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海の宝石ウミウシ!飼育はむずかしい?特徴と飼う時のコツを紹介

更新日:2024年02月22日

ウミウシの飼育は海水水槽の準備や給餌の問題から非常に難しいため初心者にはできません。それでも飼育したいというのならば、まずは海生生物の飼育経験をしっかりと積んだ上で、しっかりと飼育環境の設定をしたうえで根気強く行っていきましょう。

海の宝石ウミウシ!飼育はむずかしい?特徴と飼う時のコツを紹介

ウミウシの飼育は難しい?

海水域に生息するウミウシの飼育は水生生物の中でも難しい部類です。

海水域に生息する生物としては海水魚が代表例ですが、小型の巻貝の仲間であるウミウシも基本的には同様の飼育方法です。しかし生態の解明が進んでいない種類も多く、飼育するには様々な問題をクリアする必要があります。

ウミウシの特徴

ウミウシは世界中の浅い海の海底に生息する、後鰓(こうさい)類に分類される巻貝の仲間です。

日本周辺の海域にも広く分布しているため採集は容易ですが、その飼育は難しい部類の水生生物です。しかしその鮮やかな配色から、観賞のために飼育を試みる人も多いです。

ウミウシの特徴1:名前の由来

ウミウシという名前は、代表種である裸鰓(らさい)類の多くが牛のような一対の触覚を持つことが由来です。

ウミウシの多くはこの裸鰓類に属しますが、それ以外でも名前に「ウミウシ」の名前を冠する種類は多く、名前に「ウミウシ」と付いていなくてもウミウシの仲間として扱われる種類もいます。

また小笠原諸島では現地での呼び名として、触覚を猫の耳に見立てて「ウミネコ」とも呼びます。

ウミウシの特徴2:生息している地域

ウミウシは主に浅い海の海底に生息しており、世界中に分布しています。

日本近海でもそれぞれの地域で様々な種類のウミウシが生息しており、主に南方に生息しているイメージですが、北海道などにもウミウシは生息しています。

ウミウシの中でも最も有名なアオウミウシの主な生息地は本州や九州ですが、それ以外の北海道などでも発見例はあります。

ウミウシの特徴3:不思議な生態

ウミウシの生態ですが、ウミウシ全般に共通するものは解明されていることも多いですが、それぞれの種類においては未だ解明されていないものも多く存在します。

ウミウシに共通する生態としては、雌雄同体でありながら受精は異個体間で交尾するという独特の繁殖方法を取ることが挙げられます。

また餌から毒性を獲得することで有毒となる種類が多く、派手な配色は一種の警戒色として機能している種類が多いです。

反対に熱帯のサンゴ礁などに生息する種類は隠蔽食として機能させている種類も存在します。

ウミウシの特徴4:ウミウシの値段

ウミウシの値段ですが、安いものでは1000円から、国外産かつ希少な種類では数万円になる種類と幅広いものとなっています。

ウミウシの中でもポピュラーなアオウミウシなどは一匹1000~2000円程度で流通していますが、国内での流通が少ないものですと、一匹数万円になることもままあります。

場合によっては個人で採集することで実質0円で済ませることも可能ですが、飼育の困難さからも事前に人に慣れさせられている販売個体を購入することをお勧めします。

ウミウシを飼うときに最低限必要なもの

ウミウシは海水域に生息する生物のため、用意する水槽は海水水槽でなくてはなりません。

海水水槽の管理は淡水水槽と比較して格段に難しく、ウミウシに限らず海生生物の飼育の困難にする一番の要因と言えます。

水槽の用意の段階からその難易度は高いと言わざるを得ないでしょう。

水槽

海生生物の飼育用として用意する水槽は飼育個体の大きさにもよりますが、水質管理の面から大きめのものを購入する必要があります。

海水水槽では海水の塩分濃度を一定に保つため、常に水を循環させる必要があります。

海水水槽は循環装置やLEDライトなどがセットで付随している専用の物が販売されているため、値段はそれなりにしますが惜しみなく購入することをお勧めします。

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初回公開日:2019年08月21日

記載されている内容は2022年11月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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