スポッテットガーとはどんな魚なのか｜混泳に向いている相手も紹介

スポッテットガーという魚をご存知ですか？スポッテットガーは特徴的なしましま模様の可愛らしいガー科の魚で、飼いたいと思っている人もいるでしょう。ですが、スポッテットガーがどんな魚かしらないと、飼うことはできませんよね。

実はガー科の生き物は二万年前から姿の変わらない、古い生き物だと言われています。恐竜がいた時代から存在していると想うと、不思議な存在ですよね。

この記事では、スポッテットガーとはどういった魚なのかをはじめ、飼育する際の注意点やかかりやすい病気などについて解説しています。記事を読むことによって、スポッテットガーに対する理解が深まるでしょう。スポッテットガーを飼ってみたい方はぜひ参考にしてみてください。

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スポッテットガー pic.twitter.com/siIifugkaa

— 夢海@563魚種食べた人 (@YUMEUMI27) August 14, 2021

スポッテットガーは古代魚に分類される古い魚の中でも、特徴的な外見とツヤのある体から人気の高い魚です。まずはスポッテットガーとはどんな生き物なのか、その生態や寿命、野生であるならばどこに住んでいるかなど、基本の情報を詳しく知りましょう。

スポッテットガーはおよそ110cm以下と、ガー科の中では小さな体をしており、大人しく飼育しやすいため人気の熱帯魚です。他の魚を餌としていますが、動きが機敏ではないため狩りはあまり得意としていません。

大人になればメダカなどの小さな魚を食べる肉食性となりますが、稚魚のうちは口に入らず食べることができないため、他の餌を必要としています。メダカよりも小さい冷凍の赤虫などを与えるといいでしょう。

敏感な質ではありますが、水質などに適応することができる体を持っています。そのため周りの環境が変わっても簡単に振り回されることがありません。急激な変化でなければついていくことができる、かなり生命力の高い魚と言えるでしょう。

スポッテットガーはかなり長寿な魚で、自然界の厳しい環境であっても10年ほど生きることができます。飼育しているスポッテットガーであればおよそ10年から15年、さらに長いと20年近く生きることもあるでしょう。

熱帯魚の中ではかなり長く生きる部類であり、体も丈夫なので長生きしている個体が多くいます。長寿である上に体も大きく、食費もかかるため飼育するのはかなり骨が折れるでしょう。

実はスポッテットガーはオスとメスの判断が難しく、プロでも判断しづらいと言われています。そのため、スポッテットガーは繁殖がかなり難しい熱帯魚です。

繁殖するつもりで購入したら実はオスとオスで繁殖できなかった、ということもあるでしょう。国内でも繁殖の事例が少なく水槽内での繁殖は前例すらないため、自力で繁殖するのは至難と言えます。

野生のスポッテットガーは春の時期、繁茂している水草に大量に産卵します。一度の産卵で二万個もの卵を生み繁殖します。実際に繁殖する姿を見るためには、スポッテットガーの生息地であるミシシッピ川付近にいかないと見ることができないでしょう。

スポッテットガーはもともと、穏やかな淡水域に分布しています。水草が多く流れが速くない場所に生息しており、水槽にいれてもストレスなく泳いでくれるでしょう。

ただし、まれに汽水域で生息することもあります。穏やかな変化であれば対応することができる、強い体を持っているからでしょう。

アメリカ合衆国のミシシッピ川が主な生息帯です。ミシシッピ川を中心としてテキサス中央部から、メキシコやフロリダにかけて生息していることもあります。日本では特定外来種としてしっかり管理されているため、野生で生息していることはありません。

スポッテットガーはしましまの美しい模様をした、細長い体を持っています。口がつんと尖っており、しっぽにかけて少しずつ太くなるのが特徴です。

また、実は狩りは苦手だが食べるのが大好きという特徴もあります。餌をかなり必要とするので、飼育する場合には餌代はかなりかさむことでしょう。餌が多いということは水の掃除回数も増えるので、飼育する際はそれなりの手間を覚悟してください。

ちなみに、餌の頻度は一日に三回が目安となっています。少し餌を与えすぎだと思えるくらいにあげておかないと、栄養が足りず成長できません。病気の原因になりかねないので、餌の頻度は注意しましょう。

スポッテットガーの種類である「ガー科」は、特定外来種に分類されています。特定外来種とは、野に放つことによって生態系を崩したり、人になんらかの危害を加えたりする可能性がある種類のことです。

特定外来種は「特定飼養等施設」のみでしか飼育できなかったり、輸入や野に放つことが禁止されていたりと、普通の魚の飼育とは異なったルールがあります。つまり、ペットとして新しくスポッテットガーを飼育することは不可能です。

現在スポッテットガーを飼育している人は、それが最後のスポッテットガーとなるので、大切に飼育しましょう。