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アカヒレの産卵方法とは?繁殖時に必要なものや飼育方法なども紹介

更新日:2024年08月16日

アカヒレの繁殖に挑戦したいと思いませんか。この記事では、アカヒレの繁殖について解説しています。アカヒレの繁殖はそれほど難しいものではありませんが、いくつかの注意点があります。アカヒレの繁殖を成功させるためにも、この記事を参考にしてみてください。

アカヒレの産卵方法とは?繁殖時に必要なものや飼育方法なども紹介
「アカヒレ飼ってるけど、繁殖って難しいのかな?」
「アカヒレの繁殖に挑戦したいけど、何を用意すればいいのかな?」
「初心者がアクアリウムで初挑戦する繁殖って、アカヒレかな?」
アカヒレの繁殖には、ぜひ挑戦したいものです。

この記事では、アカヒレの基本情報とともに、繁殖方法について詳しく解説していきます。必要な道具についても説明しましょう。また、繁殖に重要になってくる稚魚の飼育方法についても解説します。

この記事を読むことで、アカヒレの繫殖に挑戦できるようになるでしょう。比較的難しいアカヒレの稚魚の飼育も可能になります。

すでに飼っている、もしくはこれから購入するアカヒレを繁殖させるためにも、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

そもそもアカヒレとは?


そもそもアカヒレとは、どんな魚かご存知でしょうか。アカヒレは学名をTanichthys albonubesといい、コイ目コイ科の淡水魚です。最大で4cm程度に成長します。寿命は4年程度で、小型の観賞魚の中では長い方でしょう。

アカヒレの原産国は中国で、中国広東省にある白雲山と香港です。しかし、原産地ではほぼ絶滅したとみられています。近縁種がベトナムに生息するベトナムアカヒレです。

アカヒレは熱帯魚店で購入できます。温帯魚なのでヒーターなしでも飼育可能ですが、ベトナムアカヒレは熱帯魚なので、ヒーターなしでは飼育できません。

アカヒレの種類

アカヒレの種類としては、上記の亜種ベトナムアカヒレとアカヒレ、アカヒレの改良種のゴールデンアカヒレ、ロングフィンアカヒレが流通しています。

アカヒレは基本の種です。アカヒレは、背びれと尾びれの根元に赤い模様が入っていて、体側に、まっすぐ白い帯が一本と、ヒレの先端部分には白色が入ります。

ゴールデンアカヒレは、アカヒレの色素欠乏した突然変異個体を選んで交配して作出した、アカヒレの改良品種です。光のさし方、反射の具合によって、目の周りが淡いブルーに輝き、体は黄金色に見えます。

野生でも稀に見られる突然変異体ですが、目立つため捕食の対象となりやすく、生き残ることも子孫を残すこともできません。

ロングフィンアカヒレは、その名の通り背びれ尾びれが長いアカヒレです。東南アジアとヨーロッパで品種改良された二系統のロングフィンアカヒレが流通しています。 長いひれは、水中で優雅に揺れ、ほかのアカヒレとくらべるとゴージャスな雰囲気です。

最後にベトナムアカヒレですが、中国のアカヒレよりも一回り小さく、赤色がはっきりしていて、体の横のラインもシャープで、派手目なアカヒレといえるでしょう。

アカヒレは混泳させることができる?

アカヒレは水温や環境のpHに対して、許容範囲が広いこともあり、様々な魚やエビ、貝などと混泳可能です。

アカヒレは温和で、他種に対しては無関心ですので、カラシンやメダカ、グッピーなど、アカヒレの同じ中上層を好む魚とも混泳できます。また、遊泳層が異なる、ローチ類やコリドラス、オトシンクルス、小型のプレコとも混泳可能です。

同様に、好む層が違う貝類やエビなども混泳可能といえます。

ただし、自然繫殖を行いたい場合は、アカヒレがばらまく卵を底棲魚やエビが食べてしまう可能性があるので、気を付けましょう。

一方、中~大型魚からは成魚でも捕食対象とみなされるので、混泳はできません。また、ベタのような攻撃性の高い魚種からは攻撃されるため混泳は避けましょう。

オスとメスの見分け方

アカヒレのオスとメスの見分け方ですが、幼魚のうちは区別はほとんど不可能です。成魚になると違いがでてきます。

オスはメスに比べて色が鮮やかで、体はほっそりしていて尾の付け根が太くしっかりしているでしょう。一方、メスは、オスよりもひれが小さく、体色が地味で、体は丸みを帯びています。

繁殖期に入ると、行動でオスメスの違いが分かるかもしれません。オスは繫殖期には縄張りを持つため、オス同士ではフィンスプレッディングというひれを広げて喧嘩をします。さらに、オスはメスを追いかけるようになります。

こういった、外見や行動から、オスメスの区別が可能です。

アカヒレの繁殖方法

アカヒレの産卵方法とは?繁殖時に必要なものや飼育方法なども紹介
ここからは、アカヒレの繁殖方法について解説していきます。アカヒレを購入する場合、幼魚を数匹、というケースが多いでしょう。その際、なるべくオスっぽい個体とメスっぽい個体を選んでください。

幼魚のうちは区別がつきにくいのですが、繁殖につなげるために個体を選びましょう。成魚になって、オスばかりあるいはメスばかりとなってしまった場合は、もう一回購入しなければなりません。

繁殖自体は簡単です。ただ、メスは卵を水草や水槽の壁面に固定して産むことはなく、水槽内にばらまいて産むことに注意しましょう。また、適切な対応をしないと、親魚が卵や稚魚を食べてしまうことにも気を付けなければなりません。

アカヒレは子孫に対して、完全な放任主義で、食べてしまうこともあるということです。

アカヒレの産卵時期や特有の行動

アカヒレを常温で飼育すると、水温が上がる春~秋に産卵します。他の魚種との混泳や、アカヒレの安全な飼育のために加温している場合は、一年中産卵行動がみられるでしょう。

繁殖期に入ると、オス同士の威嚇行動や、オスがメスを追いかけまわすといった行動が観察できます。

オスと産卵間近のメスを確認できたら、オス1匹とメス2~3匹を別の水槽に移して人工繫殖を試みることが可能です。

アカヒレの産卵数

アカヒレのメスは、一回に数個から十数個の卵をばらまいて産みます。これを何回も繰り返し、メス一匹で一日平均30~50個程度の産卵数です。産卵は一日で終わるわけではなく、この行動を数日繰り返します。

卵の大きさは1mm程度です。

アカヒレの繁殖時に必要なもの

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初回公開日:2022年11月15日

記載されている内容は2022年11月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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