猫のケージ飼いはストレス？ケージ飼いのメリットと注意点3つ

猫のケージは、たくさんの種類が存在します。

大きさや素材、デザインなど、どれを選ぶか分からなくなることもあるでしょう。

自身の愛猫がストレスなく過ごせるケージを選べるよう、ケージを選ぶポイントをお教えします。

ケージが狭すぎる、または広すぎると、猫にとってストレスとなります。

ケージを設置予定の場所で、実際にメーターを使ってケージの大きさをシミュレーションするといいでしょう。

狭い部屋なら、中に入れるのが老猫でない場合に限り、二段ケージがです。二段ケージの下にトイレ、上に水飲み場とベッドを置くなどしてもいいでしょう。

また、ケージ内に何匹入れるのか、中に設置するトイレや水の容器の大きさなど、必要な空間はそれぞれに違います。トイレの大きさなども測って、実際に中に入れた際に猫のスペースがしっかり確保されるようにしておきましょう。

ケージは、猫にとって安全な物質が使われているかどうかもチェックしましょう。

特に、噛み癖のある猫の場合は、素材選びは重要です。網や格子にあたる部分に噛みついた際、塗料が剥げて飲み込んでしまうことが考えられます。

塗料は、猫が飲み込むことを想定して選ばれていません。どの塗料も本来食べ物ではないので、体に良くはありませんが、ある程度の基準を飼い主が決め、選んであげることが大切です。

もし、猫がケージを噛みすぎて塗料が多く剥がれるようなら、そもそも塗料を使っていないケージに買い換えるのも1つの方法です。

ケージの安全性とは、つまり耐久性のことです。

設置後、衝撃などで崩れてしまうようなものは論外です。有事の際、ケージ内でパニックに陥った猫が暴れることも想定して、頑丈なものを選びましょう。

現在販売されているもので、猫の力に負けて崩れ落ちるようなものはほとんどありませんが、店頭なら触ってみて、ネットなら口コミを参考にして、耐久性もしっかりチェックすることが大事です。

また、自宅で飼い主が組み立てるタイプのケージがほとんどですので、組み立てやすさも考慮して選びましょう。

人の往来が激しい出入り口は、設置場所としてしません。猫が落ち着けず、ストレスを感じてしまうからです。猫にとってのケージ内は、人間にとっての寝室のような物です。

人間でも、寝室のすぐ傍を人が通ると気になってストレスを感じますが、猫が受けるストレスはもっと大きいです。

また、窓辺も避けたほうがいいでしょう。猫が窓辺で寛げるのは、嫌になったらどこかに逃げられるからこそです。温度差が激しく、猫にとって快適な空間とはいえません。

逃げ場のないケージ内では、暑さや寒さで猫が体調を崩すことも考えられます。

今まで自由気ままに室内や屋外を闊歩していた猫を、突然ケージに押し込んでも、ケージに慣れることはほぼありません。ただストレスになるだけです。

猫の習性を利用し、ケージ内を安全で落ち着ける場所として認識させることがポイントです。

猫は、臆病な生き物です。慎重で、いつも注意深く辺りを伺う生き物なので、人どおりが多かったり、騒がしい場所では周囲の音が気になってリラックスできず、ストレスが溜る一方となります。

また、猫自身がケージに自由に出入りできるわけではないのなら、暑かったり寒かったりする場所は厳禁です。窓辺などは避けましょう。

どうしても他に置き場がなければ、エアコンなどで室温を一定に保ってあげましょう。

ケージの設置場所は、「人どおりが少ない場所」「騒音のない静かな場所」「温度差が大きくない場所」がベストです。

猫にとって安心できる空間とするためには、猫が大好きな「穴ぐら」に近づけることが大事です。

リビングなど、人が集まる場所におく場合には、猫が隠れられるように段ボールや屋根つきのベッドなどを入れてあげましょう。

ショウケースの中に閉じ込められ、傍を人が何度も行き来する様子を想像してみてください。人間でもストレスを感じますが、猫はそれ以上のストレスを感じています。

猫は、他のペットや人間の目に晒されない場所があると、その中で過ごしながら落ち着いてくれます。