頭が透明なデメニギスとは?その特徴や食べられるかどうかなども紹介
更新日:2024年08月11日
「デメニギスって頭が透明って聞いたけど、本当なの?」
「デメニギスが展示されている水族館があるのか知りたい」
「日本でも、デメニギスが水揚げされることってあるのかな?」
このように、デメニギスについて興味がある人は、さまざまな疑問を持っているのではないでしょうか。
本記事では、デメニギスの特徴を5つの項目に分けて分かりやすく説明します。併せて、デメニギスは食べられるのか、水族館で鑑賞できるのかなど深堀りして解説します。
本記事を読むことで、デメニギスの身体の特徴や生息域、餌などの把握が可能です。さらに、名前の由来や深海魚の水揚げについても知識を深められるでしょう。
デメニギスの神秘的な魅力についてくわしく知りたい人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
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「日本でも、デメニギスが水揚げされることってあるのかな?」
このように、デメニギスについて興味がある人は、さまざまな疑問を持っているのではないでしょうか。
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本記事を読むことで、デメニギスの身体の特徴や生息域、餌などの把握が可能です。さらに、名前の由来や深海魚の水揚げについても知識を深められるでしょう。
デメニギスの神秘的な魅力についてくわしく知りたい人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
デメニギスってどんな魚?
デメニギスに夢中のむちゅー??#深海魚 #宇宙人 #なんじゃこりゃ #目に見えるのは鼻 #透明な頭の中のやつが目
— Simo-King?(しもきん)?? (@tomo5150maru) July 12, 2021
それが#デメニギス pic.twitter.com/97U0zKExvL
太陽の光がほとんど届かない真っ暗な世界が広がる深海には、さまざまな種類の深海魚が住んでいます。数多くの深海魚の中でも、異色の姿を放っている魚がデメニギスです。人気ゲームの中でも登場しているため、名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
80年ほど前に初めて存在が証明されたデメニギスですが、くわしい研究報告が公開された近年まで全容は知られていませんでした。まずは、そのような謎多きデメニギスの名前の由来を解説します。
名前の由来
デメニギスを漢字で書くと、「出目似鱚」になります。金魚の出目金と同様に目が飛び出ているように見える姿や、鱚(キス)に似ているニギスの仲間であることが名前の由来です。
デメニギスの英名は「Berreleye」と表記し、「樽の眼」の意味を持ち合わせています。学名は「Macropinna microstoma Chapman」と難しいですが、知識の泉として覚えておくとよいでしょう。
デメニギスの英名は「Berreleye」と表記し、「樽の眼」の意味を持ち合わせています。学名は「Macropinna microstoma Chapman」と難しいですが、知識の泉として覚えておくとよいでしょう。
デメニギスの特徴
デメニギスは、深海の過酷な環境でも長く生存できるように独自の進化を遂げ、特徴的な姿を持つようになりました。
ここからは、デメニギスの身体の特徴や生息域、餌は何を食べているのかをくわしく解説します。一度見たら忘れられないような姿や深海での様子を想像して、デメニギスの魅力に思いをはせてみてください。
ここからは、デメニギスの身体の特徴や生息域、餌は何を食べているのかをくわしく解説します。一度見たら忘れられないような姿や深海での様子を想像して、デメニギスの魅力に思いをはせてみてください。
透明な頭
デメニギスは、人間で例えると額から上に当たる頭の部分が透明です。まるで透明なヘルメットをかぶったような姿は脳まで透けて見え、見る人に圧倒的なインパクトを与えます。
頭の内部は透明なゼラチン質の液体で満たされ、触るとプルンとした質感があるといわれています。くわしくは後述しますが、デメニギスは頭の中に目が付いているため、視界の確保には頭が透明な必要があるのでしょう。
頭の内部は透明なゼラチン質の液体で満たされ、触るとプルンとした質感があるといわれています。くわしくは後述しますが、デメニギスは頭の中に目が付いているため、視界の確保には頭が透明な必要があるのでしょう。
水揚げされた時には損傷している
デメニギスは、まれに水揚げされた場合、透明な頭の部分が潰れてボロボロになってしまいます。全容の解明に時間がかかっているのも、このような特徴が原因といえるでしょう。
他の深海魚と比べてもデリケートで損傷しやすく、生きたまま捕獲するのは非常に困難だといわれています。
他の深海魚と比べてもデリケートで損傷しやすく、生きたまま捕獲するのは非常に困難だといわれています。
緑色の目
デメニギスの目は、頭の中にある緑色の球状部分です。ちなみに、口の上にある黒い2つの窪みは、鼻のような役割を持つ器官になります。
目の緑色の色素がフィルターとなり、捕食対象のカウンターイルミネーションを見破ります。カウンターイルミネーションとは、敵から身を守るため、お腹部分から光を放って深海に差し込む太陽光に紛れ込む方法のことです。
また、普段は目が上を向いています。わずかに差し込む太陽光によってできる獲物の影を、下から発見する為です。一方で、目は筒状になっていて向きを前方まで倒せるため、逃げた獲物を追いかける時も視界に困ることはありません。
目の緑色の色素がフィルターとなり、捕食対象のカウンターイルミネーションを見破ります。カウンターイルミネーションとは、敵から身を守るため、お腹部分から光を放って深海に差し込む太陽光に紛れ込む方法のことです。
また、普段は目が上を向いています。わずかに差し込む太陽光によってできる獲物の影を、下から発見する為です。一方で、目は筒状になっていて向きを前方まで倒せるため、逃げた獲物を追いかける時も視界に困ることはありません。
小さな口
デメニギスは、小さなおちょぼ口で大きく口を開くような様子は見られず、あごには細かい歯が生えています。
一方で、深海魚には大きな口を持ち合わせているものが数多くいます。プランクトンや小魚を一気に食べたり、自分よりも大きな獲物を飲み込むためです。深海では餌となる獲物が少なく、過酷な環境に適応するために進化していったのでしょう。
一方で、深海魚には大きな口を持ち合わせているものが数多くいます。プランクトンや小魚を一気に食べたり、自分よりも大きな獲物を飲み込むためです。深海では餌となる獲物が少なく、過酷な環境に適応するために進化していったのでしょう。
生息域
日本の近くの生息域は、岩手県より北側の沖合に値する位置です。深海の底で暮らす魚とは違い、水深400~800mの海中をゆったりと漂いながら過ごします。
デメニギスには大きなヒレがあり、主に海中で姿勢を保つために使われます。餌を食べる時以外に活発に泳ぐことは、ほとんどありません。
デメニギスには大きなヒレがあり、主に海中で姿勢を保つために使われます。餌を食べる時以外に活発に泳ぐことは、ほとんどありません。
餌
初回公開日:2022年08月29日
記載されている内容は2022年11月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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