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長野の天然記念物の川上犬ってどんな犬?川上犬の性格や特徴を紹介

更新日:2024年06月13日

川上犬は、川上村の村の名前が犬の名前なるという珍しい由来をもつ犬です。現在、日本に300頭あまりと数が少なく長野県の天然記念物となっている犬です。一般に販売をされていないため、育てたい場合は、川上犬保存会から分譲の形で入手することになります。

長野の天然記念物の川上犬ってどんな犬?川上犬の性格や特徴を紹介

川上犬とは?

川上犬(かわかみいぬ)は長野県南佐久郡川上村で保護育成されている和犬です。川上犬は、ニホンオオカミの血が流れているとの言い伝えもあります。川上犬は、運動能力が高く、野性的な要素が多々残る魅力あふれる犬です。

川上村は標高1100メートル~1400メートルに位置するため寒冷な気候です。子犬でも、-25℃以下にもなる村の厳しい冬の気候に耐えるほど寒さに対しては強く、夏場に高温多湿となる地域での飼育には向きません。

川上犬は、川上村で飼育されている他に、全国でも300頭ほどしかいない希少犬で、長野県では天然記念物に指定されています。

川上犬の歴史

江戸時代、高地の川上村では、米の代わりにカモシカの毛皮を年貢として納めていました。川上犬は、ニホンオオカミを祖先に持つヤマイヌが、猟師に飼いならされたのが川上犬の始まりだと言われています。

明治・昭和と時代が進み交通が開け、林業が盛んになると猟の従事者は減少し、川上犬もまた減少していきました。

戦時下では、食糧難や毛皮の供出などで、川上犬は絶滅寸前までになってしまいました。

戦後に村人が保護育成に努めたおかげで川上犬は絶滅の危機を脱し、今では村全体で川上犬の保存活動が行われています。

現在は、マンホールのふたや看板など、川上村ではさまざまなところで川上犬がモチーフになっています。

先祖はオオカミと言われている

川上村は農業に適さない気候に属していたため、その昔、米でなく山で捕ったカモシカの毛皮を年貢として納めていました。

厳しい寒さに耐えられる被毛、切り立った岩場でカモシカを追える足腰を持った川上犬は、カモシカ猟に欠かせない猟犬でした。

カモシカの猟場は断崖の岩場だったため、猟犬には強靭な足の裏の皮が必要とされ、川上犬にヤマイヌを交配させたとの話が残っています。

川上犬は、今でもその外見や性格には野性的な特徴が残っています。

川上犬ってどこで手に入るの?

川上犬保存会により、保存会の主旨に同意を得られる人にのみ、天然記念物の子孫にあたる子犬の分譲が行われています。

川上犬の分譲には、長野県の文化財保護条例が適応されます。

ペットショップやブリーダーから購入する犬と違い私物化することはできません。長野県の生きた文化財を共有する事になるため、分譲にあたり事前審査もあります。

川上犬保存会に連絡が必要

川上犬保存会では、保存会の主旨に同意を得られる場合に限り、天然記念物の子孫にあたる子犬の分譲が行なわれています。長野県の生きた文化財を共有する事になるため、事前審査も行われます。

分譲をご検討の場合には、川上犬保存会に連絡が必要です。川上犬保存会宛に子犬の分譲資料希望との連絡をすると、保存会の主旨を記したプリントと申込書が送られてきます。

川上犬保存会への連絡が分譲のための最初のステップになります。

数が少ないので入手は困難

川上犬は、長野県の天然記念物に指定された犬の子孫ですから、ペットショップやブリーダーから購入して私物化することはできず、川上犬保存会からの分譲という形によってのみ入手することが可能です。

長野県の生きた文化財を共有する事になるため分譲に当たっては長野県の文化財保護条例が適応されます。川上犬保存会では、保存会の主旨に同意を得られる場合に限り、天然記念物の子孫にあたる子犬の分譲が行われています。

川上犬の特徴5つ

川上犬には、信州柴犬とよく似た特徴が多くあります。川上犬は、柴犬より少し大きく、毛が長く、のが立ち耳とふさふさの巻き尾が特徴です。川上犬には、4種類の毛色を持ち、寒さに耐える特徴もあります。

希少犬のため天然記念物となっている川上犬は、オスとメスで体の大きさ、容姿、特徴が微妙に違うところがあります。

それぞれの特徴を捉え、天然記念物と指定されている川上犬の理解をしてみましょう。
  1. 川上犬の特徴1:柴犬より大きく、毛が長い
  2. 川上犬の特徴2:4種類の毛色
  3. 川上犬の特徴3:立ち耳とふさふさの巻き尾
  4. 川上犬の特徴4:天然記念物
  5. 川上犬の特徴5:オスとメスで容姿が違う
次のページ:川上犬の性格って?

初回公開日:2019年08月26日

記載されている内容は2019年08月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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