デメニギスを見れる水族館はある？深海魚ならではの生態や特徴も解説

サンシャイン水族館は、深海生物を特集したイベントを開催した際に、デメニギスの標本を展示していた実績があります。

また深海生物の飼育に力を入れているので、毎年冬に深海生物採集をおこなっているようです。過去にも珍しい深海生物の骨格標本の展示や、飼育をした実績があるので、今後サンシャイン水族館でデメニギスに出会える機会が訪れるかもしれません。

アメリカのカリフォルニア州にあるモントレーベイ水族館で、過去にデメニギスの生体が展示されていたようですが、現在はありません。

モントレーベイ水族館研究所がカリフォルニア沿岸で発見したデメニギスの映像を公開しており、現在も研究中のようです。

生体がモントレーベイ水族館で展示される日も近いかもしれません。

静岡県沼津市にある沼津港深海水族館は、その名の通り、深海魚に特化した展示で人気の水族館です。

過去にデメニギスの生体や標本の展示をした実績はありませんが、深海生物が上がる駿河湾の近くに位置し、深海生物の種類が豊富です。

今後デメニギスが展示される可能性がある水族館として、期待が高まります。

デメニギスに限らず、深海魚を飼育するのは非常に難しいと言われています。まず、捕獲するときにかかる水圧で、魚が状態の良いまま上がることがほとんどありません。目玉や内臓が膨張して飛び出してしまうのです。

研究機関や水族館などの大きな施設で、潜水艇などを利用して捕獲しなければ、状態良くデメニギスを捕獲することは難しいでしょう。

前述した通り、過去にモントレーベイ水族館がデメニギスの生体展示を行ったことがありますが、それ以外の水族館で飼育の実績はないようです。

施設の整った場所でも飼育が難しいので、個人で捕まえて飼育するのは、ほぼ不可能に近いのではないでしょうか。

デメニギスが食べられるのか、今のところわかっていません。ただ、ニギス目の他の魚が食用とされていることから、デメニギスも食べることができるかもしれません。

デメニギスはありませんが、深海魚を扱う料理店が、静岡県にはたくさんあります。お刺身や天ぷらなどで出されることがあり、味も美味しいと評判です。

将来的に、デメニギスが料理店で出される日が来るかもしれませんね。

無印良品で白いTシャツを買ったので、大事にしていた深海魚の小さいワッペンをつけたいと思っています。どれにしようかな、やっぱりデメニギスかな〜、頭が透けてるし pic.twitter.com/a7oOLj823X

— inou chikako (@donguripan_labo) August 22, 2022

少しグロテスクなデメニギスですが、その見た目が可愛いと人気です。実際にデメニギスをモチーフにしたTシャツやブローチが販売されています。

また最近では、子供を中心に人気があるゲーム上でデメニギスが登場するので、存在の認知度も上がっています。

思いもよらないところで、人気が高まっているのです。

深海魚デメニギスの生態は、まだまだ知られていないことがたくさんあります。日本でも、水族館や研究者が深海に探査機を沈めて映像を撮ったり、現在も世界で研究が進んだりしています。

今後デメニギスを無事に捕獲し、日本の水族館で生きた姿を展示できる日が来るかもしれません。映像で見るだけでも不思議な形をしていて、本当に存在する生き物なのか信じられない部分もあります。

変わった姿をした繊細なデメニギスを実際にこの目で見ることができたら、夢のようです。近い将来叶うかもしれません。今後、水族館でデメニギスを見られる日が来るのを期待して待ちましょう。