犬がしっぽを振るのはなぜ？｜性格の優しい犬の犬種5

犬はポジティブな感情のときもネガティブな感情のときもしっぽを振ります。どちらの感情を表しているのかは、しっぽの高さで判断できます。

しっぽが高ければポジティブな感情を表し、低ければネガティブな感情を表します。

犬の感情を判断するときは、しっぽの高さと振っているスピードを観察しましょう。しっぽを振るスピードは、感情の高ぶりを表しています。

しっぽが高く、振り方がゆっくりのときは、犬が甘えているときです。

犬は嬉しいときにしっぽを振ります。

嬉しいとき、犬は興奮状態にあるため、しっぽを高い位置で激しく振ります。

犬がすごい勢いで駆け寄ってきたときも、しっぽを高い位置で激しく振っているときは、攻撃のためではなく、嬉しさのあまり興奮して駆け寄ってきているのだと理解しましょう。

犬が興奮状態にあるので、犬に慣れていない人は驚きますが、よく顔を見れば、顔には優しさと「嬉しい」という感情が浮かんでいるはずです。

犬がしっぽを振るのは、必ずしもポジティブな感情を表現するためだけではなく、ときにはネガティブな感情表現としても使われます。

犬とのエピソードを振り返ってみると、どのようなときにどのような状態でしっぽを振っていたか、思い当たるのではないでしょうか。

しっぽの振り方の強弱は、犬の興奮状態と連動しており、相手とのコミュニケションを図るツールにもなっています。

犬がしっぽを振る理由として、あまり認知されていないのが「威嚇や警戒」という感情です。

しかし、自分の経験を振り返ってみれば、激しくしっぽを振っているのに、歯をむき出してうなっている犬に出会ったことがあるのではないでしょうか。

威嚇や警戒をしているとき、犬は興奮しているので、しっぽが動いてしまいます。うなりながらしっぽを振っているときは、しっぽが低い位置にあります。

犬の愛情表現としては、「しっぽを振る」という行為が真っ先に頭に浮かびますが、ほかにどのような愛情表現をしているかご存じでしょうか。

ここでは、「しっぽを振る」という行為を含め、5つの犬の愛情表現をご紹介します。

一番わかりやすく、一番目にするのが「しっぽを振る」という愛情表現です。

優しい犬としてご紹介した犬種は、人のことが大好きな犬たちなので、初対面の人にもしっぽを振ってくれます。

ただし、気を付けなければいけないのは、「しっぽを振る＝好き・嬉しい」ではないということです。

しっぽの位置が低く、しっぽを振っているときは、威嚇や警戒の意味になるので、むやみに近づくのは危険です。

動物にとってお腹の部分には骨などで守られない状態で内臓があることから、ウィークポイントとの認識があります。

無防備にお腹を見せるということは、「この人は攻撃してこない」という信頼感があるときや、「こんなにあなたのことを信頼しています」という意思表示になります。

石鹸で洗うときに、優しくなでてあげると、自分からお腹を見せるようになっていきます。

犬は嫌いな人のことをなめることはありません。

犬がなめてきた場合、なめられた場所によって、犬からの気持ちが異なります。

口元をなめてきた場合は、「大好き」という気持ちを表す場合と、リーダーに対する服従の気持ちを表す場合、そして単に「ご飯欲しい！」という場合もあります。

手や足をなめられるのは、「一緒に遊んで！」という表現です。

確かに、飼い主の顔はなめますが、初対面の人に対しては手や足をなめてきますよね♪

初対面の犬がまとわりついてくることもありますが、多くの場合は、飼い主さんが帰宅したときに、犬が足元にまとわりついて歩きにくいということが起きるのではないでしょうか。

犬がまとわりついてくるのは、「遊んでほしい」という想いと「寂しかったよ！」という想いが混在しています。

飼い主さんに早く振り向いてほしい、気にしてほしい、というときに、まとわりついて離れなくなる傾向にあります。