ホウネンエビの飼育方法や卵からの繁殖について｜寿命や餌なども詳しく紹介

ここからは、ホウネンエビの飼育方法について紹介します。

田んぼ以外ではどこで手に入るのか、飼育に適した水質はどんなものかを理解してホウネンエビの飼育に活かしてください。

ホウネンエビは水田に生息し、水温が18度以上になる4月頃から水中を活発に泳ぎ始めます。

梅雨には姿を消してしまうほど寿命が短いため、生きた成体のホウネンエビを入手するには4月から梅雨入り前が最適です。

田んぼからホウネンエビを入手する場合は、田んぼの持ち主に許可を取りましょう。また、飼育観察セットは値段も安価で手に入れやすいのでおすすめです。

卵を乾燥させたものが入っており、水を入れると孵化するため季節を問わずホウネンエビを観察することができます。

野生のホウネンエビは、田んぼの泥に含まれている植物性プランクトンが主食です。

飼育しているホウネンエビは、苔や藻、酵母や鶏糞が餌になります。また、めだかや熱帯魚の餌をすりつぶしたものも食べます。

与えすぎると水が汚れ、ホウネンエビの成長の妨げになるので、与える量には注意が必要です。

ホウネンエビを飼育するのに適した水質は、田んぼがある場合はその水を使いましょう。

また、川の水でも飼育できます。水道水でも飼育はできますが、その場合は汲み置きして殺菌作用のあるカルキが抜けたものを使いましょう。

田んぼの水を採取するときも、田んぼの持ち主に許可を取ることを忘れないでくださいね。

ホウネンエビを自宅で飼育する場合はビオトープがおすすめです。ビオトープとは人工的に小さな池を作り、その中で自然のサイクルを利用して生態系を作る方法です。

屋外に広い場所を必要とせず、マンションのベランダにも置けるので、難易度が低く初心者でも簡単に作ることができます。

屋外にビオトープを置く場所がない方でも、室内でビオトープをすることが可能です。その際は室内と屋外の環境の違いを理解し、それぞれの場所に適したビオトープを作ることが必要です。

室内ビオトープの場合は観賞用としての楽しみもありますので、屋外ビオトープではできない横から見て楽しむということもできます。なお、ビオトープで使用する鉢や容器は100均でも手に入れることができます。

ビオトープの作り方は鉢やプラスチックなどの容器に、砂や土を入れ水草などをレイアウトしたら完成です。

屋外でビオトープをする注意点は、ホウネンエビは強い水流に弱いので波紋を広がりにくくすること、さらにビオトープは水流がないため水温が上がりやすいので、適度に日の当たる場所にすだれなどで影を作るなどの工夫が必要です。

また、室内でビオトープをするときは、定期的な水替えが必要です。

室内でビオトープをする際に気になるのが臭いかどうかではないかと思いますが、定期的な水替えを行うことでにおいの発生を防ぐことができます。

自分だけの小さな池ができるので、水草の種類を増やしたり、ビオトープに適した花を入れたり、ホウネンエビの飼育を終えたあとも他の生き物を飼育して楽しむことができます。

ホウネンエビはメダカや金魚などの小魚との混泳はできません。魚にとってホウネンエビは餌なので、単体で飼育しましょう。

その他の熱帯魚との混泳もできませんが、たにしなどの貝類は生活スペースが違うため相性が良く、共存が可能です。

ホウネンエビは水温が18度以上の温かい水で活発に活動します。

4月頃から姿を見せますが梅雨前には消えてしまうほど、寿命の短い生き物です。寿命は短いですが、適切な環境で飼育ができれば年中増やしていくことができます。

ホウネンエビの生態や飼育方法を理解して、ホウネンエビを飼育してみましょう。