うさぎは多頭飼いすることができる？相性や気をつけたいことを紹介

先述したように、うさぎを多頭飼いする場合でも基本的に一羽ずつケージを用意します。餌入れや給水器などもそれぞれに必要です。

うさぎは縄張り意識が強いため、自分だけの場所を作ってあげることが大切です。自分だけの場所があることで、ストレスを感じることなく過ごすことができるでしょう。

また多頭飼いをする際、基本的にケージは横並びに置きます。もしスペースがない場合には上下に配置しても問題ありません。

しかし思わぬケガをしないよう、扉をきちんと閉めたり、不安定な場所に置かないようにしたりして安全に配慮しましょう。

もしうさぎの相性が悪い場合には、お互いが見えないようケージを別々の部屋に置くか、同じ部屋でもお互いの姿が見えない位置に置くようにしてください。

新たにうさぎを家に迎えると、新しく迎えたうさぎの様子が気になる人も多いでしょう。

しかし必要以上に様子を確認したりかまいすぎたりして神経質になりすぎると、それが先住うさぎや新しく迎えたうさぎにも伝わり、ちょっとしたことで過敏に反応したり、神経質に反応したりするようになってしまいます。

また先住うさぎと新しく迎えたうさぎの接し方に差をつけないようにするのも大切なポイントです。病気や高齢の場合には接し方に差ができてしまうかもしれませんが、健康なうさぎなら平等に接するよう心がけましょう。

うさぎの多頭飼いを検討する人の中には、うさぎが寂しそうだからという理由で多頭飼いしようとする人もいるでしょう。

しかしうさぎは縄張り意識が強い生き物であり、本来単独行動をする生き物です。そのためうさぎの立場から考えれば、一羽だから寂しいというわけではありません。

むしろ多頭飼いすることによって飼い主にかまってもらえる時間が減ることでストレスを感じるようになる可能性もあります。

そのため、うさぎが寂しそうだからといって多頭飼いをしようと思わないようにしましょう。

うさぎを多頭飼いする場合、どのよう流れでうさぎ同士を慣れさせればよいのか知りたいという人もいるでしょう。

ここではうさぎを多頭飼いするときの流れについて解説するため、うさぎの多頭飼いを始める際の参考にしてみてください。

先住うさぎがいる場合、今まで自分の縄張りだと思っていたところに新たにうさぎがやってくると、警戒心を強めてケンカになったり、ストレスを感じたりします。

そのためいきなりうさぎ同士の顔を合わせることは避け、まずは姿が見えないようにしてお互いのにおいに慣れさせるようにしましょう。

数日から1週間くらいはそれぞれのケージの間に仕切り板を入れて仕切りをしたり、カバーをかけたりして、お互いの姿が見えないようにします。

その状態でにおいに慣れさせ、うさぎが警戒している様子を見せずに普段通りの様子でいるようなら次のステップに進みましょう。

数日から1週間ほど顔を合わせないようにしてにおいに慣れさせ、お互いに警戒する様子もないようなら、ケージ越しに対面させてみましょう。

ケージ越しに対面させる場合、最初は無理せず短時間から始めるようにしてください。ケージ越しでもケンカをすることがあるため注意が必要です。

ケージ越しに対面させてうさぎが興奮したりケンカしたりして危ないと思ったら、カバーをかけるなどの対応を取りましょう。

最初はケージ越しに対面すると興奮したり、ケンカしたりしていても、数日後には落ち着くこともあります。

ケージ越しに対面させても問題がなければ、ケージの外で会わせてみましょう。ケージの外で会わせるときは、どちらのうさぎも落ち着いてリラックスしている状態であることを確認してください。

ケージから出す際に抱っこで出すとびっくりする可能性があるため、ケージのドアを開けたままにして自然に外へ出てくるようにするのがおすすめです。

ケージの外で対面してケンカをする可能性もあるため、うさぎたちから目を離さず様子を観察するようにしましょう。

ケンカもせず問題がなさそうでも、はじめのうちは5分程度でケージに戻すようにしてください。

ケージの外で会わせてもケンカしたり威嚇したりしないようであれば、徐々に部屋での対面時間を伸ばしていきましょう。

最初は5分程度から始め、10分、15分と少しずつ時間を伸ばしていき、30分ほど対面させてもトラブルにならないようならひとまず問題ないと言えます。

しかし最初はトラブルなく一緒に過ごせていても、急にケンカをすることもあるため、うさぎをケージの外で対面させているときは目を離さないようにしてください。

うさぎの多頭飼いがおすすめできないといわれるわけや、多頭飼いするメリット・デメリット、相性や気をつけたいことなどについて解説しました。

うさぎを多頭飼いすることは可能ですが、縄張り意識が強く単独行動する動物であるため多頭飼いをするのは難しいです。

仲間がいなくて寂しそうだからという理由や、かわいそうだからという理由で安易に多頭飼いをしようとは思わないでください。

この記事の内容を参考にうさぎの多頭飼いについて知り、多頭飼いをする前にしっかりと検討するようにしましょう。