大人の猫は懐かない？成猫を飼うメリット・デメリットを徹底解説！

大人の猫を飼い始めたけれど、なかなか懐いてくれないと悩む飼い主さんも多いでしょう。

楽しみにしていた猫との暮らしなのに、想像とは違っていて、がっかりしたり焦ったり、大人の猫を選んだことを後悔してしまう方もいるでしょう。

生まれたばかりの子猫とはちがい、大人の猫には、それぞれの事情や、これまで過ごしてきた時間があります。おなかをすかせてさまよった経験、意地悪をされた記憶、前の飼い主さんと離ればなれになってしまった事情、大人の猫は、いろいろなものを抱えています。

やっと飼い主さんの元にたどり着いたのですから、これからずっと一緒に暮らしていくために、どうすればよいのかを考えてみましょう。

猫は環境の変化がとても苦手です。新しい飼い主さん、新しい住まい、それだけでも大きなストレスを感じています。自分から家の中を歩きまわるようになるまでには、少し時間がかかることもあるでしょう。

大きな声で呼んだり、無理に動かそうとしたりせず、猫のペースに合わせて、自由にさせてあげてください。

前の飼い主さんや保護主さんがいる場合、猫が好きなおやつを教えてもらいましょう。食べ慣れたおいしいものがもらえれば、猫もリラックスできます。

また、猫の食事の好みがわかってきたら、できるだけ好みに合うものを与えてあげましょう。

飼い主さんの手から直接食べてもらうのは難しいでしょうが、「おいしいものをくれる人」という印象をもってもらうことは、なかよくなれる最初の一歩です。

猫が自分から近づいてきてくれず、さみしいと感じる飼い主さんもいるでしょう。しかし、まだ懐いていない大人の猫に、飼い主さんから近寄りすぎてはいけません。

無神経に近寄りすぎて、猫が一度でも「この人間は怖い」という印象をもってしまうと、猫との距離が大きく開いてしまいます。

肌寒い季節になれば、あたたかさを求めて猫の方から近づいてくることもあります。そのくらい気長に考えて、猫にまかせてあげてください。

大人の猫を選ぶいちばんのメリットは、手間がかからないことでしょう。

世話がたいへんで、体調が不安定な子猫にくらべると、初めて猫を飼うひとにとっては、大人の猫の方が適していると言えます。

ふわふわとかわいらしい子猫の時期を見られず、一緒に過ごせないのは少し残念ですが、落ちついた大人の猫は、ときにはいい相棒のように、飼い主さんを支えてくれます。

猫を飼いたいと考えている方は、ぜひ大人の猫にも目を向けてみてください。個性的な頼れる相棒が、きっと見つかります。