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頭が透明なデメニギスとは?その特徴や食べられるかどうかなども紹介

更新日:2024年08月11日

デメニギスの生態をご存じでしょうか。本記事では、デメニギスの生息域や餌、驚くべき身体の特徴をくわしく解説します。加えて、水揚げされたデメニギスを食べることは可能かどうかも紹介しています。デメニギスについて知識を深めたい人は、ぜひ読んでみてください。

頭が透明なデメニギスとは?その特徴や食べられるかどうかなども紹介
デメニギスは、小魚やクラゲのような動物性プランクトンを食べます。そこまで俊敏に泳げないため、ゆっくりな動きのクラゲを捕獲対象にしているのでしょう。ほかにも、クダクラゲが捕食したカイアシ類などの小さい生物を、横取りして食べているといわれています。

しかし、捕食対象のクラゲの触手には棘があり、捕獲に際に刺されてしまう場合があります。デメニギスの目が頭の中に付いているのは、獲物であるクラゲの触手から大切な目を守るためでもあるのです。

デメニギスは食べられるの?

深海魚は、さまざまな種類が食用として市場に出回っています。なかでも、キンキやノドグロは味わい深い高級魚として有名です。

一方で、デメニギスが食用になるかは明確ではありません。水揚げされても研究対象として扱われることが多く、食べたという報告はないのが現状です。しかし、研究の結果では、デメニギスにフグのような毒性はないことが確認されています。

ニギスという魚は食べられる

デメニギスの仲間であるニギスは、脂のりがよくおいしい深海魚として、一般の鮮魚店でも取り扱われている白身魚です。価格は比較的安価で、刺身や天ぷら、フライなどのさまざまな料理に活用できます。

ニギスを購入するときは、ニギスの目と身の透明具合を意識して選べば、新鮮なものが手に入ります。ほかにも、体長が大きく幅も広めのものを選べば、脂がのったおいしいニギスを味わえるでしょう。

深海魚が水揚げされることは珍しい?

深海魚は不思議で未知のイメージが強い魚ですが、水揚げされることは珍しくありません。実は、普段から食卓に並ぶ魚も深海魚の場合が多く、底引き網漁などで頻繁に捕獲されています。

そもそも深海魚の定義は、水深200m以上の海に暮らす魚を指します。例えば、鍋やフライの食材として人気のマダラは、水深約150~200mに生息する深海魚です。西京焼きで有名なギンダラも水深200m程度に暮らしているため、深海魚にあたります。

このように、深海魚は身近な存在であり、全ての種類の水揚げが難しいわけではないのです。

デメニギスがいる水族館

過去には、アメリカの水族館でデメニギスが生体展示されて大きな話題を集めました。日本では、標本の状態で展示されたことはありますが、未だかつて飼育に成功した水族館は1つもありません。

しかし、SNSでもデメニギスについて投稿している水族館もあることから、展示に前向きなことが把握できます。そのため、深海魚を採取する技術が上がれば、生きたままのデメニギスを鑑賞できる日も近づくでしょう。

デメニギスのことについて知ろう



デメニギスは、透明な頭を持つ神秘的な深海魚です。深海で生き残るために独自の進化を果たし、普通の魚では考えられないようなインパクトのある姿になりました。

一方で、デメニギスは水揚げされた時点で損傷している場合が多く、未だに全容は把握できていません。しかし、技術が発展すれば、水族館で身近に鑑賞できる日も近づいていくでしょう。デメニギスの特徴などを把握して、深海魚の魅力を感じてください。

初回公開日:2022年08月29日

記載されている内容は2022年11月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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