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タニシの食べ物はどんなもの?飼育時の餌の必要性についても解説

更新日:2024年08月14日

タニシは水質改善が期待できることから、熱帯魚と同じ水槽で飼われることが多いです。しかし、タニシが熱帯魚を食べてしまわないか不安に思う人もいるでしょう。本記事では、タニシの生態について紹介します。水質改善にタニシを検討している人は、参考にしてください。

タニシの食べ物はどんなもの?飼育時の餌の必要性についても解説
タニシの食べ物の1つが、生体の死骸です。魚の餌の残りと同じデトリタス食にあたります。今まで紹介した食べ物は、植物性ものもが主でした。肉食でないタニシが、生体の死骸を食べるのは疑問に思われるでしょう。

魚などの生体が死んでしまうと、腐敗が始まります。腐敗する物は、すべて有機物となるため、タニシが食べて分解することが可能です。よって、生体の死骸もタニシにとっては食べ物になります。

もう1つ気になるのは、生きている魚を食べてしまわないのかということです。タニシは、カニなどのようなハサミや、魚を襲う針などを持っていません。持っているのは歯舌とよばれる舌だけです。

歯舌では魚を襲うことはできません。よって生きている魚を食べることはないでしょう。

水槽の中で魚が死んで腐敗してしまうと、水が汚れ生きている魚にも影響を与えます。タニシが入れば、生体の死骸を食べ物として処理し、常にきれいな水の状態が保たれます。

熱帯魚と一緒にタニシを入れるのは、良いこと尽くめと言えるでしょう。

タニシは基本的に餌を与える必要がない

上記では、タニシの食べ物を紹介してきました。自然界に生息するタニシは、どの食べ物も比較的手に入りやすい環境と言えるでしょう。

熱帯魚と一緒にタニシを入れる場合も、特別に餌を与える必要はないと言えます。熱帯魚が出すフンや、熱帯魚の餌の残り、熱帯魚の死骸などを食べるからです。また、熱帯魚と一緒に石や水草を入れることで、植物性プランクトンやコケも摂取できるでしょう。

ただし、水槽の中にたくさんのタニシを入れてしまうと、食べ物が無くなることがあります。また、水槽の水を毎日入れ替えたり、浄水器などで常にきれいな水が保ったりしてしまうと、植物性プランクトンの発生が妨げられてしまうでしょう。

これらの場合は、タニシの食べ物が枯渇してしまうため、餌を与える必要があります。基本的には食べ物を与える必要はないでしょう。

タニシの餌が不足する場合に与える食べ物

基本的には水槽の中で、タニシの食べ物が不足することはありません。しかし、タニシの量が多い場合や、水を常にきれいに保っている場合は、タニシの食べ物が不足するでしょう。

その場合は、植物性プランクトンの代わりとなる物を与えます。よく与えられるのがプレコタブレットです。プレコタブレットは、プレコという熱帯魚の餌で、植物性の人工飼料です。

プレコタブレットは円形をしており、水に入れてもすぐに崩れないように作られています。タニシが長時間かけて食べることも可能です。また、水槽に入れると底に沈むため、水槽の底にいるタニシも食べやすいでしょう。

自然界では落ち葉などを食べ物としているため、葉野菜などを与えることもできます。特にキャベツやほうれん草などがいいでしょう。キャベツやほうれん草はそのまま、与えることもできますが、一度茹でると柔らかくなり、タニシが食べやすくなります。

わかめや昆布といった海藻類も、タニシの食べ物としておすすめです。水などで戻し、柔らかくしてから与えるといいでしょう。

タニシとメダカは混泳できる?

タニシは主に、植物性プランクトンやコケを食べて生活します。生体の死骸も食べますが、生きている魚を食べることはありません。

そのため、タニシとメダカを混泳できます。最近では水質をきれいに保つために、メダカの水槽にタニシを入れることも多いです。

水槽の中の植物性プランクトンを食べてくれるほか、メダカの食べ残したものやメダカのフン、メダカの死骸も食べてくれるため、水がきれいに保てます。メダカを安全にきれいな環境で育てられるため、タニシとの混泳はおすすめです。

ただし、タニシとメダカの混泳には、注意するポイントもあります。メダカの卵および稚魚は、タニシと一緒に入れない方がいいでしょう。

タニシは生きている魚を食べることはありませんが、生体の死骸は食べます。タニシが、卵や稚魚を食べてしまうかは検証されていないため、正確にはわかりません。しかし、卵や稚魚は非常に弱いものであり小さいため、口の中に入れば食べてしまうことも考えられます。

メダカを増やしたい場合、卵や稚魚はタニシと混泳させない方が安心でしょう。

また、タニシを入れることで水質がきれいに保てるため、水槽の掃除を怠ってしまうことが考えられます。水質がきれいに保たれていても、定期的な水槽掃除は必要です。タニシを入れたからと言って、過信しすぎないようにしましょう。

タニシの食べ物を知って飼育してみよう

タニシの生態や食べ物について紹介しました。タニシだけを育てることは、あまりないかもしれません。熱帯魚などの水槽に、水質改善のために入れることが多いでしょう。

タニシの生態を知ることで、水槽に入れるタニシの量が調整できたり、タニシの餌を与えるタイミングもわかります。タニシの特長を生かしながら、熱帯魚などと混泳させるといいでしょう。

タニシの生態や食べ物を知って、熱帯魚などと一緒に飼育してみてはいかがでしょうか。

初回公開日:2022年11月15日

記載されている内容は2022年11月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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