長野の天然記念物の川上犬ってどんな犬？川上犬の性格や特徴を紹介

川上犬のしつけを含め育てる過程では大変なこともあるでしょうが、心を許した飼い主に対して川上犬は、くるんと巻いたしっぽを大きく振りながら、笑顔で愛嬌を振りまいてくれます。

しかし、スキンシップ不足などで川上犬が飼い主の愛情を感じられなくなってしまうと、信頼関係が崩れ、神経質で攻撃的になってしまうことがあります。毎日しっかりとコミュニケーションをとり愛情を注いであげることで、一生のパートナーに育ってくれるでしょう。

川上犬は、飼い主を一途に信頼し、素直に従う犬ですが、信頼関係を築くことは必ずしも簡単なことではないでしょう。一貫性のあるしつけを行わなければ、川上犬は飼い主を侮って攻撃的になったり反抗的になったりしてしまいます。

しつけを失敗すれば噛まれる恐れもありますので、しつけは大変大切です。常に毅然とした態度で、しつけましょう。力でねじ伏せる方法も、おだてる方法も川上犬のしつけ方として正しくありません。

しつけについて迷った時には、日本犬の訓練方法に詳しい人にアドバイスをもらいながら、飼い主自身が川上犬と向き合ってください。

川上犬は、冷寒地を好み、野生的で運動量の必要な犬です。生息地が2000ｍの高地で涼しく野生的な土地なのでその環境に近い場所で育てることが、川上犬にとって一番の幸せに繋がります。

川上犬の運動量はかなり多く、毎日歩くだけの散歩では到底まかなえません。散歩の際に運動をさせるほか、できれば自宅にドッグランがあるような、広大な土地環境での飼育が適しています。

オスなら助走なしで2m程度ジャンプすることもあるため、フェンスや柵はしっかりしたものを設置しましょう。

飼い主を一途に信頼し、素直に従う犬ですが、一貫性のあるしつけを行わなければ、川上犬は飼い主を侮って攻撃的になったり反抗的になったりしてしまいます。しつけには常に毅然とした態度で臨みましょう。

犬にとって理解しやすいルールを作れば、犬はルールを守れますが、曖昧なルールだと守ることは難しいでしょう。しつけに関しては咬み癖がつかないよう、生後4ヶ月半頃までにしておくことが理想的です。

川上犬保存会では、保存会の主旨に同意を得られる場合に限り、天然記念物の子孫にあたる子犬の分譲が行なわれています。長野県の生きた文化財を共有する事になるため、事前審査も行われます。

分譲をご検討の場合には、川上犬保存会に連絡が必要です。川上犬保存会宛に子犬の分譲資料希望との連絡をすると、保存会の主旨を記したプリントと申込書が送られてきます。川上犬保存会への連絡が分譲のための最初のステップになります。

天然記念物である川上犬は、長野県の文化財保護条例が適応されるため、気軽に飼うことはできません。もちろんペットショップなどで購入することもできず、川上犬を飼いたい場合は川上犬保存会に連絡し、譲渡してもらうことになります。

飼育環境などを審査され、保存会に飼えると判断されれば川上犬を譲ってもらえます。しかし、川上犬の生活環境を考えると、温暖な地域や都市部の場合は断られることもあります。

根強いのある犬種のため、実際に分譲されるまでには1～2年以上待つことがあります。

川上犬は、犬の品種の中で、村の名前が犬の品種の名前の由来になっている犬です。その珍しさもまたファンの多いところでもあります。

普段は落ち着きがありながら、事あらば攻撃的な行動に出るのは日本犬に共通するところです。川上犬は、小型ながらその気迫を感じさせる犬です。

その反面、川上犬は、可愛らしい面ももちあわせている、そのギャップが多くのファンを惹きつけています。獲物を襲う鋭い目つきに対し、ふさふさとカールした巻き尾のギャップも隠れファンの多い理由になっています。