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犬・猫それぞれにおすすめ“手作りおやつ”レシピ5選+注意点

更新日:2025年11月08日

1分でわかるこの記事の要約 手作りおやつは、無添加で安全な材料を選べ、アレルギーや体調に合わせた調整が可能な点がメリットです。 犬や猫に与えてはいけない危険な食材を絶対に避け、初めての食材は少量から与えてアレルギーに注意 […]
1分でわかるこの記事の要約
  • 手作りおやつは、無添加で安全な材料を選べ、アレルギーや体調に合わせた調整が可能な点がメリットです。
  • 犬や猫に与えてはいけない危険な食材を絶対に避け、初めての食材は少量から与えてアレルギーに注意が必要です。
  • おやつは1日の総摂取カロリーの10%以内を目安とし、与えすぎによる肥満に配慮して適量を与えましょう。
  • 鶏ささみジャーキーや野菜ボーロなど、犬猫それぞれに特化した簡単でヘルシーなレシピを10種類紹介しています。
  • 手作りおやつは保存料がないため傷みやすく、冷蔵で2〜3日、冷凍でも1ヶ月以内を目安に使い切るのが安全です。
「愛犬や愛猫には、いつまでも健康でいてほしい」そう願う飼主さんにとって、毎日の食事やおやつは大きな関心事です。市販のおやつも便利ですが、「添加物が気になる」「アレルギー体質だから心配」といった悩みも多いのではないでしょうか。そんな時におすすめなのが、愛情を込めて作る「手作りおやつ」です。 この記事では、獣医師が推奨する注意点を踏まえ、初心者でも簡単に作れる犬と猫の手作りおやつレシピを10種類ご紹介します。

この記事でわかること

  • 犬と猫におやつを手作りするメリット
  • 安全なおやつ作りのために守るべき注意点(与えてはいけない食材リスト)
  • 初心者でも簡単な犬用・猫用おやつレシピ10選
  • 手作りおやつ正しい保存方法と賞味期限

この記事を読めば、安全でヘルシーなおやつ作りのすべてがわかります。

犬と猫におやつを手作りする4つのメリット

手作りおやつは、少しハードルが高く感じるかもしれませんが、実はたくさんのメリットがあり、愛犬・愛猫との暮らしをより豊かにしてくれます。

1. 無添加で安全な材料を選べる

手作りおやつの最大のメリットは、飼主さん自身が材料を一つひとつ選べることです。産地や品質にこだわった肉や野菜を使えば、保存料や着色料などの添加物を一切含まない、完全に無添加のおやつが作れます。愛犬・愛猫の口に入るものをすべて把握できる安心感は、何物にも代えがたいでしょう。

2. アレルギーや体調に合わせた調整が可能

アレルギーを持つ子や、特定の病気(腎臓病、肥満など)を抱える子にとって、おやつの選び方は非常に重要です。手作りであれば、アレルギーの原因となる小麦粉などを米粉で代用したり、グレインフリー(穀物不使用)にしたりと柔軟に対応できます。また、カロリーが気になる子には低カロリーな野菜を多めに、歯が弱い老犬・老猫には柔らかい形状にするなど、その時々の健康状態に合わせた調整が可能です。

3. 愛情が深まり、コミュニケーションのきっかけに

おやつを手作りする時間は、愛犬・愛猫への愛情を再確認できる貴重なひとときです。完成したおやつを「おいしいね」と声をかけながら与えることで、絆がさらに深まります。しつけのご褒美として使えば、トレーニングのモチベーションもアップするでしょう。誕生日など特別な日にケーキを手作りするのも素敵です。

4. 市販品より経済的な場合も

材料の選び方によりますが、旬の野菜や特売の肉などを活用すれば、高品質な市販品より経済的に済む場合があります。特に、ささみや野菜を乾燥させるだけのシンプルなジャーキーは、少量から手軽に作れるためコストパフォーマンスも抜群です。

手作りおやつを作る前に!必ず守るべき3つの注意点

手作りおやつはメリットが多い一方、正しい知識なしに与えるとペットの健康を害する危険性もあります。始める前に、以下の注意点を必ず確認してください。

1. 犬・猫に与えてはいけない食材を絶対に避ける

人間には安全でも、犬や猫には中毒症状を引き起こす危険な食べ物が数多く存在します。手作りする際は、これらの食材を絶対に使用しないでください。

特に注意が必要な食材リスト

  • ネギ類(玉ねぎ、長ネギ、ニラなど):赤血球を破壊し、貧血や血尿を引き起こします。加熱しても毒性は消えません。
  • チョコレート、ココア:テオブロミンという成分が中毒症状を引き起こし、最悪の場合死に至ります。
  • ぶどう、レーズン:急性腎不全の原因となる可能性があります。
  • アボカド:ペルシンという成分が嘔吐や下痢を引き起こすことがあります。
  • キシリトール:犬において急激な血糖値の低下や肝不全を引き起こします。ガムや歯磨き粉などに含まれます。
  • アルコール類、香辛料、カフェイン:少量でも非常に危険です。
  • 生の豚肉や生の魚介類:寄生虫や細菌(サルモネラ菌など)のリスクがあります。

ここに挙げた以外にも危険な食材はあります。不安な場合は、必ず事前に調べるか、かかりつけの獣医師に相談しましょう

2. アレルギー反応に注意する(初めての食材は少量から)

犬や猫にも食物アレルギーがあります。初めて使う食材は、まずごく少量を与えて数時間〜1日程度様子を見てください。皮膚のかゆみ、下痢、嘔吐などの症状が出ないかを確認してから、本格的に与えましょう。特にアレルギーが出やすいとされる食材には、小麦、牛肉、乳製品、大豆などがあります。

3. 与えすぎはNG!1日の摂取カロリーの10%以内

手作りおやつは食いつきが良いことが多く、つい与えすぎてしまいがちですが、肥満の原因になります。おやつで摂取するカロリーは、1日の総摂取カロリーの10%以内が理想です。主食との栄養バランスを考え、おやつはあくまで「ご褒美」として適量を与えましょう。


【犬用】初心者でも簡単!手作りおやつレシピ5選

まずは犬向けの、手軽に作れるヘルシーなレシピをご紹介します。

犬用レシピ1:レンジで簡単!無添加ささみジャーキー

オーブン不要!定番かつ大人気の無添加ジャーキーです。

  • 材料:鶏ささみ 2〜3本
  • 作り方
    1. ささみの筋を取り、厚さが均等になるよう包丁で開くか麺棒で叩いて薄く伸ばす。
    2. クッキングシートを敷いた耐熱皿に、ささみを重ならないように並べる。
    3. ラップをせずに電子レンジ(600W)で3分加熱する。
    4. ささみを裏返し、さらに2〜3分、水分が飛んでカリッとするまで加熱する。
    5. しっかり冷ましてから、食べやすい大きさに割って与える。
  • ポイント:加熱時間はささみの厚みやレンジの機種で調整してください。焦げないよう様子を見ながら加熱するのがコツです。

犬用レシピ2:アレルギー配慮!野菜と米粉のボーロ

小麦粉アレルギーの子でも安心。野菜の甘みが美味しい栄養満点のボーロです。

  • 材料:かぼちゃ(加熱後潰したもの)50g、米粉 50g、片栗粉 20g、無調整豆乳(または水)大さじ1〜2
  • 作り方
    1. ボウルにかぼちゃペースト、米粉、片栗粉を入れ混ぜる。
    2. そぼろ状になったら、豆乳を少しずつ加えながら手でこねて、ひとまとめにする。
    3. 生地を棒状に伸ばし、1cm幅にカットして丸める。
    4. 170℃に予熱したオーブンで15〜20分焼く。
    5. 焼きあがったら、天板の上で粗熱を取って完成。
  • ポイント:かぼちゃの代わりにさつまいもや人参でもOK。生地の固さは豆乳の量で調整してください。

犬用レシピ3:夏に最適!りんごとヨーグルトのフローズンおやつ

暑い夏にぴったり。ひんやり美味しい、お腹にも優しいヘルシーなデザートです。

  • 材料:りんご 1/4個、プレーンヨーグルト(無糖)大さじ3
  • 作り方
    1. りんごは皮と芯を取り除き、すりおろす。
    2. すりおろしたりんごとヨーグルトをよく混ぜ合わせる。
    3. 製氷皿やシリコンカップに流し入れ、冷凍庫で2〜3時間冷やし固める。
    4. 固まったら型から取り出して与える。
  • ポイント:りんごの代わりにバナナやいちごも使えます。ただし、果物の糖分は高いので与えすぎに注意しましょう。

犬用レシピ4:低カロリー!豆腐と鶏ひき肉のミートボール

高タンパク・低カロリー。しつけのご褒美にも最適な一口サイズのおやつです。

  • 材料:鶏ひき肉(むね肉がおすすめ)100g、絹ごし豆腐 50g、片栗粉 大さじ1
  • 作り方
    1. 豆腐はキッチンペーパーに包み、軽く水切りをする。
    2. ボウルに全材料を入れ、粘りが出るまでよく混ぜ合わせる。
    3. 小さく丸めて、沸騰したお湯で5分ほど茹でる。
    4. 浮き上がって中まで火が通ったら取り出し、冷ましてから与える。
  • ポイント:細かく刻んだ人参やブロッコリーを加えると栄養価がアップします。茹で汁はフードにかけるのもおすすめです。

犬用レシピ5:シニア犬に!鮭とじゃがいもの柔らか団子

老犬や歯が弱い子でも食べやすい、柔らかくて栄養満点のおやつです。

  • 材料:生鮭(骨・皮なし)1切れ(約50g)、じゃがいも 小1個(約80g)、片栗粉 小さじ1
  • 作り方
    1. じゃがいもは皮をむき、柔らかくなるまで茹でるかレンジで加熱し、熱いうちに潰す。
    2. 鮭は茹でて火を通し、細かくほぐす。
    3. 潰したじゃがいも、ほぐした鮭、片栗粉をボウルでよく混ぜ合わせる。
    4. 食べやすい大きさに丸め、フライパンで両面に軽く焼き色がついたら完成。
  • ポイントDHAやEPAが豊富な鮭は健康維持に役立ちます。喉に詰まらせないよう、大きさに注意して与えてください。

【猫用】食いつき抜群!手作りおやつレシピ5選

グルメな猫も大満足の、肉や魚を使った風味豊かなレシピをご紹介します。

猫用レシピ1:定番!鶏むね肉の茹でササミフレーク

シンプルながら食いつき抜群。茹でるだけなので最も手軽に作れます。

  • 材料:鶏むね肉またはささみ 1枚
  • 作り方
    1. 鍋に鶏肉とかぶるくらいの水を入れ火にかける。
    2. 沸騰したら弱火で10〜15分茹でる(アクは取り除く)。
    3. 火を止め、そのまま冷ます(余熱でしっとり仕上がります)。
    4. 冷めたら手で細かく裂いて与える。
  • ポイント茹で汁は旨味たっぷりのスープになります。ドライフードにかけたり、水分補給として与えるのもおすすめです。

猫用レシピ2:香りで誘う!かつお節と豆腐の焼き団子

かつお節の香りが猫の食欲をそそる、ヘルシーで満足感のある一品です。

  • 材料:木綿豆腐 50g、かつお節 ひとつまみ(約1g)、片栗粉 小さじ1
  • 作り方
    1. 豆腐をキッチンペーパーで包み、レンジで1分ほど加熱してしっかり水切りをする。
    2. ボウルに水切りした豆腐を入れ、潰しながらかつお節と片栗粉を加えてよく混ぜる。
    3. 小さく丸め、油を引かずに熱したフライパンで、転がしながら全体に焼き色をつける。
    4. 冷ましてから与える。
  • ポイント:猫は匂いに敏感です。喉に詰まらせないよう、ごく小さいサイズに作りましょう。

猫用レシピ3:減塩で安心!無塩にぼしのレンチンおやつ

カルシウム豊富なにぼしは猫に人気。ひと手間加えてさらに安全に。

  • 材料:煮干し(食塩不使用のもの)適量
  • 作り方
    1. 煮干しを耐熱皿に並べ、ラップをせずに電子レンジ(600W)で30秒〜1分ほど加熱する。
    2. 水分が飛んでパリパリになったら完成。冷ましてから与える。
  • ポイント:必ず「ペット用」または「食塩不使用」の煮干しを選んでください。人間用は塩分過多です。

猫用レシピ4:健康志向!サーモンとオートミールのクッキー

オメガ3脂肪酸が豊富なサーモンを使った、健康にも配慮したご褒美クッキーです。

  • 材料:生サーモン(刺身用)30g、オートミール 大さじ2、水 大さじ1
  • 作り方
    1. サーモンは茹でるかレンジで加熱し、フォークなどで細かくほぐす。
    2. ボウルに全材料を入れ、よく混ぜ合わせる。
    3. クッキングシートを敷いた天板に、スプーンで小さく薄く広げる。
    4. 170℃に予熱したオーブンで、カリッとするまで15分ほど焼く。
  • ポイント:オートミールは食物繊維が豊富ですが、消化しやすいクイックオーツなどがおすすめです。

猫用レシピ5:大人気!手作りちゅ〜る風ペースト

市販の液状おやつが好きな猫に。無添加・無着色の安心ペーストです。

  • 材料:鶏ささみ 1本、かぼちゃ(または人参)10g、水 50ml
  • 作り方
    1. ささみは筋を取り、かぼちゃは皮と種を取って小さく切る。
    2. 小鍋に全材料を入れ、火にかける。
    3. 沸騰したら弱火にし、具材が柔らかくなるまで煮る。
    4. 粗熱が取れたら、煮汁ごとミキサーやブレンダーで滑らかなペースト状にする。
    5. 器に入れ、スプーンや指で与える。
  • ポイント:水分量を調整すれば好みのとろみにできます。水をあまり飲まない猫の水分補給にも最適です。

手作りおやつの保存方法と賞味期限

無添加の手作りおやつは、市販品と違い保存料が入っていないため傷みやすいです。正しく保存し、早めに使い切りましょう

冷蔵保存の場合

茹で肉やペーストなど水分の多いおやつは、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存し、2〜3日以内に与えきってください。クッキーやボーロなど乾燥させたものでも、1週間以内を目安に食べきりましょう。

冷凍保存の場合

すぐに食べきれない場合は冷凍保存が便利です。ジャーキーやクッキーはジップロックなどに入れ、ミートボールやペーストは1回分ずつ小分けにしてラップに包んで冷凍します。冷凍した場合でも、1ヶ月以内には使い切るようにしてください。与える際は、自然解凍するか電子レンジで人肌程度に温めてから与えましょう


まとめ:手作りおやつで愛犬・愛猫との絆を深めよう

今回は、犬と猫のための手作りおやつのレシピと、安全に楽しむための注意点を解説しました。

手作りおやつの魅力は、安全な材料で、愛犬・愛猫の体調に合わせて作れる点です。最初は少し手間に感じるかもしれませんが、慣れれば簡単です。ぜひ今回ご紹介したシンプルなレシピから挑戦してみてください。

大切なのは、与えてはいけない食材を理解し、アレルギーに注意しながら、与えすぎないこと持病がある子におやつを作る際は、事前にかかりつけの獣医師に相談するとより安心です

愛情のこもった手作りおやつで、愛犬・愛猫とのコミュニケーションをさらに楽しんでください

この記事のまとめ
  • 手作りおやつは、市販品では難しい「無添加・安全」「アレルギー配慮」「体調に合わせた調整」が可能です。
  • 玉ねぎ、チョコ、ぶどう、キシリトールなど犬猫に危険な食材リストを理解し、絶対に使用しないようにしましょう。
  • おやつの与えすぎは肥満の原因となるため、1日の総摂取カロリーの10%以内を厳守することが大切です。
  • 本記事で紹介した犬猫それぞれ5種類の簡単レシピから、愛するペットのために手作りおやつを試してみましょう。
  • 手作りおやつは保存料がないため、冷蔵で2〜3日、冷凍で1ヶ月を目安に早めに使い切るようにしてください。

よくある質問(FAQ)

Q1: 手作りおやつは毎日あげてもいいですか?

A1: 毎日与えても問題ありませんが、量が重要です。1日のおやつは、総摂取カロリーの10%以内に収まるように調整してください。主食のフードの量を少し減らすなど、全体のカロリーバランスを考えることが大切です。

Q2: 犬が小麦アレルギーです。代用できる粉はありますか?

A2: 小麦粉の代わりに、米粉、片栗粉、タピオカ粉、オートミール(粉末状のもの)などが使えます。グレインフリー(穀物不使用)のペット用おやつミックス粉も市販されており、それらを利用するのも便利です。レシピに合わせて使い分けてみてください。

Q3: 手作りおやつに人間用の塩や砂糖を使ってもいいですか?

A3: 絶対に使用しないでください。塩、砂糖、醤油などの調味料は、犬や猫の内臓に大きな負担をかけ、病気の原因になる可能性があります。素材そのものの味や香りを活かして作ることが基本です。風味付けには、肉や魚の茹で汁や、無塩のかつお節などを少量使いましょう。

初回公開日:2025年11月08日

記載されている内容は2025年11月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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