犬と猫を一緒に飼う方法・注意点｜ストレス/喧嘩/相性

ペットは大切な家族です。帰宅して、出迎えてくれるペットがいると癒されます。ペットの代表格と言えば、犬と猫でしょう。よく「犬派」「猫派」なんて言葉を耳にします。「犬も猫も大好き」という方も多いでしょう。

果たして、犬と猫は一緒に飼えるのでしょうか。これから犬と猫を両方飼おうと考えている方も、すでに現在犬も猫も飼っている方も、改めて犬と猫を一緒に飼うことについて考えてみてください。犬と猫を一緒に飼う方法についてご紹介していきます。

犬と猫を一緒の家で飼うにあたっての基礎知識になります。犬も猫も、昔から私たち人間の身近なペットとされてきました。こんなに身近な存在ですが、犬と猫ではそれぞれ習性が違います。基本的な犬と猫の習性の違いを理解して、それぞれを尊重して一緒に暮らせるような環境作りをしてあげてください。

犬と猫の習性の違いが理解できると、彼らの行動の理由もわかるようになります。ペットへの「なんで？どうして？」が減っていくと、一緒に暮らしやすくなります。また、叱る前に行動の理由がわかりますから、ペットとのコミュニケーションを取ることが容易になってきます。

犬は人間に懐きやすい動物です。元来群れをつくって生きる動物ですので、群れのリーダーという存在を決めます。家族を群れとみなして、自分の順位を決めます。犬と猫を一緒に飼っていれば、猫にもこの犬ルールを適用させます。猫のことも自分より上か下か決めようとします。

犬は忠誠心が強い動物です。リーダーの指示には複縦する修正を持ちます。飼い犬との関係を良好に保つためにも、威厳を持って接するようにしてください。しつけの際も毅然として、「良い」「悪い」をはっきりと伝えるようにします。彼らはきちんと理解ができます。

また、犬は低いところで生活する動物です。猫のもので犬には与えてはいけないものは高い場所に片付けておくとよいでしょう。

猫は単独行動が好きな動物です。独りで狩りをして生活します。そのため、人間に懐きにくいというようにも言われていますが、そんなことはありません。非常に自尊心が強く、他者の指示に従うことが少ないというだけです。そのため、猫へのしつけは少し難しいでしょう。

猫も猫同士くっつきあって暖をとったりします。猫は孤独を愛しますが、すべてにおいて独りで生きていたいわけではありません。人間と一緒に暮らす猫はとりわけ甘えるようになります。猫が甘えてきた時には甘えさせてあげましょう。

猫は高いところが好きな習性を持っています。猫のジャンプ力を考えて家の中の危険なものを片付けるようにしましょう。クローゼット中などが安全です。

犬と猫が喧嘩をした場合、犬の方が不利といえるでしょう。猫は動きが速く、手が先に出ます。いわゆる猫パンチです。それに対して犬は、口から攻撃を仕掛けていきますから、リーチの差で猫の方が有利となります。犬が全身を使って威嚇し、噛もうとして顔を近づけるたびに、猫パンチの応戦を喰らって情けない声を出すのが喧嘩の行く末となります。

一緒に暮らしている犬と猫であれば、両者ともわかった上で手加減をして喧嘩しています。それでも飼い主として見かねるような場合は速やかに引き離しましょう。その際も、喧嘩両成敗でどちらの味方もしないようにしてください。「裏切られた」と感じさてはいけません。

決して相性が良くないペアではありません。個体差や性格の差はありますが、会えば喧嘩というようなことにはなりません。どちらかと言えば犬は遊んでほしくて猫を追いかけまわしますが、猫の方は迷惑そうに高い所に避難してしまいます。

先住のペットが成犬成猫であれば、あとから来た方を可愛がるでしょう。動物にも母性があります。雄の犬や猫も母性のような面倒見の良さを発揮します。気が付いたら犬と猫が一緒に丸くなって寝ていた、なんて光景も珍しくありません。

犬と猫を多頭飼いするケースについてです。猫が多い場合、もちろん家の中は猫ルールの下に動いています。犬がどんなに遊んでほしくて猫を追いかけ回しても、猫は相手にしません。犬はやがておとなしくなり、人間にだけその遊びたい情熱を向けてくるようになります。ペットは可愛い子供のような存在ですから、そんなときは根気よく犬と遊んであげてください。

犬同士の多頭飼いよりも犬の性格がおとなしくなるという点もあります。一緒になって興奮することがない猫と暮らしているうちに犬も少しクールになります。