本当でしょうか?答えはYESでありNOでもあります。

犬の消化能力は非常に高く、柔らかい鳥の骨は問題なく消化すると言われています。一方で鳥の骨が危険とされる理由として、大きく2つ考えられます。

ひとつは、手羽先や手羽元など、犬が丸呑みしやすいサイズであること。もうひとつは、鳥の骨は縦に鋭く裂けやすく、口内や内臓を傷つけてしまうリスクがあることが挙げられます。

鶏肉の与え方

犬は生態上、鶏の生肉を与えても特に問題はないと言われています。しかし、通常鶏肉は加熱処理を前提に売られていますので、あらゆるリスクを回避するためにも加熱したものを与えた方が安心です。

鶏肉は豚肉や牛肉に比べ、低脂肪、低カロリーでとってもヘルシー。愛犬の健康を考える上で、欠かせない食材です。部位によって食感や栄養素が異なるので、犬種や犬の年齢、体調に合わせて選ぶとよいでしょう。

いくらヘルシーだからといって、与えすぎには注意が必要です。特にダイエット中のワンちゃんには、鶏皮や脂身は避けてあげましょう。

鳥の骨の栄養価

鳥の骨は犬の健康な骨をつくり、歯を丈夫にするうえ、骨をかじることで歯磨き代わりにもなります。

しかし鳥の骨は縦に鋭く避けやすく、口内や内臓を傷つける恐れがあるため、危険を伴わない、鳥の骨以外の骨で補う方がいいでしょう。

また、骨付き肉を煮た時にできる煮こごりからもわかるように、骨の軟骨の部分にはコラーゲンを多く含みます。コリコリとした食感も楽しめる部分です。

鳥の骨を与えてはダメと言われる理由

鳥は飛ぶために体を軽くするように進化したと言われています。骨を空洞化するなどして軽量化には成功しましたが、一方で鳥の骨は脆く折れやすい形状に変化しました。

ニワトリも例外ではありません。ニワトリも骨は空洞化していて、親鳥になるほど顕著です。つまり、縦に裂けやすい骨の形状をしているということです。

鳥の骨そのものは、犬に与えても特に問題ありませんが、裂け方の形状によっては犬の口内や内臓を傷つけてしまうリスクを伴います。

そのため、鳥の骨、特に空洞化が進んだニワトリの親鳥の骨は避けた方が無難であると言われています。

もし犬に鳥の骨を与えたい場合の注意点

手羽先や手羽元は、丸呑みしやすいサイズなので注意が必要です。

もともと犬は本能的にほとんど噛まずに丸呑みする傾向がありますが、いくら犬が鳥の骨を消化することができると言っても、丸呑みの場合、吐き戻す確率が高まります。

また、加熱した鳥の骨は縦に鋭く裂けやすくなるため、口内や内臓を傷つけてしまうリスクがあります。

鳥の骨の注意点

  1. 加熱すると骨が縦に割れる
  2. 親鳥の骨は空洞化が進んでいる

鳥の骨の注意点1:加熱すると骨が縦に割れる

鳥の骨は加熱すると縦に割れやすくなるという特徴があります。

そこで提案したいのがケンタッキー・フライド・チキンの製法。加圧後に加熱処理しているため、鳥の骨が柔らかくなります。

これをヒントに、ご家庭で圧力鍋を使って調理すれば骨まで柔らかくすることも可能。丈夫な骨をつくることはもちろん、歯磨き代わりに犬に骨を与えたいという飼い主さんは挑戦してみてはいかがでしょうか。

犬の噛む力であれば噛み砕くことは容易ですが、やはり鳥の骨には違いないので注意は怠らないことをします。

鳥の骨の注意点2:親鳥の骨は空洞化が進んでいる

食肉として扱われる鳥肉は生まれて数カ月以内のひな鳥であることがほとんど。親鳥に比べてひな鳥の骨は、裂ける傾向は少ないと言われています。

親鳥の骨は空洞化が進み、縦に裂けやすい形状となっているため、ひな鳥よりリスクが高まります。

もし鳥の骨を与える場合は、リスクが伴うことを理解したうえで、キッチンバサミなどを使って食べやすい形状にするなどして与えるとよいでしょう。

ただし、高齢な犬や胃腸が弱い犬は骨が消化できない場合があります。鳥の骨を与えることは、すべての犬に有効ではありませんので、ご注意ください。

犬が鳥の骨を食べてしまった時の対処法

次のページ:鳥肉を犬に上げる時のやり方

初回公開日:2019年08月15日

記載されている内容は2019年08月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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