Search

検索したいワードを入力してください

デメニギスを見れる水族館はある?深海魚ならではの生態や特徴も解説

更新日:2024年08月12日

デメニギスをご存知ですか?見た目が奇抜で、まだまだ解明されていないことがたくさんある生物です。本記事では、デメニギスの生態や展示している水族館についてもご紹介しています。キモかわいい見た目からグッズにもなっているデメニギスに注目してください。

デメニギスを見れる水族館はある?深海魚ならではの生態や特徴も解説
みなさんは、デメニギスという魚をご存知ですか?最近はテレビなどでも変わった生き物を取り上げる番組が多いので、魚好きでなくても名前は聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

デメニギスは深海に住む魚で、以前から存在は知られていましたが、その姿が捉えられたのは、ごく最近です。エイリアンのような不思議な見た目から、詳しく知りたいと研究者がこぞって調べています。

本記事は、そんなデメニギスに関する生態や何を食べて生活しているのかなどを紹介しています。

この記事を読めば、きっとデメニギスの魅力に気付くでしょう。

変わった容姿なので、実際に見られるならぜひ見てみたいですね。深海魚に力を入れている水族館についてもご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

デメニギスとは?



最近では、メディアで取り上げられることも増えたデメニギスですが、生態をご存知の方はあまりいないのではないでしょうか。

深海には想像を超えた見た目の生物がたくさんいますが、中でもデメニギスは実在する生物とは思えない姿をしています。頭部が透明で脳や目玉が透けて見え、映画や漫画に出てくる潜水艇のような形をした魚なのです。

まだまだ詳しいことはわかっていませんが、ここからはデメニギスの生息地や餌についてご紹介していきます。

名前の由来

デメニギスはカタカナで表記されているので、外国語のイメージを持たれるようですが和名です。和名は見た目に由来した名前が多く、デメニギスも例外ではありません。

深海魚に多いニギス目の魚で、目が飛び出しているような見た目から、出目似鱚(デメニギス)と名付けられました。

生息地

デメニギスは、太平洋北部、亜寒帯海域の水深400mから800mに生息しています。

日本では岩手県以北の沖合にいて、この辺りでまれに他の魚に混じって水揚げされることがあるようです。

水揚げされた時には頭部の透明な部分が損傷してしまうので、どのような姿をしているか、最近まで知られていませんでした。はっきりした姿を捉えられたのは、ごく最近のことです。

サイズ

デメニギスの姿がわかる写真は、単独で写っているものがほとんどなので、実際の大きさがどのくらいか想像するのが難しいです。

また頭のドーム状になった形から、潜水艇を連想してしまうので、どうしても大きな魚なのではないかと思われてしまいます。

実際は、10cmから15cm程と小さめです。確かにこの小ささでは、網にかかったデメニギスを地上で観察したり研究したりするのは難しそうですね。

研究のために捕獲したデメニギスの胃の中から、クラゲの断片が出てきたという報告があり、クラゲを主に捕食しているのではないかと考えられています。

またクダクラゲ類が捕食している獲物を、横取りしている可能性があるとも言われています。

いずれにしても、餌に関してはまだまだわからないことも多いようです。

身体の特徴



デメニギスの最大の特徴は、なんと言っても頭の部分ですが、その他にも不思議な部分がたくさんあります。

頭頂部も含めて、デメニギスの体についてご説明します。

1. 透明な頭頂部
透明な頭の中は、ゼリー状の物質で満たされています。実際に泳いでいる映像を入手する前までは、陸に上がったものからこの姿を想像することはできませんでした。透明のデリケートな頭部が潰れてしまって、原型を留めていなかったためです。頭部が透明なドーム状をしているなんて、なかなか想像できません。

2. 緑色のボールの様な目
透明の頭部の中で脳と一緒に収まるところを確認することができます。目は透明の膜に沿って回転するので、前方や上方を確認でき、意外と視野が広いのです。

3. 鱗に覆われた体
透明の頭部とはうって変わって、体の部分には大きな鱗があります。同じ魚の体とは思えないほど、頭と体が全く違った構造をしています。

デメニギスは水族館で見られるの?

デメニギスを見れる水族館はある?深海魚ならではの生態や特徴も解説
デメニギスが動く姿を映像に捉えられたのは最近で、結論から言ってしまうと、実際に水族館などで飼育している姿は見ることができません。

日本だけでなく海外の水族館も含め、デメニギスの標本を展示した実績のある水族館や、深海生物を得意としている水族館をご紹介します。将来的に、デメニギスを展示する可能性がある場所ばかりですので、今後の動向に注目したいです。

サンシャイン水族館

次のページ:デメニギスを捕まえて飼うことはできる?

初回公開日:2022年09月13日

記載されている内容は2022年11月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Related