タニシの食べ物はどんなもの?飼育時の餌の必要性についても解説
更新日:2024年08月14日
「タニシはどんな生き物なのかな?」
「熱帯魚の水槽にタニシを入れると水がきれいになるって聞いたけど本当かな?」
「タニシはどんな食べ物を食べるか知りたい」
最近熱帯魚を飼育する水槽にタニシを混泳させる人も増えています。
水質をきれいに保つ効果があると聞いているけど、混泳させることに不安を持っている人も多いでしょう。
この記事では、タニシの生態や食べ物について紹介します。さらに、タニシを熱帯魚などと混泳させるメリットについても紹介します。
本記事を読み終えたころには、今飼っている熱帯魚の水槽に、タニシを混泳させてみようと思えるでしょう。
これからタニシを利用した水槽の水質改善を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
「熱帯魚の水槽にタニシを入れると水がきれいになるって聞いたけど本当かな?」
「タニシはどんな食べ物を食べるか知りたい」
最近熱帯魚を飼育する水槽にタニシを混泳させる人も増えています。
水質をきれいに保つ効果があると聞いているけど、混泳させることに不安を持っている人も多いでしょう。
この記事では、タニシの生態や食べ物について紹介します。さらに、タニシを熱帯魚などと混泳させるメリットについても紹介します。
本記事を読み終えたころには、今飼っている熱帯魚の水槽に、タニシを混泳させてみようと思えるでしょう。
これからタニシを利用した水槽の水質改善を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
タニシとはどんな生物?
別水槽に移したナガタニシが気付いたら孫世代に突入してたでござる。ひとすくいでこれだけいれば結構な数居そう。
— マトキファーム メダカ・タナゴ・水棲昆虫 (@matokifarm1132) July 18, 2022
琵琶湖固有種のナガタニシ!ブリード成功!
カキ殻以外に何を食ってたかは不明!!
たぶん、メダカの食べ残しとか食べてたんじゃなかろうか。 pic.twitter.com/U3hopnArw9
タニシは湖や田んぼで観察できる巻貝です。日本では古くから食用として親しまれてきました。
タニシが水槽のコケや魚のフンを食べることから、水質をきれいに保てると言われており、最近では熱帯魚の水槽にタニシを入れることが多いです。
タニシという名前の由来は諸説あり、田んぼに生息する巻貝であることから、「田主」が「タニシ」に変化したという説が有力です。他にも、田んぼに裸足で入ると、石のようなタニシで足裏を傷めることから、「タノイシ」が変化し「タニシ」になった説もあります。
日本では長野県や山梨県でタニシの養殖が行われていますが、自然界では年々減少傾向にあります。
ここでは、タニシの生息場所や特徴について紹介します。タニシを飼育してみようと考えている人や、熱帯魚の水槽にいれようと検討している人はぜひ参考にしてください。
生息場所
タニシは南米と南極を除く、世界各地に生息しています。タニシが生息する環境は、淡水です。日本では湖や田んぼ、用水路、川、沼地など私たちが生活している身近な場所が主な生息地と言われています。
自然界では農薬の使用や用水路の整備などで、タニシの数は減少傾向です。日本に生息するタニシは4種類で、オオタニシ、ヒメタニシ、マルタニシ、ナガタニシがいます。
オオタニシ、ヒメタニシ、マルタニシは、本州、四国、九州などで多く見られます。流れの緩やかな川や用水路、田んぼ、ため池などが主な生息地です。落ち葉やコケを食べるため、川底などで見つかることがあります。また、田んぼなどで透明度の高い水の中では、そこを歩いている様子も観察できます。
ナガタニシは琵琶湖固有のタニシと言われており、水深10~30メートルの場所に生息しています。以前は食用のタニシとして親しまれていましたが、現在数が激減したことで食卓にのぼることは少なくなりました。琵琶湖周辺の地域では今でも、ナガタニシを食べることがあるそうです。
タニシによく似ているのが、スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)で、日本各地に生息する外来種です。スクミリンゴガイは、田んぼなどでよくみられる巻貝で、タニシによく似ています。
元々は食べ物として台湾から日本に持ち込まれましたが、食べ物として定着することはなく、増えたスクミリンゴガイが自然環境下に放流され今では日本各地で見られます。
スクミリンゴガイはタニシと違い、イネなどの農作物を荒らしてしまうため、有害生物に指定されています。
自然界では農薬の使用や用水路の整備などで、タニシの数は減少傾向です。日本に生息するタニシは4種類で、オオタニシ、ヒメタニシ、マルタニシ、ナガタニシがいます。
オオタニシ、ヒメタニシ、マルタニシは、本州、四国、九州などで多く見られます。流れの緩やかな川や用水路、田んぼ、ため池などが主な生息地です。落ち葉やコケを食べるため、川底などで見つかることがあります。また、田んぼなどで透明度の高い水の中では、そこを歩いている様子も観察できます。
ナガタニシは琵琶湖固有のタニシと言われており、水深10~30メートルの場所に生息しています。以前は食用のタニシとして親しまれていましたが、現在数が激減したことで食卓にのぼることは少なくなりました。琵琶湖周辺の地域では今でも、ナガタニシを食べることがあるそうです。
タニシによく似ているのが、スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)で、日本各地に生息する外来種です。スクミリンゴガイは、田んぼなどでよくみられる巻貝で、タニシによく似ています。
元々は食べ物として台湾から日本に持ち込まれましたが、食べ物として定着することはなく、増えたスクミリンゴガイが自然環境下に放流され今では日本各地で見られます。
スクミリンゴガイはタニシと違い、イネなどの農作物を荒らしてしまうため、有害生物に指定されています。
タニシの特徴
タニシは淡水で生息する巻貝です。巻く方向は4種類ともすべて同じで、右巻きと言われています。タニシのように見える、外来種のスクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)やサカマキガイは左巻きなため、タニシとタニシ以外の巻貝は区別が容易でしょう。
タニシの大きさは小さいものは1cm程度、大きいものでは8cm程度にまで成長します。日本で見られるオオタニシは7~8cmにまで成長し、日本で見られるタニシの中でも大きいと言われています。
ヒメタニシやマルタニシは、比較的小さく3~4cm程度の大きさです。琵琶湖に生息するナガタニシは、細長く7cm程度の大きさに成長します。
サザエと同じような硬い蓋がついているのも、タニシの特長です。外部から刺激を受けた場合などに閉じます。また、水が引いてしまった田んぼでは、蓋を閉じてからの中にある水分で数日生きることが可能です。
タニシの貝の色は、黒っぽく土などに紛れていると見つかりにくいです。殻には薄っすらと縞模様が入ります。
タニシは4種類ありますが、それぞれで殻の色や模様に大きな違いはありません。マルタニシには、殻に点状の刻みが入るようですが、オオタニシやヒメタニシとの区別は難しいでしょう。それぞれのタニシを見分けるには、大きさや貝の形が決め手になるでしょう。
タニシの大きさは小さいものは1cm程度、大きいものでは8cm程度にまで成長します。日本で見られるオオタニシは7~8cmにまで成長し、日本で見られるタニシの中でも大きいと言われています。
ヒメタニシやマルタニシは、比較的小さく3~4cm程度の大きさです。琵琶湖に生息するナガタニシは、細長く7cm程度の大きさに成長します。
サザエと同じような硬い蓋がついているのも、タニシの特長です。外部から刺激を受けた場合などに閉じます。また、水が引いてしまった田んぼでは、蓋を閉じてからの中にある水分で数日生きることが可能です。
タニシの貝の色は、黒っぽく土などに紛れていると見つかりにくいです。殻には薄っすらと縞模様が入ります。
タニシは4種類ありますが、それぞれで殻の色や模様に大きな違いはありません。マルタニシには、殻に点状の刻みが入るようですが、オオタニシやヒメタニシとの区別は難しいでしょう。それぞれのタニシを見分けるには、大きさや貝の形が決め手になるでしょう。
タニシが食べる物とは?
タニシいた^^#タニシ pic.twitter.com/g12acnGYUx
— まぬき (@manuki_photo) April 19, 2022
タニシの食べ物は、石や水草についたコケという印象が強いでしょう。タニシは、コケ以外にもさまざまなものを食べます。植物性プランクトンをろ過して食べたり、生体の死骸を食べたりすることもあります。
自然界に生息するタニシは、植物性プランクトンはもちろん、石や水草などについたコケが食べ物のメインです。さらには、落ち葉なども、自然界に生息するタニシの食べ物になるのです。
熱帯魚の水槽に入れるタニシは、何を食べるのか気になるでしょう。ここでは、タニシの食べ物について詳しく紹介します。
自然界に生息するタニシは、植物性プランクトンはもちろん、石や水草などについたコケが食べ物のメインです。さらには、落ち葉なども、自然界に生息するタニシの食べ物になるのです。
熱帯魚の水槽に入れるタニシは、何を食べるのか気になるでしょう。ここでは、タニシの食べ物について詳しく紹介します。
植物性プランクトン
植物性プランクトンとは、水中に浮遊する微細植物を言います。緑色や青藍色、黄褐色のものが多いです。
水中の養分が豊富になると、植物性プランクトンが増えます。植物性プランクトンの影響としてよく知られるのが、赤潮です。水槽の水が緑色になっている状態も、養分が豊富になっていることが原因で、植物性プランクトンが増えた状態と言えます。
増えた植物性プランクトンを、食べ物としているのがタニシです。タニシは水中の植物性プランクトンのみをろ過して食べます。植物性プランクトンだけを食べることで、次第に透明な水へと変化するのです。
タニシが生息する田んぼの水が透明なのは、植物性プランクトンをタニシが食べているからと言えるでしょう。また、水槽の水が植物性プランクトンによって緑色になった場合は、タニシを入れるときれいになります。
ただし、植物性プランクトンの増殖スピードが速く、タニシの量が少ない場合は、透明な水にはなりません。透明な水に変化しない場合は、タニシの量を増やすといいでしょう。
水中の養分が豊富になると、植物性プランクトンが増えます。植物性プランクトンの影響としてよく知られるのが、赤潮です。水槽の水が緑色になっている状態も、養分が豊富になっていることが原因で、植物性プランクトンが増えた状態と言えます。
増えた植物性プランクトンを、食べ物としているのがタニシです。タニシは水中の植物性プランクトンのみをろ過して食べます。植物性プランクトンだけを食べることで、次第に透明な水へと変化するのです。
タニシが生息する田んぼの水が透明なのは、植物性プランクトンをタニシが食べているからと言えるでしょう。また、水槽の水が植物性プランクトンによって緑色になった場合は、タニシを入れるときれいになります。
ただし、植物性プランクトンの増殖スピードが速く、タニシの量が少ない場合は、透明な水にはなりません。透明な水に変化しない場合は、タニシの量を増やすといいでしょう。
コケ類
タニシの代表的な食べ物はコケ類です。コケをエサとしていることは、知っている人も多いかもしれません。タニシが石や水草についたコケをきれいに食べられるのは、舌に秘密があります。
実はタニシの舌は、特殊な形状です。舌に細かな歯がいくつもついており、これを歯舌(しぜつ)と呼びます。歯舌がついている有名なものは、サザエやイカ、タコなどです。
タニシの場合は歯が3列に並んでおり、石などについたコケ類がそぎ取りやすいように、1つ1つの歯全体が丸みを帯びており、歯の先端はノコギリのように鋭くギザギザしています。
鋭い歯をいくつも付けた舌で、石や水草につくコケを根こそぎ取るため、タニシが1度通った場所は、とてもきれいになると言われています。
水槽内でコケが生えやすい場合は、タニシを入れると小石や水槽壁面のコケ類を掃除してくれるでしょう。
実はタニシの舌は、特殊な形状です。舌に細かな歯がいくつもついており、これを歯舌(しぜつ)と呼びます。歯舌がついている有名なものは、サザエやイカ、タコなどです。
タニシの場合は歯が3列に並んでおり、石などについたコケ類がそぎ取りやすいように、1つ1つの歯全体が丸みを帯びており、歯の先端はノコギリのように鋭くギザギザしています。
鋭い歯をいくつも付けた舌で、石や水草につくコケを根こそぎ取るため、タニシが1度通った場所は、とてもきれいになると言われています。
水槽内でコケが生えやすい場合は、タニシを入れると小石や水槽壁面のコケ類を掃除してくれるでしょう。
他の魚の餌の残り
タニシの食べ物の中に、デトリタス食というものがあります。デトリタス(Detritus)とは、生物が由来のものや生物のフン、生体の死骸などのことです。その多くは水中に存在するものを表すと言われています。
タニシが生息する湖や川では、落ち葉や魚のフンなどがデトリタス食にあたるでしょう。そのため、落ち葉がたまる川底にタニシがいることが多いと言われています。
熱帯魚と一緒にタニシを入れている場合は、魚の餌の残りや魚のフンなどがデトリタス食です。魚の餌はどうしても食べきれずに、水槽の底に沈んでしまいます。魚のフンも同様に水槽の底にたまり、水質の汚れの原因となるでしょう。
水槽の汚れを抑えたい場合は、タニシを一緒に入れることがおすすめです。汚れの原因となる魚の餌の残りや魚のフンが、タニシの食べ物となり、水をきれいに保ってくれます。熱帯魚の水槽汚れが気になっている方は、タニシを入れてみてはいかがでしょうか。
タニシが生息する湖や川では、落ち葉や魚のフンなどがデトリタス食にあたるでしょう。そのため、落ち葉がたまる川底にタニシがいることが多いと言われています。
熱帯魚と一緒にタニシを入れている場合は、魚の餌の残りや魚のフンなどがデトリタス食です。魚の餌はどうしても食べきれずに、水槽の底に沈んでしまいます。魚のフンも同様に水槽の底にたまり、水質の汚れの原因となるでしょう。
水槽の汚れを抑えたい場合は、タニシを一緒に入れることがおすすめです。汚れの原因となる魚の餌の残りや魚のフンが、タニシの食べ物となり、水をきれいに保ってくれます。熱帯魚の水槽汚れが気になっている方は、タニシを入れてみてはいかがでしょうか。
生体の死骸
初回公開日:2022年11月15日
記載されている内容は2022年11月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。