【オス/メス別】犬のマウンティングの意味・やめさせる方法

まず、マウンティングを素早く減らすために去勢手術という方法があります。去勢手術とは、犬の睾丸を摘出する手術のことで、日帰りで行われる場合が多く、費用は一万円から三万円程度だと言われています。メスの場合、開腹して行うのでもう少し高額になるでしょう。地域によっては助成金が出る場合もあります。

去勢手術をしたからといって、マウンティングが完全になくなることはありませんが、回数は減らすことができると言われています。その他、生殖行動がなくなり、望まない仔犬が生まれることを防ぐことができます。

犬は家の中では、クッションやぬいぐるみに対してマウンティングをするケースが多いでしょう。その際は、いっそのことマウンティングの対象となるものを取り上げてしまいましょう。ものを取り上げられたことで、犬はいけないことをしたのだと学ぶことができます。

また、犬がソファーなどにマウンティングをする場合は、ソファーにお酢を水でうすめたものを霧吹きでスプレーするなど、犬にとって嫌な匂いをさせると効果的です。

もし、マウンティングを他の犬に乗ってしようとするならすぐに降ろしましょう。リードをつけている場合は、乗らないように強く引っ張っておきます。クッションやぬいぐるみへのマウンティングの場合、しようとしたときに手をたたいてびっくりさせましょう。

犬が言うことを聞けなかった場合は、少しの時間無視をすることも効果的です。犬にとって飼い主さんに無視されることはとても辛いことです。マウンティングをしてはいけないことだと分からせるとともに、飼い主さんの方が自分より上だと認識するきっかけにもなります。

犬がマウンティングをするのは、興奮状態のときが多いのでとにかく落ち着かせることが大切です。そして、マウンティングをやめたらおおげさにほめてあげましょう。「やめさせる。ほめる。」の繰り返しを根気よく続けることでマウンティングを減らすことに繋がります。

ストレスとマウンティングという行為は、密接に関係しています。普段の生活から散歩を十分に行い、運動不足を解消してあげることでマウンティングを減らす一歩になります。

とにかくしつけをする上で大事なことは根気よくい毎日続けることです。「今日はいいか」と甘やかしてしつけを怠ってはいけません。

また、人前だけでのマウンティングだけをやめさせたいと考えている飼い主さんもいますが、犬にとって家の中と人前の区別は難しいことです。マウンティングをやめさせるしつけをしていくと決めたなら、家の中でも人前でも同じようにしつけをすることが早くマウンティングをやめさせることに繋がります。

そして、マウンティングのしつけをする上でやりがちな間違ったしつけ方法は「ダメ」と声を出して叱ってしまうことです。「ダメ」と言われることで、犬は相手をしてくれたと思い喜んでしまいます。

マウンティングをやめさせるしつけは、ほめるときと叱るときのメリハリをつけて行いましょう。一日中ほめてばかりではしつけにならないので注意しましょう。

マウンティングの際に分泌される液体の多くは、去勢前の場合は精液や尿である可能性が高いとされています。

去勢後の犬の場合、カウパー支腺液というものです。カウパー支腺液とは、俗にいうガマン汁です。カウパー支腺液はサラサラしていて、透明なものが一般的です。この液体には消毒作用があり、性交時の潤滑剤となります。

犬の行動を四六時中見張っていれる人はなかなかいないですが、液体の処理は発見次第すぐに行うようにしましょう。外気に当たってしまうと匂いを放ったり、乾いて汚れになる原因となります。

液体がついた場所がフローリングやテーブルなら、まずティッシュで拭き取ってしまいます。その後は、ビニール袋に密閉してゴミ箱に捨てるか、トイレに流しましょう。ここで注意してほしいのは、トイレに流す場合はトイレットペーパーで液体を拭き取るようにしてください。普通のティッシュは水に溶けないので、トイレに詰まってしまう危険があります。

最後に、除菌や消臭の効果があるスプレーをかけておきましょう。